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理科の合否を分けた一題

浅野中入試対策・理科の合否を分けた一題(2016年度)

難易度分類

A…浅野中学合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

[1] (1)B (2)B (3)B (4)A (5)A (6)A (7)B (8)A (9)A (10)B
[2] (1)A (2)A (3)B (4)B (5)A (6)B (7)B (8)B
[3] (1)A (2)A (3)A (4)A (5)A (6)A
[4] (1)A (2)C (3)B (4)B (5)A (6)C (7)C (8)C (9)A (10)B 

出題総評

2016年度浅野中学理科の問題は、[1]は植物に関する問題でした。(10)以外は知識問題で、細かく植物の学習をした生徒には易しく感じたかもしれませんが、通常の受験生なら迷う問題がいくつか見られました。[2]は化学分野から気体の発生についての問題でしたが、得意、不得意の差が(3)(4)で出たと思います。[3]は物理分野からてこの計算問題が出題されましたが、浅野中受験生にとっては易しい問題だったので、全問正解したいところでした。[4]は地学分野から気象の問題が出題されました。非常に細かい知識や、考えにくい問題がいくつかあったので、そういう問題では差がつかなかったと考えられます。
A問題は全問正解し、B問題を半分正解したと考えると、34問中23問の正解になるので65%以上の正解がほしいところでした。

問題別寸評

[1]植物に関する問題
(1)B(ウ、エ)

長日植物と短日植物を区別させる問題です。
純粋な知識問題なので、学習していなかった受験生は落としてしまったと思います。

長日植物とは、連続した暗い時間が一定の長さ以下になると花を咲かせる植物をいいます。アブラナ科の植物が代表です。
短日植物とは、連続した暗い時間が一定の長さ以上になると花を咲かせる植物をいいます。アサガオが代表です。

(2)B(エ)

イチゴは花たくが実になることを知っておいてほしいところでした。イチゴ以外の植物は子房が成長したものになります。

また、種子のある場所で区別した受験生もいたかもしれませんが、リンゴも花たくが成長したものなので気を付けて覚えてください。

(3)B(ア、カ、キ)

無胚乳種子と有胚乳種子の植物を区別させ、さらに発芽のときに子葉を地中に残してくる植物を選ばせる問題でした。クリ、エンドウ、ソラマメがこれにあたりますが、理科の暗記に力を入れていた受験生でないと厳しかったかもしれません。

(4)A(イ)

サツマイモが根に養分を蓄えることは、ジャガイモが茎に養分を蓄えることと同じくらい有名ですが、タマネギは葉に養分を蓄えたものだということも同じレベルで覚えておきたいところでした。

(5)A(エ)

スギは成長がはやいことで有名です。

昭和20年代からのスギの大量の植林が現在のスギ花粉の花粉症の原因です。スギの花粉症は昔は見られなかった症状です。

(6)A(ア)

清掃などの管理が少なくてすむことから、落葉樹ではない、要するに常緑樹を思い浮かべてください。

また、交通量の多い道路では騒音が生じるので、これを吸収するため、たくさんの葉を茂らせる樹木を思い浮かべてください。

クスノキです。

(7)B(ウ)

考え込んでしまった受験生もいると思いますが、選択肢ウの「重なり合った葉が雨をはじくことにより、水が一ヵ所にあつまるのを防ぐ」の意味が分かりません。

葉が雨をはじいても水が集まる場所が分散される論理がありません。

(8)A(ア)

土壌がない場所に最も早く育つ植物はコケ類です。

(9)A(ウ)

選択肢アのように遺伝子組み換え食品を食べると、人間の遺伝子組み換えられるとなると誰も遺伝子組み換え食品を食べません。あり得ません。

選択肢イは、遺伝子組み換え技術ではなく、品種改良により寒い地方でも稲作は可能になりました。

選択肢エは、日本では遺伝子組み換え食品が一つも安全性を認められていないとありますが、ジャガイモ、トウモロコシ、ダイズなどはその安全性が認められています。

(10)B

合否を分けた一題で扱います。

[2]気体の発生
(1)A(オ)

塩酸に溶けている物質は気体の塩化水素です。

塩化水素は、気体であることと、刺激臭がすることからアンモニアとの共通性がありますが、塩酸は酸性、アンモニア水はアルカリ性という違いがあります。

(2)A(シ)

気体Xは水素です。

水素は気体の中で最も軽いことから、選択肢ア~カが消せます。

また、水素は可燃性の物質なので、助燃性を表している「マッチの炎が明るくなった」という選択肢キ、ケ、サが消えます。

そして、水素はまず水に溶けにくい性質をもっているので、湿らせたリトマス試験紙に溶けないのでリトマス試験紙は変化しません。

そもそも水素水も中性なのでリトマス試験紙に変化はあらわれません。

よって正解は選択肢シになります。

(3)A(180ml)

①亜鉛0.20gに塩酸10ml加えると48mlの水素が発生している。

②亜鉛0.40gに塩酸40mlを加えると144mlの水素が発生している。

もし、①で亜鉛が全てとけているとすると、②でも亜鉛がすべてとけていることになり、96mlの水素が発生するはずだが、②では144mlの水素が発生している。

ということは①で亜鉛0.20gはとけきっておらず、塩酸10mlは全て使っているということになる。
塩酸10mlにとけるだけの亜鉛をとかすと48mlの水素が発生する。

とすると②で塩酸40mlにとけるだけの亜鉛をとかすと192mlの水素が発生することになるが、144mlの水素しか発生していないことより、塩酸は使い切っていないが、亜鉛0.40gは全てとけていることになる。
144mlは48mlの3倍なので、亜鉛0.40gは塩酸30mlと過不足なく反応し、144mlの水素を発生させたとわかる。

亜鉛0.40gが全てとけると144mlの水素が発生するので
亜鉛0.50gが全てとけると180mlの水素が発生することになる。

(4)B(25ml)

亜鉛0.40gをとかすには塩酸30mlが必要です。
亜鉛0.60gをとかすには塩酸45mlが必要です。

よって、45ml―20ml=25mlの塩酸が必要になります。

(5)A(3個ウ、エ、オ)

水素が発生するのは、アルミニウム+塩酸、アルミニウム+水酸化ナトリウム水溶液、アルミニウム+うすい硫酸の組み合わせです。

(6)B(2個ア、ク)

石灰水を白くにごらせる気体は二酸化炭素です。

石灰石に塩酸を加えると、石灰石にふくまれる炭酸カルシウムが塩酸と反応し、二酸化炭素が発生します。

また、重そう(炭酸水素ナトリウム)を加熱すると、二酸化炭素が発生しますが、知らなかった受験生もいたかもしれません。

(7)A(3個キ、ケ、コ)

銅は加熱した濃い硫酸にしかとけません。

また、石灰石はアルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液にとけません。

(8)B(ウ)

気体の発生の途中で、物質をわけて反応を止めるのに適切な装置はウのふたまた試験管です。

突起がついている方に固体を入れ、気体の発生を止めたい場合に試験管を突起のない方に傾けると突起に固体がひっかかり、液体だけが、移動することになり気体の発生が止まります。

[3]てこ
(1)A(70)

太郎君の体重が40㎏で支点まで140cmなので、お父さんはこれと釣り合わなければなりません。

40×140=お父さんの体重×80cmなので、お父さんの体重は70㎏になります。

(2)A(390)

40×148.4+角棒の重さ×8.4=70×(280-148.4)となります。

5936+角棒の重さ×8.4=9212

角棒の重さ×8.4=9212-5936

角棒の重さ×8.4=3276

角棒の重さ=390㎏

(3)A(500)

支点は太郎君の重さ、角棒の重さ、お父さんの重さをささえることになるので、

40+390+70=500㎏となる。

(4)A(260)

支点アにかかっている力を0にすることを考えます。

力B390㎏は支点イまで196-140=56㎝
力B390㎏が支点を支点イとして右回りに回ろうとする力は390×56=21840

力Dは支点イまで280-196=84㎝
力Dが支点を支点イと左回りにまわろうとる力は、右回りに回ろうとする力と釣り合わなければならないので21840となります。

よって、力Dは21840÷84=260㎏となります。

このとき、支点アにかかる力は0になることを理解してください。

(5)A(260)

力Eは力Dと同じなので力Dは260㎏で、支点を支点ウとして

260×280=72800の力で右に回ろうとします。

一方、角棒の力Fは390㎏で支点を支点ウとして

390×140=54600の力で左に回ろうとします。

よって、72800-54600=18200がお父さんの体重70(力G)が、支点を支点ウとして左回りに回ろうとするちからになります。

したがって、18200÷70=260cm(支点ウからの距離)までお父さんは進むことができます。

(6)A(5)

要するに、支点ウから280cmはなれても大丈夫ということなので、

18200がお父さんの体重(力G)が、支点を支点ウとして左回りに回ろうとするちからになればいいので、

18200÷280cm=65㎏になればいいということになります。

よって、70-65=5㎏のダイエットが必要になります。

[4]天気に関する問題
(1)A(エ)

図8がもっとも分かりやすい。

中央下部に台風の発生がみられるので図8は図Zだと特定できます。

次に、図Xが分かりやすい。

典型的な冬型の気圧配置、西高東低になっており、冬晴れの天気なので、発達した雲がない図9とわかります。

最後は図7ですが、帯状に雲が出来ていることから、前線が出来ていることがわかります。
高気圧と低気圧の前線が出来ているのは図Yです。

よって、組み合わせとして表3のエが正解となります。

(2)C(イ)

午前3時の降水量とは、何を意味するのかという問題です。

結論として1時間前からその時間までの降水量を示すので、午前2時から午前3時までに降った雨量のことになります。

知らないと思いますので、間違えて構いません。

(3)B(6mm)

難しく感じた生徒もいたかと思いますが、読解力と算数の基本で解ける問題です。

左の水を右の容器に移すだけが、この問題の答えになります。

問題や図には色々な数字が書いてありますが、一切関係ありません。

直径の比が20:100=1:5なので底面積の比が1×1:5×5=1:25になります。

よって、深さの比は25:1となり、右の容器には6mmの深さまで水が入ります。

底面積を1と考えて、左の水量は1×150=150
右の深さは150÷25(右の容器の底面積)=6mmとしてもいいかもしれません。

(4)B(ア、エ)

選択肢アはその通りです。
窒素酸化物は自動車の排気ガスや工場からの煙などに含まれています。

選択肢イは誤った記述です。
オゾン層は紫外線を吸収します。オゾン層を破壊するのは主にフロンが挙げられます。

選択肢ウは難しい記述です。
PM2.5という言葉は聞いたことがあると思いますが、温室効果とは無関係なので誤った記述です。

選択肢エはその通りです。
ヒートアイランド現象の原因と名称は覚えておきましょう。

選択肢オは誤った記述です。
なぎ(凪)とは、海の温度と陸の温度が同じになり、風が止む状態をいいます。日照時間は関係ありません。

(5)A(エ)

易しい問題です。
積乱雲はその形から入道雲とも呼ばれます。

(6)C(カ)

台風が発生すると気象予報で必ず見る図だと思います。
しかし、何を意味しているかを知っている受験生は少数だったはずです。

台風の中心到達予測地域を表しています。

(7)C(ウ、オ)

難しい問題です。
選択肢ウの地球の自転は風の進行方向や吹く向きには関係していますが、台風の勢力とは関係ありません。

また、選択肢オの偏西風は台風の進路を曲げますが、勢力を弱める原因にはなりません。

出来なくていい問題です。

(8)C(ウ)

今年度の浅野中の理科の中で最も難しい問題でした。

難易度、処理量から判断して飛ばすべき問題です。

(9)A(ア、オ)

易しい問題です。
冬に関係する言葉は「空っ風」と「木枯らし」です。
「やませ」は夏に冷害をもたらす風です。

(10)B(おろし)

設問に「現象」とあるので、「フェーン現象」と書いてしまった受験生が多くいると思いますが、フェーン現象は一般的に湿った空気が山を越え、乾燥した熱い風をもたらすものなので、やはりこの問題では「おろし」と答えてほしいところでした。

合否を分けた一題

[1]植物に関する問題
(10)B(64kg)

純粋な算数の問題です。
1では、知識問題が続いたので、理科の計算問題が得意な生徒は少し落ち着けたかもしれません。ここで知識問題を落としていても、元気を取り戻せた受験生は合格に大きく近づいたと思います。

炭素3gが燃焼すると、二酸化炭素11gが発生する。
炭素□㎏が燃焼すると、二酸化炭素94㎏が発生する。

□=94×3/11
□=282/11

木材10㎏には、4㎏の炭素を含んでいる。
木材□㎏には、282/11㎏の炭素を含んでいる。

□=282/11×10/4
□=64.0909・・・・・

よって、64㎏となります。

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