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国語

開成中入試対策・国語の合格戦略の提案

文章のジャンル別攻略法

文章のジャンル別の傾向は以下の通りである。

論説文・・・

現代社会の流れを受けて、自分自身の生き方を考えさせるという趣旨の題材が多い。
特に平成17年度以降、その傾向が強くなっている。

随筆文・・・

上記の論説文の傾向だけでなく、戦争や人権を背景にした文章も出題される。

物語文・・・

愛情(師弟、親子、動物)をテーマにした文章が多いが、平成22年では戦争時代の思想を背景とした心情の読み取りや人間の二面性を描いた文章も出題されたので、このようなタイプの文章にも注意が必要。

これらの傾向を踏まえ、似たような題材を入試問題から選んで、どんどん読んでいく。
その際、読み方を意識したトレーニングを合わせて行うとより効果がある。

読み方

物語文

★開成中学は、題材が小学生にとって身近ではないものが多いうえに、長文の物語文を出題するので、漠然と読むと正確な読み取りができない。

この開成中学の物語文に対応するために、場面ごとに内容を整理しながら、中心人物の心情の変化をとらえるということを意識して読むことが重要だ。

以下に、注目すべき点を挙げる。

設定を理解する。→前書きや文章の前半に書いてあることが多い。

→ヒントとなる言葉に波線を引く。

 具体的に注意するところ

人物関係(親子、兄弟、友達、祖父と孫、クラスメート、先生と生徒、先輩と後輩など)

人物同士の精神的なつながり(ライバル関係、いじめっ子といじめられる生徒、
愛される側と愛する側→親子愛、
好意を持つ人とその相手、反発しあう関係
憧れる人とあこがれの対象となる人など)

人物の境遇(家庭環境・・経済的なもの、両親の職種、両親との関係、転校生など)

人物の特徴(性格なども含む。)

時代設定(特に戦争時代や戦後=物質的に貧しい、明治時代=有島、芥川、太宰作品などの古典には注意。)

過去の出来事・・この物語が始まる前の出来事

例:
学校になるべくいたくない。何も考えないようにすることが、自分をいじめから守る唯一のすべだった。臭いと言われたり・・・
二人は幼いころから、顔見知りであった。

場面分けする。→場面の切り替わりに¬をつけておく。

※起(物語の初め)、転(物語の大きな変化)、結末を意識しておく。

時間、場所、出来事、登場人物の変化に注目。→形式段落の始めの部分に注目。

例:
あの朝に限って、なぜあのようなことをしたのか、いまだに啓太は理解できないでいた。・・・・・・

中心人物の行動(様子)、セリフ、表情、たとえ、情景描写などを使って心情説明しているところに―線をひく。

④ ③の理由となる文、部分をチェックし、③と↓で結んでおく。

例:
明子が啓太に「おはよう」と明るくあいさつをした。→心情の原因

すると、今まで心の中にあった黒いかたまりが、少しずつ消えていった。=心情

大きな事件の内容と結末を押さえる。

論説文

物語文と同様に、開成中学で頻出なジャンルは論説文である。

論説文は、哲学的なテーマを扱った文章が多いし、要旨説明も必ず出題されるので、しっかり筆者の考えを意識しながら読んでいくことが肝要だ。また他校の入試問題等で哲学的な文章に慣れておき、文章パターンを理解しておくことも文章理解に役立つだろう。

では筆者の考えをとらえるために注意すべきポイントを以下にあげておく。

① 次の段落構成を意識する。

序論・・テーマを掲げている段落(文章の始め)
本論・・テーマの内容や筆者の意見の根拠を具体的に述べている段落
結論・・筆者が言いたいことをまとめている段落(文章の始めか終わり)

題名をチェックし、繰り返されている話題や対比されている話題を押さえる。

また、問いかけの文や文頭に書きだしの文に注目する。

以上の手順で、文章のテーマを押さえていく。

問いかけや書き出しの文例 

普通「読む」という行為は、文字で書かれた~といいます。(書き出し)
なぜ、私たち人間はこのような過ちを犯してしまうのだろう。(問いかけ)

③ 形式段落単位で抽象と具体例を分け、抽象の文に―線をひく。

抽象の文とは?

A 段落の始めか終りにある抽象的な文
B 筆者の考えを述べている文

*特に次のような文に注意。

★しかし、要するに、いわば、つまり、なぜなら、だから、例えば、という接続語の前後の文
★~である。(断定した言い方)、~から(ので)。~すべきだ。~ため。
~ではない。(否定)などの文末になっている文。
★比喩・同義語(同じ意味の言葉)・比較(AむしろB)が使用された文。
★Aとは~である。という文。
(Aこそは~である。・・・Aは重要な言葉(キーワード)になる。)
★「~は」の「は」という他と区別する助詞を含む一文に注目する。

指示語→特に「このような」、「こうした」、「そのような」、「そうした」などの幅広い内容を指す指示語のあとに述べられた言葉、文は重要なので、―線を引く。

⑤    ②と③の作業を通して、最終的に結論(言いたいこと)を押さえる。

随筆文

最近、開成中学の入試問題において論説文と交互に出題されるジャンルが、この随筆文である。平成16年のように随筆文一題のみ出題という年もあり、開成中学志望者は注意が必要だ。

随筆文では、筆者の考えや心情をしっかりとらえることが重要なのは言うまでもないが、戦争や人権を背景にした文章が出題されることを考えると、文章理解が困難なことも予想されるため、あらかじめ予備知識(例えば、戦争や人権に関するもの)を身につけておこう。

では、筆者の考えや心情をとらえるためのポイントを以下に挙げる。

① 回想シーンに注意。・・今の話か、昔の話かを確認しておく。

パターンとしては、

現代の話→回想→現代
回想→現代

という2パターンが多い。

繰り返されている話題や対比されている話題や問いかけの文、文頭に書きだしの文に注目する。以上の手順で、文章のテーマを押さえていく。

問いかけや書き出しの文例

普通「読む」という行為は、文字で書かれた~といいます。(書き出し)
なぜ、私たち人間はこのような過ちを犯してしまうのだろう。(問いかけ)

設定(時代背景、筆者の境遇、筆者の特徴、筆者と他者との人物関係)がわかるところに、波線を引く。(物語文の設定の押さえ方と同じ。)

例:
次の文章は、外国人留学生に日本語を教えているときに、体験したことである。

④ 抽象の文に線を引く。

抽象の文とは?

A 段落の始めか終りにある抽象的な文
B 筆者の考えを述べている文

*特に次のような文に注意。

★しかし、要するに、いわば、つまり、なぜなら、だから、例えば、という接続語の前後の文
★~である。(断定した言い方)、~から(ので)。~すべきだ。~ため。
~ではない。(否定)などの文末になっている文。
★比喩・同義語(同じ意味の言葉)・比較(AむしろB)が使用された文。
★Aとは~である。という文。
(Aこそは~である。・・・Aは重要な言葉(キーワード)になる。)
★「~は」の「は」という他と区別する助詞を含む一文に注目する。

⑤ 筆者が一番強く感じたこと・・[文章の始め→結末]を押さえる。

設問のタイプ別攻略法

開成中学は様々な記述問題を出題するので、色々なタイプの記述問題に慣れておくことが大切である。
では、特にどんなタイプの問題に慣れておくべきかというと

要旨説明
主題説明
表現効果、情景描写で描かれていることの説明
意見作文

である。

あと「自分の言葉で」とか、「わかりやすく」など設問条件に加え、根拠を踏まえたうえで、自分の言葉で言い換えさせる記述問題もよく出題されるので、同義語や対義語などの語彙力も身につけておくことが大切。

では、次にこの中で要旨説明と主題説明の考え方を説明していく。
(情景描写については、合否を決めた一題で説明する。)

要旨説明の対策

このタイプの問題は、まず文章内容を次の手順で確認する。

①    文章の冒頭にある「テーマ」をおさえる。
(結論の部分も読んでおくとテーマがより具体的にわかる。)

② 以下の文に注目し、「言いたいこと」のポイントをおさえる。

★しかし、要するに、いわば、つまり、なぜなら、だから、例えば、という接続語の前後の文
★~である。(断定した言い方)、~から(ので)。~すべきだ。~ため。
~ではない。(否定)などの文末になっている文。
★比喩・同義語(同じ意味の言葉)・比較(AむしろB)が使用された文。
★Aとは~である。という文。
(Aこそは~である。・・・Aは重要な言葉(キーワード)になる。)
★「~は」の「は」という他と区別する助詞を含む一文。
★指示語→特に「このような」、「こうした」、「そのような」、「そうした」などの幅広い内容を指す指示語のあとに述べられた言葉、文。

③  結論の段落で、筆者が強調している文をとらえる。

④ ①~③のことを踏まえたうえで、設問のつながりを確認する。

つぎに、因果関係を意識してもまとめる。
まとめ方としては、

「AだからB」
「AではなくBである。」

という二つのうちどちらかを使用する。
この際、無理して一文にする必要はない。
Bの部分に言いたいこと、Aの部分に理由や筆者が対比関係で否定した内容を当てはめて書いていく。

現代社会に批判的な論説文の場合は、問題点とその理由をAに、筆者の言いたいことをBに当てはめて「~すべきだ。」「~ということが大切である。」という形でまとめる。

主題説明の対策

具体的な内容としては、心情の変化を「生き方」や「人間性」=哲学的なテーマ、道徳的なテーマに結びつけて考えさせる問題が多い。
基本的には設問の最後のほうに位置していることからもわかるように、これまでに解いてきた設問がヒントになる。

これを踏まえたうえで、

①    章の結末(傍線部がある場合は傍線部付近)の主人公のセリフを押さえる。
→変化後の心情の読み取り

②    ①のきっかけとなった出来事(転)を押さえる。
→さらに、そこで何を感じたのかを確認する。(つまり、学んだこと。ここで、「生き方」や「人間性」=哲学的なテーマ、大人の価値観(道徳的なテーマ)がかかわってくる。)

③②より以前の心情をセリフや今まで解いてきた設問の解答などを手掛かりに読み取る。

以上の手順で考え、③→②→①の順でまとめていくことがポイントになる。

 

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