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理科

桜蔭中入試対策・理科の出題傾向分析

桜蔭中学は、H16年度から出題形式を大きく変更しました。以前は、算数と理科を合わせて55分という形式でしたが、現在は理科単独で30分となっています。変更前は、理科を15分程度で解く必要があり、問題もそれに合わせて基本的な知識確認と簡単な力学の計算に終始していました。出題形式を変えて以降、思考力を試す傾向を少しずつ強めていますが、全体的に難化しているという程ではありません。

桜蔭中学を受験するに当たり、理科で“ライバルと差をつける”ことはほぼ不可能でしょう。“ライバルに差をつけられない”ことを考えて下さい。

スピードと正確さの両立は必須

桜蔭中学の理科は受験生のレベルから考えると非常に簡単とも思える内容になっています。
普通であれば差がつくと考えられる計算を必要とする問題も、難問や奇問の類は出題されず、桜蔭中受験生が外して良いものでは決してありません。
つまり、非常に高得点で差のつかない争いになるということです。

この中で、唯一受験生に負荷がかかるとしたら、それはスピードです。
出題形式の変更に伴い、少し時間に余裕ができたように感じるかもしれませんが、思考問題が増えたことなども考え合わせると、依然時間的に厳しいことに変わりはありません。
加えて、相当の高得点争いが予想されることから、ただ“早い”だけでなく、“正確に”解くことももちろん必要なわけです。

この“スピードと正確さの両立”を実現するためには、まず、早いうちから基礎知識を確実に固めることが必要となります。
計算量も多いですので、知識問題で時間を食うことは許されません。
また、全ての分野から満遍なく出題があることから、苦手分野を作ることは絶対に御法度です。

計算問題が頻出。

以前より物理の力学分野の計算は頻出分野でしたが、出題形式の変更後、そのほかに化学・生物・地学の分野からも計算を必要とする問題が出題されるようになりました。その割合は非常に高く、計算問題ができなければ早々に戦線から離脱することになると言っていいでしょう。

力学分野の重要性

力学計算は、必ず出ると考えてください。下の分析表を参照して頂けると一目瞭然かと思いますが、ここ10年で力学の出題がなかったのは出題形式変更の翌年、H17年度のみです。形式変更に伴い、出題パターンにも変更を加えようとした結果かもしれませんが、翌年以降はまた元の力学偏重に戻っています。

また、H20年度(大問Ⅰ天秤、大問Ⅱ・物質の性質と浮力)やH18年度(大問Ⅰ・天秤と浮力、大問Ⅱ・熱力学)は、大問4問中2問が力学絡みの出題となっており、学校側が、如何にこの分野を重要視しているかが見て取れます。

因みにH18年度の大問Ⅱは、塾では燃焼などと共に化学分野と一緒にして学ぶことが多い単元のため、分析表では化学分野の“燃焼と熱”として分けていますが、この問題では燃焼には一切触れず、純粋に熱力学の問題となっています。

力学というと、一般的には点を取りにくい分野ですが、桜蔭中学受験生は出題されると分かっているので必ず対策をしてきます。加えて、男子校並みの難問が出題されるわけではないので、ほとんどの受験生が問題なく高得点を取ってくると考えるべきでしょう。「苦手だから」「ほかの分野は得意だから」という甘えは通用しません。標準的な問題は確実に得点できるようにしておくことが必須です。

化学分野

化学分野の計算は、中和や溶解度での出題が主です。力学分野の次に、計算問題が出題されやすい分野ですが、そこまでややこしい出題は見受けられません。

H20年度の大問Ⅱでは、水・空気の性質に浮力を絡めた問題の出題もありました。

毎年必ず出題があるわけではありませんが、確率はかなり高いので必ずマスターしておく必要があります。

力学では差が付かない分、対策が後回しになりがちなこちらで差が付く可能性もあり、軽視できません。

生物分野・地学分野

この分野での、過去の計算問題の出題例は、H21年度大問Ⅲ(生物の個体数変化)・H19年度大問Ⅰ(大気の上昇と雲のでき方)大問Ⅲ(道路建設による林縁の拡大)・H17年度大問Ⅱ(温暖化と海水面の上昇)などです。計算とは言えないような簡単な足し引きや大小の判断は省きました。

ほとんどが比例式で解けるパターン的な理科の計算とは一味違う、若干面倒な計算も含まれています。

最初は戸惑うかもしれませんが、桜蔭中学受験生レベルで歯が立たない程のものではないでしょう。

女子校の入試理科は、計算問題で点差が付くと考えられがちです。しかし桜蔭中学の場合には、それは必ずしも当てはまりません。受験生のレベルは非常に高く、厳しい言い方をすると、出題されている程度の計算問題でつまづいてしまう生徒は、そもそも戦いに参加してすらいないのです。全て正解を出す、というつもりで取り組んで下さい。

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