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国語の合否を分けた一題

青山学院中入試対策・国語の合否を分けた一題(2016年度)

難易度分類

A…青山学院中合格を目指すなら、確実に得点したい問題。標準的な知識問題など
B…やや難度が高く、論理的思考力で文脈をとらえることが求められる問題
C…かなり難度が高く、失点しても致命的ではないが、正解すると得点差がつく問題

(1) A  (2) A  (3) A  (4) B  (5) A
(6) A  (7) B
(1) A  (2) B  (3) A
(4)① A  ② A  ③ B
(1) A  (2) A  (3) B  (4) B  (5) A
(6) B  (7) C  (8) B
(1) B  (2) A  (3) B  (4) A  (5) B
(6) A  (7) A  (8) A  (9) A  (10) C
(11) B  (12) C

問題別寸評

「発揮」「朗(らか)」「潔(い)」など、いずれも受験生にとってはおなじみの漢字の書き取りです。ここでの失点は避けたいところです。

論説文で出典は杉浦日向子の「お江戸風流さんぽ道」でした。江戸時代、庶民は時計も曜日も持たなかったのですが、現代人よりも五感で感じる時の流れには敏感だったという内容です。全体的に平易な問題が続くので、10分以内で解きましょう。

(1)

脱文を本文の元の場所に戻す問題です。「彼ら」という代名詞が指すものや、「売り子」「雨が降る」というキーワードで容易に解答できます。

(2)

傍線部Aは同じ段落(1段落)の内容をそのまま受けていますので、難しくはないでしょう。

(3)

町内が木戸を閉める理由は、傍線部の数行後で述べられています。抜き出し解答が傍線部に近いので、見つけやすいと思います。

(4)

傍線部の「腕に気合を入れる」は、登城する侍の袴が衣擦れする音を聞いて、1日の仕事を始めていた職人衆の様子を表しています。

(5)

外で仕事をしていた人が「風向きや湿気、雲行き」を気にしていたのは、彼らの商売が天候に大きく影響を受けるためです。その具体的な説明の箇所を抜き出しましょう。

(6)

語彙の問題です。「ひらがな三字」という指示に注意しましょう。

(7)

「時の手鎖」とは、現代人が腕時計なしでは時の流れを感じることすらできなくなっているということを表しています。江戸の人たちの生活の様子と対比させて考えましょう。

詩で出典は川崎洋の「すてきな詩をどうぞ」です。判事さんの妻だった祖母は、その立場上、決して他人から物をもらったりはしなかったという内容です。祖母の清廉潔白な一面が描かれています。問題は素直なものばかりで、解きやすいと思います。

(1)

空欄前の「私」のセリフに着目しましょう。あめ玉をなめてもいいのかと、何度も祖母に問いかけています。

(2)

子どもの「私」にとっては、どちらも同じあめ玉のように思えて、祖母の行動が理解できなかったわけです。

(3)

わいろを受け取るといけない職業を選択肢から選びましょう。

(4)① ② ③

焼きとうもろこしのような、普通ならわいろと呼べるようなものではないものに対しても、受け取らなかったところに、祖母の強い信念が感じられます。

論説文で出典は塩野米松の「働く喜び 技持つ体で」です。効率ばかりを追い求める現代に警鐘を鳴らし、じっくりと時間をかけて技を習得することや働くことの喜びの重要性を訴えています。

(1)

傍線部の「自分たち」とは、傍線部の直後にあるように、徒弟制度の中で技を身につけていった人々です。

(2)

傍線部の前に「親方や先輩達は見て学べというだけだった」とあります。また、傍線部の後に続く段落で「左官屋」と「炭焼き」の例が続きますが、これらに共通することを考えましょう。

(3)

空欄の前後を精読しましょう。「見た目の平らさを求めていた」「だから、左官は壁の真ん中を盛り上げる」とあり、解答の根拠とします。

(4)

空欄前の流れを確認しましょう。「一人前になる」→「腕を上げる」→「効率が上がる」→「利益が出る」という流れが自然です。

(5)

前問の(4)のようになっても、なお、到達できない点とは何かを考えましょう。日々の努力によって得られるという点もヒントになります。

(6)

傍線部「人間に付属する」の主語は「技」です。かつては「技」を「どうしていたか」を考えましょう。

(7)

空欄の次の段落冒頭に「社会が変わっても人は生きていかねばならない。働かねばならない」とあります。「生きること」と「働くこと」は切り離せないものなのです。

(8)

現代人の働き方と筆者が出会った人達の働き方とを対比させて考えましょう。「合理化・効率化・機械化」といった内容は、すべて現代人の働きに属するものです。

最後の長文は物語文で、出典はO・ヘンリの「自動車を待つ間」です。夕方の公園での男女のやりとりを描いたものです。設定などが小学生には分かりづらいことの多い外国文学ですが、最後の「どんでん返し」さえ理解できれば、内容把握はさほど難しくはありません。

(1)

傍線部の「あなた方」とは、ここでは「庶民」を指しています。ただし、八字という字数指定がありますので、これを女性のセリフの中で言い換えたところを探しましょう。

(2)

傍線部の数行前に「そんななれなれしい言葉を使うのでしたら」とあります。したがって、「そんな」の内容を答えればよいのです。

(3)

青年は女性に好意を寄せているため、女性の間違いを強く訂正できなかったと考えられます。それまでの「なれなれしい態度」が変化した場面に着目しましょう。

(4)

ここでのポイントは、この場面での「彼女が物語っている生活ぶり」です。実際は女性はそういった生活をしていないのに、贅沢な暮らしをしているかのように装っているのです。

(5)

空欄の前後をよく読みましょう。「落ち着いた、非人間的な眼ざし」とは、身分の高い者が低い者を見る態度を表します。

(6)

設問文には「この女性が心から思う理想の人物」とありますので注意しましょう。実際は高貴な女性ではなく、贅沢な暮らしに憧れていただけなのです。

(7)

最後まで本文を読むことで、女性が男性の提案を断った理由が分かります。オチの部分を誤読さえしなければ容易な問題です。

(8)

空欄前に「足早に」、空欄後に「歩き去った」とあるので、分かりやすいでしょう。

(9)

漢字の読みの問題です。下手は「へた・したて・しもて」の三通りの読み方があるので、文脈によって使い分けましょう。

(10)

灰色のドレスを着た女性は高貴な者ではなく、レストランの出納係だったのです。このことを暗示させるのは、青年がレストランで働いていると嘘をついた場面での女性の反応です。

(11)

最後の場面で、青年は女性の読んでいた本を蹴飛ばします。この行動からも、青年は女性に対して失望していると考えられますが、少し未練があったため、すぐに自動車には戻らなかったのです。

(12)

唯一の記述問題です。この後「合否を分けた一題」で解説します。

合否を分けた一題

青山学院中の国語というと「記号選択問題や抜き出し問題が中心で、問題数が多い」という印象があります。もちろんそれは間違っていませんし、今後もその傾向が大きく変化することはないと考えられます。したがって、青山学院中の国語攻略のカギは、まず記号選択問題や抜き出し問題の処理スピードを上げていくことだと言えます。最後の文章読解問題は本文の文字数が多いため、ある程度、時間を確保する必要があるでしょう。

一方、記述問題はどうでしょうか? 2016年は四十字の記述問題が1題のみでした。ただし、今後は記述問題が増えていく可能性もあります。

「合否を分けた一題」では記号選択問題ではなく、あえて記述問題を取り上げたいと思います。

では、「合否を分けた一題」として、の(12)を解説しましょう。

設問では「O・ヘンリは、作品の結びに思わぬ結末をもたらすことでも有名ですが、『思わぬ結末』とは何ですか」と問うています。文字数が40字以内と多くはないので、書くべき材料を、解答作成の前に整理しなければいけません。

物語終盤の展開から、灰色のドレスを着た女性は高貴な家柄でも何でもなく、レストランで出納係をしていたことが分かります(実は男性は、その前から分かっていたのです)。一方、この男性は、本文の最終場面の「やがて、そこにおいてあった自動車に乗りこみ…運転手に向かって…」から、運転手つきの車に乗るほどの高貴な家柄で、経済的にも恵まれている身分であることが明かされます。「高貴な家柄だと思われていた女性がそうではなく、レストランの出納係をしていた。一方、身分が低く貧しいと思われていて、レストランの出納係をしていると言った男性が、実は高貴な家柄であった」というどんでん返しです。内容的に正しければ十分正解となるでしょう。

なお、解答作成の際には、対比型の記述のフォームで書くことを意識しましょう。
「女性は…だが、青年は…という結末」という要領でまとめます。

(解答例)
女性はぜいたくな暮らしに憧れる出納係だったが、青年は高貴な家柄だったという結末。

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