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国語の合否を分けた一題

雙葉中入試対策・国語の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

問1 A  問2 A  問3 A  問4 B  問5 A
問6 A  問7 A  問8 A  問9 B  問10 B
問11 B  問12 B  問13 B  問14 B  問15 A
問16 A  問17 A  問18 C  問19 A  問20 B・A
問21 B
すべてA

A…雙葉中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

問題別寸評

Ⅰ岩合光昭『生きもののおきて』より
Ⅱ寺田寅彦『科学者とあたま』より

ひとつの大問で、二つの文章についての問題が出題されました。
とはいえ、公立中高一貫校のように二つの文章両方を参照しながら総合的に答えるような設問は問二十のみで、問一~十一が文章Ⅰについての設問、問十二~十九、二十一が文章Ⅱについての設問と、はっきりと分かれています。見慣れない形式に慌てることなく落ち着いて取り組んでいくことが肝要です。

問1

傍線部の理由を問う記述問題です。
傍線部を含む段落全体をまとめるようにします。直後の「歴史が短い」という要素はすぐに見つけることができると思いますが、それだけで終わっていいのか、他にも併せて挙げられている項目はないか、書き始める前にしっかりと確認すれば、問題なく正解できるでしょう。

問2

傍線部A・Bについての正しいものを選ぶ記号選択問題です。
Aが人間の想像した内容(=物語)であるということはすぐに読み取れるでしょう。要注意なのはB。一見科学的な内容に見え、事実だと読み取ってしまった受験生もいるかもしれません。直前の「それは、こんな話から作られたのではなかろうか。」そして、Bの末尾の「怪我をして死んだとか……。」といった表現から、実はBの方も、筆者が想像したものであることがわかります。

問3

傍線部の筆者の考えについて、その根拠を問う記述問題です。
傍線部内に「そんなこと」という指示語がありますので、まずはその内容を明らかにしましょう。すると直前の「人間の考えることがパタン化(原文ママ)してしまっている」の部分であると判断することができます。つまり傍線部は「原始の人間は思考がパタン化していなかっただろう。」という内容です。
「どうしてパタン化しなかったのか?」を探して、答えましょう。

問4

傍線部からわかるヒトの特徴を二点答える、記述問題です。
同じ段落の内容を正しく読み取れていれば、特に難しくはないと思われます。ゾウに「挨拶している」という意識があるかどうかも分からないのに、人間は勝手にそう思ってしまうのです。

問5

4つの空欄にふさわしい語句をそれぞれ見つけて答える記号選択問題です。
特に難しいものはないと言えるでしょう。

問6

筆者が「感心」した内容としてふさわしいものを答える記号選択問題です。
問4から繋がった話になりますが、ヒトは他の動物と違って「なんでなんだろう」と考え、自分たちの行動に照らし合わせて理解しようとしてしまう生物だと筆者は述べています。筆者自身はそれに対して「最初からこうなんだ」と思えたら……。と考えているのです。その中で、子どもの方が自由な見方をしていることに気づき、その素直な発想に感心したのです。

問7

傍線部の理由を答える記述問題です。
ヒトと他の動物を分ける特徴として、「道具」については反対意見が多いということです。傍線部の後ろを使って説明できれば良いでしょう。

問8

指示語の内容を答える記述問題です。
ごく基本的な設問であるといえます。

問9

お約束の、言葉の言い換えです。
「常識にとらわれず」「頭を柔らかくして」といった同段落の表現から、ここでの「水」は、ゆるやかに流れていく川のようなものとしてイメージするのが適切です。

問10

傍線部の、人物の考えの根拠を探す、書き抜き問題です。
まず「“そんなこと”は考えたこともない」という指示語の内容を確認します。ペンギンの左右の足の太さが異なるということですね。そして、その後に「どんな本を見ても出ていない」といいます。鳥類学者は本をベースに研究をしているのです。そんな彼が、筆者の画家のような「実際に見て気が付く人」と比べると、どのような考え方になってしまっていたのかを探しましょう。

問11

傍線部「あれっ」と思ったことについて、その原因を答える記述問題です。
心情記述の基本パターンで解くことができる問題です。「こういう出来事があったから⇒こう思った」という形で直後の段落の内容をまとめましょう。

問12

ここからは文章Ⅱに関する問題です。
傍線部と同じ内容を指し示すものを選ぶ記号選択問題です。
「そのだいじな宝物」と指示語がありますので、その内容が前の文にある「肝心なもの」であることも踏まえて考えましょう。「学問におけるもっとも重要なポイントのようなもの」のことであるとイメージできれば正解できるはずです。

問13

傍線部とはどういうことかを書いて説明する問題です。
「どういうことか」を答える問題は、つまり、傍線部の表現を丸ごと別の言い方に換言せよという問いであるといえます。「富士山全体=科学」「この例での登山者=頭のいい人」という比喩表現を把握したうえで、前の段落の内容も参考にしながら書いていきましょう。

問14、問15、問17

言葉の意味を答える問題です。

問16

本文中の空欄に当てはまる言葉を書き抜いて答える問題です。
「頭の□□先生」ですから、「いい」か「悪い」かのいずれかですね。ひとつ前の段落で、頭のいい人と悪い人の比較がなされています。そして、傍線部を含む一文の直後には、「きっと前途に重畳する難関を…枚挙されてそうして自分のせっかく楽しみにしている企図の絶望を宣告される」とあるので、そこを照らし合わせていけば、傍線部では頭の「いい」先生の話をしているのだと分かります。

問18

傍線部の表現がどういうことかを言いかえて説明する問題です。
「自然科学が自然の科学でなくなる」という言い方から、言葉が指し示す本来のものとは異なってしまうのだということを読み取りましょう。また、傍線部を含む一文を見ると「これでは」とありますので、指示語の内容を確認します。頭のよい人は、頭の力を過信しすぎて、自然そのものを研究しているはずが頭の中で考えたことを中心に考えてしまう、といったことが書かれています。これでは科学としては本末転倒であると筆者は述べているのです。

問19

傍線部の内容と合致するものを選ぶ記号選択問題です。
頭のいい人は、問18でも見たように「頭の力を過信する恐れがある」ので、自分の思い通りの結果が出たときにも、それが偶然かもしれないと考えず、自分の仮説通りになったと満足してしまう恐れがある、ということです。

問20

(1)
文章Ⅱで対比されている人物を、文章Ⅰの言葉で書いて説明するという問題です。傍線aの人物は、Ⅱでいうところの「頭のいい人」であり、傍線bは「頭の悪い人」のことですね。それぞれがⅠではどのような形で登場していたか、探してみましょう。また、「説明しなさい」という指示がありますので、書き抜くだけではなく、きちんと情報を付加してください。
(2)
これも考えかたは(1)と同様です。まずⅡの中でどういう意味であるのかを整理してから、Ⅰへ戻るようにしましょう。

問21

合否を分けた一題で解説します。

童謡「鯉のぼり」の歌詞についての出題でした。
意外な出題形式に驚いた受験生も多かったことと思いますし、そもそも小学生は文語にはあまり慣れていないと思いますが、丁寧に情景を想像しながら読んでいけば十分に完答を狙える問題だったといえるでしょう。

漢字の書き取りです。全問正解を狙いましょう。

合否を分けた一題

問21

120字以内の短作文が出題されました。雙葉において、このように自分自身のことを書くような問題が出題されるのは珍しいため、試験当日に多くの受験生が驚いたのではないでしょうか。とはいえ雙葉中は、もともと出題形式をあまり固定しない学校であるといえますので、何がきても対応できるように本質的な国語の力自体を鍛えておくことが重要です。
せっかくですので、作文の書き方をここで確認しておきましょう。

①設問の条件から、どういったことを書けばいいのかを整理する。
「筆者が文章中で述べている『頭のいい人』『頭の悪い人』について、あなたは自分をどちらだと思いますか。」ということで、まずは文章Ⅱにおける「頭のいい人」「頭の悪い人」がどのような人物であるのかを確認しましょう。

・頭のいい人…本や理論などで一部を見ただけで物事を分かったつもりになってしまい、自分で確かめないために大事なことを見落としてしまうことがある。

・頭の悪い人…見通しを立てていないがゆえに、目の前のことに愚直に向き合うため、本質的なものをつかみとることができる。

②具体的な体験談を思い出す、または考える。
自分自身について問われた場合は、具体的な体験談を付け加える必要があります。
これはあくまで文章内容と合っていればよいもので、本当の体験である必要はありません。今回の場合は「知識だけで行動したために失敗した話」か「分からないなりにコツコツ頑張った結果何かを得た」といった内容がふさわしいといえます。

③意見→体験の順で書き出す。
120字であれば2~3文程度なので、双括型にしようとすると体験が非常に短くなってしまいます。頭括型で、「意見→根拠となる体験」の形ですっきりとまとめるのが良いでしょう。

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