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社会の合否を分けた一題

浅野中入試対策・社会の合否を分けた一題(2010年度)(2ページ目)

問題

 ここでいう二つの「新しい国」について、その国づくりが始まった時点で、それぞれの支配が及んだ領域は現在の日本と異なるところもあります。その領域は北と南でそれぞれどの程度のものであったか、本文を参考にして、「①は・・・・・、②は・・・・・」という形式で50字以内で説明しなさい(句読点も含みます)。
(1 問13より)

解説

記述問題の解法の第一は、まず、設問自体をしっかり読むことです。何を聞かれているか正確に理解することはいうまでもありませんが、同時に、その設問の中で指定された条件やヒントも見落としてはいけません。

この設問では、「本文を参考にして」とわざわざ書いてくれています。そこで、本文の中にある使えそうな情報を探していきます。すると、波線部①の後の段落の最初に、「奈良時代になると、それまで律令の支配が及んでいなかった東北地方や九州南部にいた人びとを従わせ、支配地域が広がっていきました。」とありますので、大化の改新の始まった時点(①)では、東北地方や九州南部は支配が及んだ領域ではなかったことがわかります。

同様に、波線部②の直後に、「北では蝦夷地の開拓を進めつつロシアと国境を取り決め直したり、南では琉球処分を行って、琉球王国を沖縄県として領土に取り込んだりして日本の領土を確定していきました。」とあります。

よって、明治維新(1868)の時点(②)では、北海道(蝦夷地)や沖縄県(琉球王国)は正式に支配が及んだ領域ではなかったといえます。以上をまとめると、解答例は「①は関東地方から九州北部までの領域だったが、②は北海道と沖縄を除く東北地方から九州までの領域である。」となります。

『社会の合否を分けた一題(2010年度)』 >> 1 2
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