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国語の合否を分けた一題

青山学院中入試対策・国語の合否を分けた一題(2018年度)

難易度分類

A…青山学院中等部合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

すべてA
(1) A (2) A (3) A (4) A (5) A (6) B
(1) B (2) A (3) B (4) B(5)①B ②A ③A ④B ⑤B
(1) A (2) A (3) A (4) A (5) B (6) B
(1) B (2) A (3) B (4) A (5)①②ともB(6) A (7) B (8) A (9) ①A ②B ③B

問題別寸評

(1)~(5) 漢字の書き取り
昨年度と同様、五問出題されていますが、例年と比べると音読みの熟語が多く、やや難しくなっている印象です。

春木豊「動きが心をつくる」より

(1) 表現内容の言い換え

傍線部「身は…含んでいる」というと同じ内容を言い換えた箇所を探す問題です。傍線部の直後から、「身構え」「わが身」といった、「身」を用いた表現とそのニュアンスが例示されていき、それらの要素を次の段落で「このように」とまとめています。基本通りの文章構成ですので、答えとなる言い換えの部分も見つけやすいはずです。

(2) 慣用表現の知識

「わが身」「御身」という語の意味を選ぶ問題です。特に紛らわしい選択肢もありませんので確実に正解しましょう。

(3) 空所にふさわしい語句

本文中の空所にあてはまる語を答える問題です。空所を含む一文は、ここまでに説明してきた内容をまとめている文です。この文章において物質的な存在として述べられているものは「体」ですからCは「体」です。それに対し「身」はDをも含む、とありますので、「(身は)さらに心の意味すら持つことがある」より「心」をあてはめます。

(4) 表現内容の理解

傍線部「この意味は…死語になっている」とはどういう意味であるのかを問う記号選択問題です。傍線部に指示語が含まれている場合は、必ずその内容を確認しましょう。今回であれば直前の「心=心臓」です。そして死語というのは、すっかり使われなくなった言葉のことです。つまり、傍線部の表現は「心という字が心臓の意味で使われることは、現代ではほとんどない」ということになります。

(5) 空所にあてはまる語句

空所にふさわしい表現を答える記号選択問題です。「心」と「霊」の対比表現を正しく読み取りましょう。「心」は「体とは切り離せない…体が死んでしまうと一緒に喪失してしまう」ものであり、それに対して「霊」は…となっていますので、「体と切り離せる」内容であると判断することができるでしょう。

(6) 表現内容の理解

傍線部「物質のみではない人間のあり方を…思われる」という表現の意味を答える記号選択問題です。(5)でも扱っていますが、「心」と「霊」の違いを確認しましょう。クローン人間(物質としては人間と同じである)が話題になる現代で、「人間のあり方」について考えるには、物質としての体とは別の次元での「霊」という考え方が必要になってくる、と筆者は述べています。

小沢千恵「座敷童子」

(1) 詩の表現技法

詩で用いられている技法をすべて選択する問題です。青山学院中等部では、詩そのものは毎年出題されていますが、このようにストレートに表現技法を出題してくることはありませんでした。そういう意味では珍しい設問ですが、詩の学習において表現技法は必須知識といえますので、是非正解したいところです。

(2) 空所にあてはまる語句

空所に最もふさわしい語句を選ぶ記号選択問題です。「古ぼけた天井や壁」に「ほこり」がたまっている様を見て、作者は「ご先祖さまのため息と/汗の結晶」を感じ取っています。

(3) 心情の理由

座敷童子に対して〈ぼく〉が生意気だと感じる理由を答える記号選択問題です。傍線部のあとは「ぼくの知らない長い歴史のことを/しゃべりまくる」と続いていますので、そこを根拠にして選べば問題なく正解できる問題です。

(4) 空所にあてはまる語句

詩全体の内容を踏まえて考える問題です。座敷童子のいる「源じいの家」は、ビル街の真ん中に一軒だけ残されていた古い家ですが、もうすぐこわされてしまうという状況にあります。また、第七連・第八連での「風」は、時代の流れを表現していると読み取ることができます。時代の流れに逆らえず、源じいの家を失おうとしている中で、どのような「さけび声」が上がるかを考えてみましょう。

(5) 鑑賞文を使い詩全体の内容を問う問題

①〈ぼく〉が「ずいぶん久しぶりに訪れた」と読み取れる根拠を答える問題です。一般的に、頻繁に会っている人には「元気だったかい?」と尋ねることはあまりありませんので、その部分を使って答えましょう。(頻繁に会う相手には「元気かい?」となるはずです)

②「人知れない苦労や努力」と読み取れる根拠を答える問題です。比較的容易に見つけられるのではないでしょうか。

③鑑賞文の空所に当てはまる語を、詩の中から書き抜く問題です。先祖代々で使ってきた家には、その家庭の「歴史」が刻み込まれているといえるでしょう。

④鑑賞文の空所に当てはまる語を、自分で考えて答える問題です。二か所目の空所が大きなヒントになります。「冷たく無機質なビル」からはGは感じられないとありますので、ここには「冷たい」と対照的になる語をあてはめることになります。ひらがな四文字との指定がありますので、「ぬくもり」となります。

⑤鑑賞文の空所にふさわしい表現を自分で考えて答える問題です。こちらも対比表現に着目しましょう。「流れていこうとする風」が【町全体が開発によって新しく生まれ変わろうとしていること】ですので、対照的になるように考えて答えましょう。

中西雅之「なぜあの人とは話が通じないのか?」より

(1) 空所にあてはまる語句

四つの「〇〇的」の中から、本文の空所に最もふさわしいものを選ぶ記号選択問題です。前の段落では、キリスト教世界(欧米)での「神」という存在の大きさが述べられており、空所Aから始まる段落では、日本人の多くが無宗教であるという反対の内容が述べられていますので、「対照的な」があてはまります。

(2) 空所にあてはまる語句

本文に出てくる「内〇〇〇〇」にあてはまる語句を考えて答える問題です。一度目ではその表現が単体で登場するだけなので、ここだけでは思いつかないという受験生もいるかと思います。見るべきは、二度目の空所です。直後に「家族には威張っているが、家から一歩出たとたんに腰が低くなる」という表現です。そのような性格や振る舞いを、源義経の家来でとても強かったと言われる「弁慶」にたとえた「内弁慶」という言葉があります。

(3) 同じ意味をもつ表現

傍線部「世間の目」の「目」を、別の言葉で表している箇所を書きぬく問題です。
まずは傍線部を含む一文を確認しますと、「『世間の目』が日本人の行動をある意味で規制している」とあります。この場合の「目」とは、単に「ものを見る」ような、視覚的機能のことではありません。日本人が、世間からの何を意識しているかを探していきましょう。

(4) 文中の表現の意味

傍線部「周りの視線などまったく気にしていない」という表現の内容を答える、記号選択問題です。ここまでに述べられてきた「ウチ」「ソト」「ヨソ」の違いを踏まえながら、次の段落以降を読み取りましょう。

(5) 傍線部の理由

傍線部「相手の顔をつぶさずに…いけない」理由を答える書きぬき問題です。
設問でも条件として挙げられていますが、この傍線部は日本人のことを表しています。日本人がもっている性質を探して答えましょう。今回のように語尾が指定されている書き抜き問題では、答えた後には必ず通して読み返し、不自然でないかチェックするよう気を付けて下さい。

(6) 本文内容の理解

本文の内容と合致するものを「すべて」選ぶ記号選択問題です。この手の選択問題は、細部まできちんと検証していくことが何より大切です。完答問題ではありますが、そこまで紛らわしい選択肢はありませんので、ぜひ正解したい問題です。

森絵都「永遠の出口」より

(1) 語句の知識

文中の傍線部「不〇〇」が、「書き表されていないルール」という意味になるよう、漢字を書き入れる問題です。少し難しいかもしれません。

(2) 慣用句の知識

文中の傍線部「〇〇を濁した」が、「その場をごまかす」という意味になるよう、二字を書き入れる問題です。こちらは易しい問題です。

(3) 心情の理由

傍線部「みんなの顔が…赤く染まった」について、何故そうなったのかを答える記号選択問題です。「私たち」は、好恵の家に通された時点から「どうもおかしい。」と違和感を覚えていました。そしてついにはおばさんに「帰ってね」とはっきり拒絶され、ショックを受けているのです。この時点で即座にイ「恨み辛み」やウ「憤り」という感情が湧くとは考えられません。ショックで「息苦しくなった」が正解となります。

(4) 空所にあてはまる語句

春子の「復讐案」に対して、「私」は「なんという妙案だろう」と感じています。妙案というのは、「すぐれた考え、思いつき」という意味ですので、「私」は春子の考えを良いものだと思っていることがわかります。また、空所後の「確かに道理にかなっている」「これくらいはして当然」もヒントとなるでしょう。

(5) 人物の動作から心情を読み取る

傍線部「好恵は…わざわざ首を傾けた」についての問題です。
①同じ心情を表す、別の表現を見つけて答える問題です。プレゼントを直接渡すことができず、姉に預けて帰ってしまった好恵の気持ちは明らかにマイナスですので、マイナスの心情が読み取れるような好恵の動作を探してみましょう。

②好恵はここでは、せっかくの自分の誕生会は失敗に終わり、そのせいで学校のクラスでは母親の悪口が言われ、しまいには今回の「私」の誕生会にも招待されないという大変な有様です。それでも「私」にプレゼントを届けようとしていたということは、好恵はこの状況を何とかして打開したのだと読み取ることができます。仲直りしたいと思いつつ、上手く気持ちを表現できない状況を読み取りましょう。

(6) 言葉の知識

傍線部「あさっての方向」の意味を答える記号選択問題です。まったく関係のない方を向いているという意味です。

(7) 人物の動作から心情を読み取る

合否を分けた一題 で解説いたします。

(8) 空所に当てはまる心情語

文章中の空所に当てはまる心情語を答える記号選択問題です。好恵の母親は、現在クラスで嫌われ者になってしまっています。好恵が、その状況を少しでも打開しようとして、やっとのことで頼んだのが「お母さんの料理…みんなに言ってくれる?」という質問でした。それに対して「私」が応じてくれたので、ほっとした…安堵した、が正解です。

(9) 本文全体の内容をまとめる

①空所にあてはまることわざを思いだして答える問題です。「他人へ仕返しすること」という意味のことわざを思いだしましょう。

②空所にあてはまる心情語を考えて答える問題です。「私」は「他人へ仕返しすることがこんなにも心を締め付けられるなんて…」感じていますので、こんな悪いことをしなければよかったという気持ちを含めればOKです。

③傍線部「言い表せない心情」を本文から書き抜く問題です。「私たち」、好恵、おばさんの気持ちをそれぞれ想像している一文を探しましょう。

合否を分けた1題

(7) 

解き方の手順
好恵の母親が「私」に向かって「もっと食べて」とうながす行為について、

母親の
①どのようなきっかけから生じた
②思いからくる
③何のための行動か

を説明する記述式問題です。

これは記述式の問題に限った話ではありませんが、国語の問題を解くときには設問をしっかりと見て、作問者がいったい何を問おうとしているのかを確実につかむことが必要です。
今回であれば、設問に書かれた条件を上記①②③のように整理することができますから、それに従って書いていきましょう。

①きっかけ…好恵の誕生会を開かせなかったことで、好恵も、「私たち」も傷つけた
②思い…そのことを後悔した
③目的…夕飯をふるまうことで、つぐないたい


好恵の誕生会を開かせなかったことで好恵もその友達も傷つけたことを後悔し、
夕飯をふるまうことで少しでもつぐなおうとする(ための行動)

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