JG理科定番の問題です。実験の結果から正しいものにA(○)、間違っているものにB(×)、どちらともいえないものにC(△)。知識で正しいと知っていても実験からは判断できないものはC!ここまではJG志望なら簡単にクリアしますが・・・意外なところでAやBだと判断できたりします。グラフや結果のさまざまな要素に着眼し、判断しなければなりません。1の論理的、総合的に考える力と、2の迷わせの両方が組み合わさった問題ともいえます。
実験の結果に対し、理由を答えさせる記述、実験方法を問う記述が出題されていますが、上位校志望ならほぼ暗記してしまっているような内容です。
実験方法を問う問題に、実験装置を作図させるものが多く出題されています。標準レベルから、かなりの難問まであります。
例 H23Ⅰ-4、H22Ⅲ-2、H19Ⅲ-2、H18Ⅲ-2、H14Ⅱ-4
グラフの作図に関しては、1-①に述べたとおりです。
例 H18Ⅲ-2、H16Ⅳ-7
次に分野別の分析をします。基本的に全分野から出題されますので、勉強しなくてよい単元などはありませんが、頻出の単元を挙げておきます。
生物
人体(特に消化)、動物(昆虫)がよく出題されています。やや詳しい知識問題、実験問題、読解問題が出され、かなり難しくなる場合もあります。
地学
太陽、月、星、気象、地層、どれも出題されていますが、天体は塾のテキストに出てくるような、クセもなく難度も標準的なものが多いように思います。
化学
JG志望なら化学を得意にしなければ始まりません。気体、水溶液、熱、三態変化、溶解、燃焼、すべてよく出題されています。
計算問題は多くありませんが、出来るのが前提となっています。計算をしてグラフを選んだり、描いたり(1参照)させます。計算問題が出題される場合はグラフや表よりも、問題文の中に数値がある場合が多いのが特徴です。自分で抜き出して整理する力を求めていると思われます。
物理
運動大好き!球を転がす問題が頻出で、今年も出題されました。他は電流(発熱、電磁石を含む)輪軸等がまんべんなく出題されています。しばらく出題されていなかった光も去年出ました。
ばね、てこ、滑車等の力学計算は比較的少ないですが、化学計算同様出来るのを前提とした問題になっています。こっそり浮力が出たりもしています。
物理分野は、日常的な道具や玩具への応用問題が多く見られます。