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算数の塾別学習法の提案

桜蔭中入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(四谷大塚生)

四谷大塚生の学習法

5年生

受験算数において最も重要な学年です。特に割合・比を学習する11月以降が最も差のつく時期になります。ただ、5年生で扱う問題は、決して難易度は高くはないので、適切な勉強を続けていれば、成果を出しやすい時期であるともいえるでしょう。

基本的には予習シリーズの徹底による単元理解と、計算と一行問題集を用いた基礎力・計算力の定着が、学習の軸になります。

『予習シリーズ』を軸とした単元の理解

『予習シリーズ』は1回につき2単元ずつ進んでいきますが、桜蔭中を志す生徒にとっては、難易度も高くはないですし、何より例題の解説が詳しいので、無理なく学習を進めることが可能でしょう。

ただ決してカリキュラムに沿って学習を進める必要はありません。四谷大塚では、長期休暇が復習に充てられ、新出単元を扱いません。したがって、先取り学習を進めることでSAPIX等と比べて進度が遅いという弱点を補っていく必要性があるのです。6月中に5年上、11月中に5年下を仕上げることが目標となるでしょう。

使用教材としては、まず『予習シリーズ』が挙げられます。例題・基本問題・練習問題はすべて自分の力で解けるようにしておきましょう。

演習問題集も、応用編の応用問題Bまで解けるようにしておくことが望ましいです。たしかに5年生で扱う問題としては難易度が高いですが、将来的に桜蔭中の問題で高得点を取るためには、避けては通れません。もし、答えは出せるけれども、なぜそうなるのか根本的な部分が曖昧ならば、恥ずかしがらずに質問していきましょう。私も根本理解を手伝う授業を心掛けてまいります。

このように『予習シリーズ』と『演習問題集(応用編)』を、毎週1単元を目標として先取りして進めていくことが、5年生の間の桜蔭中対策となるでしょう。

なお、この学習法を続けていくと「週例テストはどうなるんだろう」という疑問を持つことも考えられますが、心配は無用です。通塾している四谷大塚の授業中に、その週の内容は扱われます。授業や週例テストは復習と割り切って学習を進め、Cコースで8割、Sコースで6割を安定して得点できていれば、桜蔭中を目指す5年生としては良い状態と判断してよいでしょう。週例テストに追われて勉強しているようでは、桜蔭中の算数に対応できる力は身につかないと言っても過言ではありません。

『計算と一行問題集』での基礎力の定着

予習シリーズでの学習で単元の理解ができても、得点に結びつかなければ何の意味もありません。得点に結び付けるには「スピード」と「正確性」が必要不可欠です。そのために活用できるのが『計算と一行問題集』なのです。

「計算と一行問題集」は6日間同じ問題が続くことが特徴として挙げられます。分かる問題を繰り返すことは一見、非効率的に思えますが、実はこの繰り返しこそ、基礎知識の定着と、スピード向上のカギなのです。

「計算と一行問題集」では、時間を計って見直しまで意識した学習を進めましょう。理解した「つもり」の問題に繰り返して取り組むことで、理解の定着につながり、また、自分なりの見直しの仕方も身につくので、スピードと正確性のアップにもつながります。

この際、必ず心がけてほしいこととして「毎日」「決まった時間に」とりくむことが挙げられます。受験算数には「安定」が絶対条件です。気分や体調に左右されない計算力を身につけるためには、安定した環境で解くことが必須になります。

もちろん毎日同じ時間に取り組ませることが難しいこともあるでしょう。それでも『計算と一行問題集』を解くことを習慣にしなければなりません。私は直接、ノートをチェックすることで、怠けることのできない緊張感を与えることにしています。

なお、5年生の間は、四谷大塚で指定された問題集以外を用いた特別な対策は一切不要です。答案記述力も、難問対策も6年生になってからで充分間に合います。まずは徹底した基礎知識の定着と、計算力の完成を、共に目指しましょう。

6年生前半

基本的には5年生までと同じ勉強リズムで良いでしょう。先取り学習を進め、ゴールデンウィークを目標に『予習シリーズ』の6年上を仕上げましょう。これで受験知識は網羅できます。

ただ、これだけでは桜蔭中合格に必要な応用力を身につけるのは困難なのが現状です。予習シリーズはすべての受験生が理解できるよう構成されているので、どうしても最上位レベルの学校対策は手薄になってしまうのです。また洗練された解法を学ぶ機会が少ないことも『予習シリーズ』の弊害としてあげられるのです。

そこで私は月刊誌「中学への算数」の併用をお勧めします。たしかに難易度の高い教材ですが、最難関中学合格に必須の算数知識を得るには最良の教材です。具体的には「日々の演習」に毎日少しずつ取り組むことで、この時期から桜蔭中レベルの難問対策を進めることが可能です。その際には必ず専用のノートを用意し、答えを出すだけではなく、その経過を意識した自分なりの答案作りを心がけることが大切です。私はその答案を添削し、この時期から答案の質も高めていくことで、6年生後期の成績の向上を図っています。

なお、この中学への算数を用いた学習は、入試直前まで続けることで、確実に実力につながりますが生徒によっては手が回らないこともあるでしょう。私は個々の生徒の実力を適宜見極め、必要な課題を明確に与えてまいります。

2回開催される合不合予備テストは自分の学力を客観的に把握する指標としましょう。合格可能性のパーセンテージに惑わされないことが重要です。

『塾ごとの算数の学習法の提案(四谷大塚生)』 >> 1 2
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