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社会の合否を分けた一題

慶應普通部入試対策・社会の合否を分けた一題(2018年度)

難易度分類

1) ① A
② B
③ B
④ A
⑤ B
2)
あ A
い B
う A
え A
2 A
3 A
4 B
5 C
6 A
7 B
3)
A B
B B
C B
D B
2
A B
B B
C B
D B
3
ア A
イ A
ウ B
4)
ア A
イ A
ウ A
エ A
オ A
2A

出来事 A
人名  A
4 A
5)
い B
え B
く B
2 B
3 B

A A
C B
D A
5 A

① A
② A
③ A
7 B
6) 1 A
あ A
い A

A A
B A
3 B
4 B

A:易しい(普通部合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)

出題総評

2018年度の慶應義塾普通部は例年通りの難易度での出題でした。解答しやすい問題とそうでない問題の取捨選択をすれば、50~60%程度が取れるのではないかと思います。カタカナ語だったり、見慣れない問題形式だったりという分野の対策をすれば、かなり解答できる問題が増えるのではないでしょうか。また、解答にたどり着きにくい問題もありますが、やはり基礎基本がしっかりと定着できていれば充分に合格点に到達することができます。慶應義塾普通部を本気で目指すのであれば、以下の点に留意して学習を進めていくとよいでしょう。
①:一問一答の知識は漢字で丁寧に書くことを習慣づけておくこと。
②:「結局、何を答えればよいのか」を丁寧に読み解くこと。
③:学校や日々の生活など、受験勉強以外のことにも視野を広げておくこと。

問題別寸評

1) 地理や時事問題を中心としたカタカナ表現の用語の説明問題。

①環境アセスメントは環境影響評価のことであり、大規模な工事を行う際に環境への影響を予め調査することです。
②トレーサビリティは食品などの生産から流通までの段階を追跡可能な状態のことをさします。
③水道・ガス・電気などの日常生活に無くてはならないもののことをライフラインといいます。
④技術革新は、技術の進歩が経済などに生かされ、普及していくさまのことであり、イノベーションとも言います。
⑤外国からの訪日のことをインバウンドといい、爆買いなど日本の品物が売れていくことをインバウンド消費ということばもあります。

2) 岩手県田老町を中心とした地理の問題。

岩手県の宮古市の一部である田老町は、明治29年、昭和8年と二度も大きな津波に襲われていたという経緯から、世界でもっとも強いといわれるほどの堤防(防潮堤)が築かれています。その大きさは「万里の長城」とたとえられるほどです。しかし、2011年3月11日の東日本大震災では多くの被害を出してしまいました。事前に自然災害の被害を予測して自治体等がハザードマップなどの作成をしていたにもかかわらず、悲惨な被害を出してしまいました。その直後から災害救助法により、炊き出しや避難所の設置、被災者役ゆえ不明者の捜索など、さまざまな対応を行っています。
田老町はリアス海岸の複雑な地形でもあるため、真崎わかめなどの養殖漁業がさかんです。ただし、その分津波の被害が大きくなってしまうため、現在では山間を切り開き、漁港付近にあった、住宅地をそこに移すなどの津波対策をとっています。沖合のプレートのずれによる地震が多い中、オーストラリアのように震源地が大陸の中心だということもありえない話ではないので、注意が必要です。

3) 関東・中部・近畿地方に関する地理の問題。

Aは、大都市圏である東京・大阪・名古屋がすべて含まれているので、出版・印刷業が盛んであるとわかります。Bもまた、大都市圏が多くあるため割合は高くなっています。Cの日本の地方ごとの面積は予想外の聞かれ方だったかもしれませんが、Dの、北海道のじゃがいもの生産量が全国の約80%を占めるということがわかっていればわかるでしょう。

Aは日本アルプスがかかっているなどの基礎知識から推測すれば解答をすすめられたのではないでしょうか。Bは愛知県、大阪府、神奈川県に上位3位の色が塗られていることから愛知県豊田市などを思い浮かべてみましょう。Cは日本の米どころであったり、近郊農業がさかんだったりすること考えれば、解答にたどり着けたことでしょう。Dは東京都・神奈川県・大阪府は人口の特に多い都道府県であるということを考えればわかります。

東京都には南鳥島など、約330もの島があります。一年のうちで冬の降水量が大き傾向にあるのは日本海側の気候であるということがわかれば解答できます。江戸の五街道を通らないのは奈良県です。

4) 明治から1964年の東京オリンピックまでの歴史の問題。

空欄に入る言葉はすべて基礎用語であるため、全問正解を目指したいところです。2手紙の前は飛脚という手紙を運ぶ仕事がありました。なかには江戸-大阪間を6日間で走り切る定六という町飛脚もいました。3・4は基礎知識で解ききれる問題でした。

5) 動物を題材とした、日本の歴史に関する問題。

日本でいう干支は「子➔丑➔寅➔卯➔辰➔巳➔午➔羊➔申➔酉➔戌➔亥(イノシシ)」となりますが、中国では「子➔丑➔寅➔卯➔辰➔巳➔午➔羊➔申➔酉➔戌➔猪(ぶた)」となっています。ぶたはイノシシを家畜化したものです。クジラは江戸時代に鯨油をとるために漁が行われていました。鯨油は今で言う農薬のような役割をしていたとされています。日光には「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿があり、これは孔子の残した四戒をわかりやすくしたものです。

貴族の乗り物としては牛が用いられました。当時は道路の整備がされておらず、馬で車を引くと大変乗り心地が悪かったようです。また、昔の常識として「車」といわれれば、牛車をさします。

満州事変についての説明をすべて選ぶ問題です。国内の不況が深刻化したことをうけ、関東軍が自作自演の南満州鉄道の爆破を演出し、これを満州のせいだとし、不当に占拠しました。これにより満州国を建国しましたが、ここから日本の国際社会からの孤立が始まりました。

明治時代に欧米からの文明が入ってくるまでは「牛なべ」という食文化はなかったようです。犬の骨が貝塚に埋葬されていたことから、稲作以前の日本、つまり、狩猟採集文化のときに活躍していたことがわかります。徳川家康の栄華を後世に残すべく、三代将軍の徳川家光は栃木県日光市に東照宮を建てさせました。これは「権現造り」といい、北野天満宮と同様の作りとなっています。

安土・桃山文化のときにやってきたスペイン・ポルトガル人のことを南蛮人とよぶこともあります。また、パオ・ディ・カスティーリャというお菓子がポルトガルから日本に持ち込まれ「加須底羅」から、「カステラ」という語が生まれたとされています。

①は明治時代の出来事です。②は安土・桃山時代、③は鎌倉時代の出来事を選ぶ問題ですので、時代感覚も常に意識しながら学習する必要がありそうです。

1972年に中国からパンダが贈られ、その年に日中共同声明が出されていたことを考えれば、動物は国際的な有効の証であると考えられます。あとは空欄にあてはまるように「国際的な和平交渉」などのように解答すればよいのです。

7) 国政に関する公民の問題。

国の代表者は国会で話し合いを行います。2017年10月22日は第48回衆議院議員の総選挙が行われていました。

答え方に戸惑っかたもしれませんが、( い )に総選挙が入るのですから、その前にあった A には内閣不信任決議が、その後にあった B には内閣総理大臣の指名が入るのだと分かります。

三権分立の図を考えてみれば分かります。国民は、国会に対して選挙で代表者を選出しますが、直接国政に関わるようなことはしていません。また、内閣に対する世論では意見を述べているに過ぎません。裁判所に対しては、最高裁判所裁判官の国民審査というように国民が直接関わりをもつようなことが行われていますので、国政に国民が参加する、例外的なケースといえます。

➔ 合否を分けた一題で扱います。

合否を分けた一題

6)


よく本文を見てみましょう。下線部②の直前に「ただ全員で決定することになると」という言葉があります。また、この段落が直接民主制についてのことを述べているとわかります。これらのことから、この設問は「直接民主制の問題点」を述べればよいのだということが分かります。学級の話し合いなどを浮かべると分かりやすいかもしれませんが、大勢で話し合うことにより、意見がまとまりにくくなったり、議論が脱線し、争点がずれていってしまったりすることが問題点として考えられるでしょう。そのため、解答はそれに最も親しいものを選ぶとよいのです。

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