例年大問が3~6題、総設問数40問前後出題されます。地理、歴史の分野の出題のウェートが大きく公民の分野はやや少ない傾向が見られます。今年度(平成22年度)の場合、地理、歴史、公民の出題数の比率は17:16:5とやはり地理、歴史の分野のウェートが大きかったです。時事問題は独立して出題されるのではなく、地理や公民の分野との関連で問われる程度です。
桜蔭中の社会の特色は、大問の導入の文(リード文)が長いことです。また、歴史の史料や地図、図表・グラフなどの資料の読み取り問題が毎年出題されています。近年、記述問題も複数出題されるようになりましたが、2~3行程度の比較的短く標準的なものです。
制限時間は30分で、総設問数40問前後を解くわけですから時間的余裕はあまりありません。その上、記述問題や資料を読み取る問題のように「考える力」を問う問題もありますから、ただ漫然と問題を解くだけでなく時間配分にも注意する必要があります。
① 地理、歴史の分野(総合問題としてリード文で誘導する形式)
② 公民の分野 毎年5~7問出題される
③ 時事問題 地理・公民との関連で1~2問出題される
① 資料(地図、史料、図表・グラフなど)の読み取りの問題
② 記述問題 2~3行程度の易しい問題 理由を説明させるものが多い
③ 用語記入 漢字に注意 標準的な問題
④ 正誤問題 細かい知識が必要なものがある
⑤ 記号選択 簡単 細かい知識が必要なものがある
桜蔭中の社会では、地理と歴史のウェートが大きく、公民の出題はやや少ないです。時事問題は地理と公民の分野との絡みで問われますが1~2題程度。また、地理や歴史はある特定の地域やテーマに関する総合問題として出題され、大問の導入文はかなり長いものです。
毎年、資料の読み取りが出るがそれほど難しくはありません。記述問題は2~3行程度の標準的なものが出題されます。正誤問題や記号選択にはときには細かい知識を必要とするものもありますが概して容易なものです。
平成15年度(2003)までは社会と国語をあわせて制限時間55分でした。平成16年度から社会のみの制限時間が30分となり、大問3~6題、総設問数40個程度になっています。かつては記号選択の問題がほとんどでしたが、16年度以降、用語記入や2~3行程度の記述問題も出題されるようになりました。
今年度(平成22年度)は、特定のテーマ(おせち料理)を題材にした地理の総合問題、特定の地域(東京)を題材にした歴史の総合問題と公民の小問題という大問3題という形式でした。近年この大問3題という形式が定着しています。
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