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社会の合否を分けた一題

海城中入試対策・社会の合否を分けた一題(2010年度)

海城中学の合否を分けた一題(2010年度第1回)

総評

  
例年、大問が1題のみで、総説問数は10問以内です。解答形式は記号選択と用語記入が大半ですが、100~220字の本格的な記述問題が2~3問出題されます。分野別には、地理、歴史、公民の3つの分野からバランスよく出題されています。制限時間は45分ありますが、リード文が1000字程度と長く、資料の読み取りや100~220字の記述問数が複数あることから考えると、すばやく記号・記入問題をすませてメインの記述問題に時間をかけることが必要です。

海城中学の社会の特色は、長いリード文(本分)と資料を参考にして100~220字の本格的な記述問題を書かせることにあります。重箱の隅をつつくような細かい知識よりもリード文や資料を読み取る基礎知識と論理的な分析力、自分の考えをまとめる力、表現力を試すテストです。

難易度 
A:難しい
B:やや難しい
C:標準
D 易しい

問1 記入問題  D
問2 記述・記入問題  C
問3 記号選択 D
問4 記入問題 C
問5 記号選択 D
問6 記入問題 D
問7 記述問題 B
問8 記述問題 B
 

問題

1950年代以降、実際に動物園や水族館で南極のペンギンが多く飼育されるようになったのはなぜですか。次の«資料1»・«資料2»・«資料3»からわかる理由を100字以内で説明しなさい。(問7より)

«資料1» 白瀬矗が率いた南極探検隊の記録
南極の海を進んでいると、まるでそろばんの玉のように大きな丘が一面にあらわれた。調べてみるとすべて鯨だったので驚いた。隊員の中には、このたくさんの鯨の間を本当に通り抜けることができるのか心配になる者もいた。それでも構わずどんどん進んでいくと、鯨の方も船を恐れたのか、通り道を開けてくれた。一時はどうなるだろうかと不安だったが、これでやっと安心することができた。

«資料2»・«資料3» 省略

解説 

1950年代、まさに日本の高度経済成長期、日本から多くの捕鯨船が毎年南極海へ行きました。鯨は南極海などで大量に捕れたので、鯨肉は安価で、また、日本人にとって貴重なたんぱく源となりました。高価な牛肉の代用品でした。当時、鯨肉は学校給食にも出たものでした。捕鯨産業は大いに賑わい、プロ野球のチームを持つものもありました。

その捕鯨船が日本にもどるとき、南極のペンギンも一緒に連れてきたのでした。このペンギンを日本各地の動物園や水族館で飼育したのでした。

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