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社会の合否を分けた一題

駒東中入試対策・社会の合否を分けた一題(2016年度)

難易度分類

A…易しい(駒場東邦中合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B…標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C…難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)

問1 (1)知識 A 
(2)資料を読み取り考える問題 B
問2 (1)地形図を読み取り考える問題 C 
(2)地形図の読み取り C
(3)知識 A
(4)(ⅰ)計算 A  (ⅱ)考える記号 A  (ⅲ)資料を読み取り考える問題 A
問3 (1)知識 A
(2)考える問題 B
問4 (1)視力検査+知識 A
(2)知識の記述 A
問5 (1)資料の読み取り A
(2)資料の読み取り B
問6 (1)知識 A
(2)知識 B
(3)知識 A
(4)知識 A
問7 資料の読み取り A
問8 (1)資料の読み取り+計算 A
(2)資料を読み取り考える問題 B

全般的分析

駒場東邦中の社会の問題は例年大問一題に附随した小問を20題程度出してくるという形式で、今年も例年通りでした。本文を読み込む必要はなく、設問に淡々と答えていけばいい形になっていますが、地図の読み取りや資料の読み取りには時間がかかるものが多いので、単純知識問題で確実に点数をとり、時間をかければ解ける資料問題を落とさないようにするという作戦が理にかなっているでしょう。

問題別寸評

問1
(1)

知識A(ア)
IC関連商品は価格が高く、重量が軽いため内陸部にあったとしても輸送費がそれほどかからず、利益が上がりやすいという知識は駒東受験生なら必須。

(2)

資料を読み取り考える問題B
石油化学工場と鉄鋼工場は輸出入の関係から、太平洋沿岸に発達していることがわかります。自動車工場も一部を除き太平洋ベルトに集中しています。このことから考えるとIC関連工場が各地に分散したことによって、分散した地域の産業の発達がかんがえられます。

問2
(1)

地形図を読み取り考える問題C
難しい問題だと思います。新しく住宅地になった場所自体の共通点を見つけることはできませんが、住宅地になった周りの土地が田んぼであることに気付けるかどうかです。田んぼの性質上、低地にあるのが通常です。その点を考慮すると住宅地は高台に作られたと予想できます。

(2)

地図の読み取りC(エ)
イとエで迷うところですが、イの商店街が「けいせいさくら」駅と「さくら」駅をつなぐようになったとまではいえません。エにいたっては特段間違えているところは見当たりません。

(3)

知識A(ウ)
絶対に落とせない問題。親藩、譜代、外様については基本知識。

(4)

(ⅰ)計算(1250)
絶対に落とせない問題。25000×5=125000cm=1250m

(ⅱ)考える記号(ア)
絶対に落とせない問題。どう見ても【A】は駅から離れた場所にあります。

(ⅲ)資料を読み取り考える問題A
問題文に地形図および図からわかることとともに説明しなさいとあることから必ず、地形図からわかる点を1つ、資料からわかることを1つ盛り込む説明が必要です。
地形図1からわかることは駅から遠いということです。資料1からわかることは総人口に対する老年人口が高いことです。
二つのことを考えると、駅から遠いので自動車、もしくは自転車など徒歩以外の移動手段が必要だか、高齢者には車の運転や自転車の長距離移動は困難だということが日々の買い物に不自由を感じさせるのではないでしょうか。

問3
(1)

知識A(関東大震災)
絶対に落とせない問題です。1923年9月1日防災の日にもなっている関東大震災が発生した都市です。
関東大震災の被害は火災によるものです。火災旋風というものがおこり数万人単位の人が命を落としました。

(2)

考える問題B
具体例を一つ答えなさいとあるので、学校側としてはいくつかの解答がよういしてあるのだと想定されます。

まず、道が狭ければ、避難する人々でごったがえすということが考えられます。また、道幅が狭ければ、向かいの家の飛び火が飛んできて延焼しやすくなるともいえるでしょう。

問4
(1)

視力検査+知識(くわ)
非常にユニークな問題です。いったいどうやって太鼓で戦うのでしょう。武器になりそうなのは写真中央から右下にあるくわ、もしくわ写真中央のすきくらいではないでしょうか。
写真中央からまっすぐ右に目を移してください。女性がしゃもじをもっていませんか?わたしにはそうとしか思えません。

(2)

知識A
非常に基本的な問題です。刀狩が思い浮かばなかった駒東受験生はいなかったでしょう。

問5
(1)

資料の読み取りA(エ)
時間をかけて慎重に行う問題です。時間はかかりますが、必ず正解出来る問題です。答えはエですが、全ての選択肢を精査すべきなので、たとえ答えがエであっても、かかる時間は大差ないと思います。

(2)

資料の読み取りB(イ)
これも時間がかかる問題ですが、ウ、エはあてはまることが分かると思いますが、アとイの選択肢でかなり迷うのではないでしょうか。関東地方は照葉樹中心に見えますし、関東、中部地方でアジ・サバが採れたのか、当時の人々の主食といえたのか。結論としてイが間違えています。確実にアジ・サバが主食とは言えません。アの関東地方は別としても東北地方では落葉樹が広く分布していると言えるからです。

問6
(1)

知識A(あ国会、い立法、う国民投票)
基本的な知識問題です。憲法41条は何度も出てくる条文なので覚えてしまいましょう。
「国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。」

96条も覚えてしまいましょう。
「この憲法の改正は、各議員の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」

(2)

知識B(ア)
少し難しかったかもしれません。
選択肢イについて、内閣が法律に従わなければ、何のための立法なのかわかりません。
選択肢ウについて、裁判所の違憲立法審査権が何の意味もなくなってしまいます。
選択肢エについて、世論を大切にしなければ選挙で当選して国政を担うことはできません。

選択肢アに至っては、憲法の破壊です。憲法の破壊は国の破壊、立憲主義の破壊を意味しています。

(3)

知識A(イ)
裁判員裁判と国民審査に関する基本知識です。

(4)

知識A(18)
時事問題対策で必ず行った問題です。

ここで少し、三権分立について説明します。三権はもちろん、国会、内閣、裁判所に属する、立法権、行政権、司法権です。もっとも偉いのは国会(立法権)と言っていますが、これは国民に一番近い存在だからです。国会議員はわれわれ国民が直接選挙しています。そこから一歩遠くなるのが内閣です。内閣は内閣総理大臣が国会の指名に基づき天皇が任命するとなっており、国民→国会→内閣となっていることが理解できると思います。さらに憲法をよく読むと、最高裁判所長官は内閣の指名に基づき、天皇が任命するとなっており、国民→国会→内閣→裁判所となっていることがわかります。

ここからさらに違憲立法審査権、新しい人権の話を少しします。今まで、国会の作った法律を違憲立法審査権で×とした例は極めて珍しいことです。なぜなら、立法権を持つ国会の権利を侵害していることになる可能性が高いからです。また、新しい人権というのは基本的に最高裁判所が判例によって確立するものなのですが、これもまた、本来ならば国会が定めることを裁判所が定めるということになるので極めて慎重になっているのです。

問7

資料の読み取りA(ウ、オ)
易しい問題ですが、しっかりと時間をかけて問題にあたってください。

問8

資料の読み取り+計算A(ア)
駒東受験生には解けてほしい問題です。
投票率が52.65%でA党には33.11%、D党には13.71%入っているので両党で46.82%です。
とすると0.5265×0.4682=0.2465・・・となるので25%

合否を分けた一題

問8 資料を読み取り考える問題B

駒東らしい問題と言えます。複数の答えが考えられますが、論理が一貫していれば正解となるでしょう。

例えば、景気対策と雇用対策は両立しますが、そこに消費税の増税を持ち込むとすると、企業に対する負担は大きくなり景気対策とは矛盾することになりかねません。また、震災からの復興には必ずお金が必要となりますが、年金、医療介護、子育て・教育にもお金がかかるわけで、どのようにお金を分配するかなどは白か黒かでわりきれるものではありません。

他にも原発・エネルギーを選挙の時に国民が判断材料にしたとしてもそれは廃止すべきか、継続すべきかわかりませんし、廃止するにしても他の電力はどうするのかなどの問題が浮上するのです。

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