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社会の合否を分けた一題

麻布中入試対策・社会の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

問1 A
問2 A
問3 A
問4 A
問5 A
問6 B
問7 A
問8 B
問9 A
問10 A
問11 A
問12 B
問13 B
問14 B

A:易しい(麻布中合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)

出題総評

今回はスポーツを題材とした設問でした。スポーツというのは観戦・競技など、何らかの形でかかわってきたのではないでしょうか。そのため、やや身近な話題に、取り組みやすかったのではないかという予想をしています。また、記述の分量も比較的少なく、社会科はかなりの高得点勝負になったことでしょう。社会で点数を稼ぐタイプのお子様にはかなり苦戦を強いられたと思われます。

問題別寸評

問1

スポーツに関するものは、教育・文化とともに、「文部科学省」が管理しています。1府12省庁はしっかりと学習をしておきましょう。5文字の役所が5つありますので、覚えやすいのではないでしょうか。

問2

古代オリンピックはギリシャで発祥しました。オリンピックはもともと神事(神々に捧げるもの)としてはじまりました。その後一度途絶えましたが、近代オリンピックとしてフランスのクーベルタンという貴族が復興しました。1896年、第一回目大会は古代オリンピックへの敬意からギリシャのアテネで行われました。

問3

鹿島臨海工業地域ですので、茨城県の鹿嶋市・神栖市にまたがるところを選択します。また、製鉄業・石油化学工業を中心とし、掘り込み港を利用しているという特徴もあります。

問4

流鏑馬(やぶさめ)は、笠懸・犬追物と合わせて武士の騎射三物(きしゃみつもの)と呼ばれます。武士が日々の鍛錬や武芸に励むようになったことでさかんとなりました。

問5

話題ごとに小見出しがついている今年度の形式のようなリード文の場合、その中に書かれているものをきちんと読解することができれば、一見難しそうに見える問題であっても、解答の糸口が見えてくる場合があります。今回も、竹刀の登場で何が変化したのかを読み取ります。小見出しごとに、手掛かりとなるところを発見しましょう。多くは傍線部のある部分から手掛かりを得られる場合がありますが、場合によってはほかの箇所から探すこともあります。

問6

小見出しのなかから解答根拠を探します。今回はスポーツの原型と近代スポーツの違いを考えます。そのため、「対比」の視点をもって探していければ解答にたどり着けます。麻布の問題の前半はそのような本文を根拠に探していくことで解答の糸口を見出すこともできます。多くの部分を確認するのではなく、必要なところを必要なだけ注目することで、思考し、書くことの整頓の時間もとれるようになるため、×から△に、△から〇にすることが可能です。

問7

明治時代だという特定ができれば、あとは知識を出しましょう。富国強兵政策とむすびつけられる要素が本文にありますので、それを発見しましょう。また、なかでも徴兵令であることが挿絵からもわかります。また、挿絵からは「整列しているようす」がわかるので、これを要素として入れればよいのだということがわかり、解答にたどり着けるでしょう。

問8

スポーツの盛り上がりが年表とどう関係があるのかを特定します。
スポーツで盛り上がっていたこと➔国民にとって関心のあるよいこと(+)
年表からわかること➔国民にとって関心のある不満ごと(-)
ここに対比が見られます。
これを読み取り、スポーツへの興味関心を使って、国民の政治や経済の不安を軽減しようとしたのではないかということを考えましょう。

問9

記録映画の映画以外の目的を考えます。この傍線部のある段落のことばから、第二次世界大戦中のドイツの政治を背景に考えます。ユダヤ人を迫害していたという事実やファシズムなどを考えます。また、映画のポスターをみると男の人が大々的に描かれており、ドイツが偉大な国であるというような印象を与えます。これらのことから、記録されたドイツ選手の輝かしい活躍を映画にすることで、どのような効果が狙えるのかを考えれば解答できるでしょう。

問10

ソ連のモスクワ大会には参加しなかった日本が、ロサンゼルス大会には参加したということに注目しましょう。ここから「冷戦」という用語を頭に浮かべることができれば、解答にはさほど苦労はなかったでしょう。

問11

テレビ中継において、表のような制度のある利点を考えます。テレビ番組は放映時間が決まっているということが頭に浮かべば解答できたことと思います。

問12

➔合否を分けた一題で扱います。

問13

プロ野球選手と社会人野球選手の違いを考えます。
プロ野球選手➔野球だけをやっている。収入は良いが、野球ができなくなったら収入が途絶えてしまう。
社会人野球選手➔野球のほかにも仕事をもっている。野球だけやるわけにはいかないが、野球がなくなっても仕事や収入がなくなることはない。
このように、対比で考えれば解答は難しくないでしょう。

問14

何を書かなければならないのかをしっかりと整頓しましょう。
[前提]スポーツは時代ごとにさまざまな役割を担ってきた
[①]今後予想される社会の変化による問題
[②]①を解決するためにスポーツに求められること。
[条件]具体例をあげること
これに当てはまるものを書いていきましょう。題材がスポーツであることで、例年よりも具体例を浮かべやすかったのではないかと思われます。

合否を分けた一題

問12

「都市対抗野球大会」の優勝チームの移り変わりをまとめたものです。初見の資料ではありますが、麻布受験生ならば取り組みはできたものと考えます。ただし、何をどのように書かなければならないのかをより簡単に考えるために、「きちんと設問の条件を確認」しましょう。本当に当たり前のことですが、これができるか否かで点数が大きく変化します。今回は業種に注目することで、見えてくるものがあります。産業の移り変わりをみてみると主要な業種が年代ごとに変化しているのがわかります。そこを読み取り、その産業がどうして優勝できているのかを考えれば、解決の糸口がつかめます。

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