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理科の合否を分けた一題

芝中学入試対策・理科の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

(1) A  (2) A  (3) A  (4) A  (5) A  (6) A
(1) B  (2) B  (3) B  (4) C  (5) B  (6) A
(7) B 
(1) A  (2) A  (3) A  (4) A  (5) A  (6) A
(1) A  (2) A  (3) A  (4) A  (5) A  (6) A
(7) B
5 (1) A  (2) B  (3) A  (4) A  (5) B  (6) A
(7) B

A…芝合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

出題総評

昨年度は大問6つで出題されていましたが、今年は大問5つの形式に戻りました。物理・化学・生物・地学とバランスよく出題されてはいますが、例年に比べてかなり知識寄りの出題になり、受験者平均、合格者平均ともに5点前後上昇しています。難易度は下がったと言えますが、計算問題が少なくなった分点数差がつきづらく、理科が得意な人にとっては不利な問題であったかもしれません。

出題構成は、分野複合問題+各4分野から1題ずつの出題となっています。
分野複合の問題は、小問集合を文章でまとめた問題。
生物分野の問題は、動植物の観察に関する問題。
化学分野の問題は、水溶液の性質に関する問題。
物理分野の問題は、電流と発熱に関する問題。
地学分野の問題は、火山に関する問題。

知識問題が増えたと言っても求められているレベルは高く、選択問題をしぼりきれずに勘で答えてしまった人も多いと思います。今回平均点が上がった原因は知識ではなく計算単元にあります。化学・物理分野の計算問題は例年と比べて易しいレベルで、こちらが点数の下支えになっていることでしょう。
選択問題で「50音で答えなさい」などの指定が多かったので、芝の受験を考えている人は普段から解答の順序をそろえるように意識しましょう。

問題構成は、大問5題、小問33問。
解答形式は、記号選択が23問、数字が7問、言語が2問、作図が1問。

問題別寸評

(複合)小問集合の文章題
基礎的な知識の問題ばかりとなっています。ここで失点しないことが重要です。

(1)

虹は上空の水滴に光が反射してできるので、太陽と反対方向の⑦に見えます。

(2)

12時には太陽が南中しているので③は南です。⑤が西、⑦が北となります。夏の太陽は真西よりも少し北側に沈むので⑤と⑥のあいだとなります。

(3)

赤色に近い光は曲がりにくく、紫色に近い光は曲がりやすいので、(い)が適当です。

(4)
(ア)

のセキツイ動物はカモメとメジナ、(イ)の節足動物はイソガニとホンヤドカリ、(ウ)のえら呼吸する動物は水の中で生きる動物なのでカモメ以外のすべてです。カニやヤドカリ(タコ)などは、えらの中にたくわえた水を使って呼吸できるので、陸上でも長時間活動可能な種類がいます。

(5)

おきている水の状態変化は、液体⇒気体なので、蒸発もしくはふっとうを説明している文章が正解となります。答えは(い)です。

(6)

金属は炭素を含まない無機物なので、酸化しても二酸化炭素は発生しません。

(生物)動植物の観察に関する問題。
動物・植物に関する知識問題です。どの問題も教科書レベルを超えた深い知識が必要とされ、非常に厄介です。普段から教科書・参考書だけでなく、図鑑もしくは実物を見て、見た目や生態の特徴をつかめるようにこころがけましょう。

(1)

木の枝についているのでアゲハチョウのさなぎです。さなぎの色は緑か茶色で、ザラザラした場所でさなぎになると茶色になりやすくなります。色だけで判断することはできません。

(2)

サクラの花芽(つぼみ)と葉芽はよく似た形をしていますが、ふっくらとしているほうが花芽です。花芽は(エ)、葉芽は(ウ)となっています。枝の一番先にできるのは葉芽です。

(3)

ツクシはスギナというシダ植物の胞子を飛ばすための器官です。

(4)

  →合否を分けた1題参照。

(5)

白黒画像だとわかりづらいですが、答えは(ア)のウグイスです。
ちなみに(イ)はシジュウカラ、(ウ)はスズメ、(エ)はおそらくセキレイだと思われます。スズメは身近な鳥なので、模様の形や色どりを描けるくらいによく覚えておきましょう。

(6)

これはタマゴからかえってオタマジャクシになるあいだの「はい」と呼ばれる状態です。この状態では泳ぐことができないので、水草などにくっついてじっとしています。

(7)

カマキリはタマゴで冬越しし、春にふ化します。
カラスは渡り鳥ではありません。
セミは夜のあいだに羽化し、やわらかい体がだんだん固まり、明け方に飛べるようになります。

(化学)水溶液の性質に関する問題
気体の発生方法や水溶液の基本的な性質がしっかり覚えられていれば決して難しくありません。満点を目指して丁寧に解きましょう。

(1)

よくある水溶液の分類です。
〔A〕オ、〔B〕キ、〔C〕ア、〔D〕イ、〔E〕エ、〔F〕カ、〔G〕ウとなります。

(2)

石灰水と、炭酸水の中の二酸化炭素が反応するので、白く濁ります。

(3)

表の数値をグラフにすると下図のようになります。

image2
グラフが折れるのはアルミニウムがすべて溶けたときだけなので、2回折れているようなグラフは決して描かないでください。

(4)

アンモニアはアンモニア水を加熱して発生させます。水に溶けやすく、空気よりも軽いので③と⑥の組み合わせで集めます。答えは(け)です。

(5)

〔A〕が15mLから20mLに増えているので、中和させるのに必要な〔F〕の量は
9 × image1 = 12 mL
ただし〔F〕のこさが2倍になるので、中和に必要な量は半分で済むから、
12 ÷ 2 = 6 mL

(6)

酢酸は液体、酸性、刺激臭があることから(カ)の塩酸と同じ結果になります。

(物理)電流と発熱に関する問題
回路の直列・並列つなぎの違い、電熱線の抵抗との関係を問う問題です。計算単元ではありますが、グラフから読み取って比例・反比例どちらになっているか判断するだけで解けます。
後半に合成抵抗の問題がありますが、直列つなぎならば電熱線が長くなった、並列つなぎならば太くなったと考えれば楽に解くことができます。

(1)

グラフから読み取るだけです。0.3A。

(2)

グラフより、④の電熱線は4本のときに0.2Aの電流が流れているので、4倍の0.8Aを流すには本数も4倍となり、16本となります。

(3)

電熱線の長さと流れる電流の量は反比例の関係なので、グラフは(エ)です。

(4)

同じ長さの鉛とニクロムを比べるので、②と④の比較となります。グラフより四本のときに②には1.2A、④には0.2Aの電流が流れているので、1.2 ÷ 0.2 = 6倍。

(5)

5cmの①と10cmの②を直列につなぐので、合わせて15㎝の電熱線になったと考えます。①と比べると長さが3倍になるので、電気抵抗も3倍。流れる電流は3分の1の0.2Aです。

(6)

並列つなぎでは1本あたりに流れる電流の値は変わりません。電熱線が1本のとき②は0.3A、③は0.15A流れるので、合計0.45Aの電流が流れます。

(7)

まず③が2本並列になっている部分に注目です。2本並列になっているということは、太さ(断面積)が2倍になったと考えても同じです。電流は③1本のときの2倍流れることになるので、②と同じものと考えることができます。したがって、回路全体では①が1本と②が2本、直列つなぎになっているとみなせるので、5+10+10=25㎝の電熱線として考えることができます。この電熱線を①と比較すると、長さが25÷5=5倍あるので、電流は5分の1の0.12Aとなります。

(地学)火山に関する問題
火山の形状や火成岩などに関する知識が出題されています。聞きなれない単語にまどわされることなく、知っている知識でどのように解いていけばよいのか考えましょう。

(1)

溶岩が流れやすければ山は低くなるので、イ→ア→ウです。

(2)

①の文章にシャチョウ石(斜長石)とあります。聞きなれない言葉かもしれませんが、字面から長石のなかまだと判断しましょう。流れやすい溶岩ということで、楯状火山の説明文とわかります。楯状火山といえばハワイの火山が有名ですが、日本であえて挙げるとすると伊豆大島の三原山なので(お)となります。※現在は三原山は成層火山に分類されています。(い)の佐渡は火山ではありません。
②は成層火山なので富士山の(う)が答えです。ほかには長野の浅間山、鹿児島の桜島などをおさえておきましょう。
③は新しくできた山なので昭和新山だと、名前の響きだけで予想することもできますが、消去法であとはドーム型の火山になるはずだと考えましょう。ドーム型で覚えるべきなのは北海道の有珠山・昭和新山と長崎の雲仙普賢岳です。

(3)

富士山からの火山灰は偏西風によって関東周辺に流され、関東ローム層のもととなりました。

(4)

偏西風の影響によるものなので(え)です。

(5)

①の文章中にある鉱物の名前から判断すると思い込みがちですが、そこまで難しい問題ではありません。深成岩だとわかっており、楯状火山なのでねばりけの少ないハンレイ岩とわかります。

(6)

深成岩なのでそれぞれの結晶が大きく成長しているもの(等粒状組織)を選びます。

(7)

(う)(お)(か)の説明がおかしいので、消去法で解くほうが早いと思います。
(あ)はせき止め湖の話で、理科ではなく地理分野からの出題ですね。中禅寺湖や富士五湖が有名です。(い)は2013年に小笠原にある西之島が話題にあがりました。(え)の火砕流は1990年に雲仙普賢岳の噴火で犠牲者が出たことで名前が広まりました。

合否を分けた1題

今年は大問2の動植物の知識が特に難しく、計算単元以上に点数差がついていると思われます。
知識に関しては、塾では習っていないことが出題される可能性が十分にあり、対策も難しくなってしまいます。世の中の全てのことがらを覚えるのは不可能ですから、習った知識をどう利用して解いていくかを常に考えましょう。

(4)

問題文から植物名を即答するのは難しい問題です。
「巻きひげ」「4月」「ピンクの花」のヒントがありますが、これだけで特定するのは不可能に近いです。

巻きひげがあることからマメ科、ウリ科、ヒルガオ科などの可能性が高いと考えられます。
まずはこのヒントから消去法で考えます。
(ア)はキク科、(ウ)もタンポポ(キク科)の説明なので除外。(イ)はイネ科のエノコログサ、(オ)はアブラナ科のナズナなので、答えは残りの(エ)しかありません。
おそらくですが、マメ科のスイートピーと思われます。

このように直接は知らない生物であっても、持っている知識を使えば解ける問題が数多くあります。大問5の(5)などもそうです。問題文からヒントを読み取り、必要なときに確実に活かせるよう、しっかりとした知識を身につけましょう。

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