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算数の塾別学習法の提案

開成中入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)(4ページ目)

4.6年生後半

この時期からは、平常授業よりもむしろ、SS特訓の志望校別講座を最優先とした学習スケジュールを立てていくことになります。志望校別特訓で扱うプリントで、開成中学らしい答案作りの演習を重ねましょう。平常授業に関しては、間違い直しの徹底を図るだけでも充分です。

並行して最優先にしたいのが過去問演習になります。過去問はSAPIXでは授業中に一切扱わないので、土曜日の午前中など、自ら時間を設けて解く必要があります。
過去問は10年分を遅くとも11月中には解き終えましょう。年内に2周目まで終わらせることができれば理想的です。なお、2周目も制限時間を守って、問題のセットに取り組むほうがよいでしょう。前回に解いてから時間が経っているはずなので、答えを覚えていることもないでしょう。添削の際のアドバイスをもとに、解答力・記述力の向上を感じることができるはずです。年が明けてからは、私は2周目でも間違えた問題の理解の徹底や、併願校の過去問演習を提案してまいります。

次に優先したいものがSS特訓の単科講座になります。まず、思考力か解法力かの選択ですが、平均偏差値が65前後ならば思考力講座を選択し、算数を絶対の武器に、60前後ならば解法力講座を選択し、解法の引き出しを増やすチャンスとすると良いでしょう。開成中学対策をしていると、どうしても基本的知識の対策がおろそかになってしまいます。この解法力講座で基礎知識の確認ができれば、併願校の対策にもなるでしょう。もし充分に算数の実力が備わっているならば、むしろ他の科目を選択したほうがよいのかもしれません。
なおSS特訓で合格への100題という冊子が配布されますが、過去問の類題やサピックスオープンの過去問で構成されているため、難易度はかなり高いです。1日に1問ずつ取り組めると良いですが、時間的に余裕がないならば、後回しにしてもよい教材です。

6年生後半は、自分の位置を客観的に把握することが、今まで以上に重要になってきます。そのためにも、様々なテストを活用する必要があります。
そこで最優先にしたいのが学校別サピックスオープンです。開成中学の問題を研究しつくした講師が練り上げた出題ですが、本番よりも難易度が高くなっていることが多いです。生徒自身の学力も本番までまだまだ伸びる時期なので、点数は絶対に意識してはなりません。例年、サピックスオープンにおいては学校が発表している合格最低点を超える生徒は数えるほどしかいないのが現実です。ただそれでも傾向や配点など、実際の開成中学の入試に即しているので、もっとも正確に開成中学志望者内での自らの位置を把握することができるという点では優れています。200位以内が合格圏と判断できるので、まずはこの2回のサピックスオープンを開成中学合格への指標とすれば良いでしょう。

※正月特訓

受験生に年末年始はありません。正月特訓では、ただひたすら開成中学の形式のテスト演習を重ねます。今まで培ってきた時間配分の工夫や記述表現力を駆使して、得点にこだわっていきましょう。「良い点を取る」ではなく「悪い点を取らない」ことを心掛けていきましょう。

『塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)』 >> 1 2 3 4
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