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社会の合否を分けた一題

芝中学入試対策・社会の合否を分けた一題(2017年度)

難易度分類

[1] 問1 A  問2 A 問3 C 問4 A 問5 B 問6 A 問7 A   問8 A 問9 B 問10 B
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問1 A  問2 A 問3 C 問4 B 問 5A 問6 A 問7 B 問8C 問9 A 問10 B 問11 B 問12 C 問13 B
[3] 問1〔1〕A〔2〕 A  問2 (1)B(2)B(3)A 問3 B 問4 C 問5 B 問6 A 問7 A 問8 A 問9 B
[4] 問1 A  問2 A  問3 B 問4 C

A…芝中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

出題総評

2017年度の芝中は、昨年同様、標準レベルの知識・応用レベルの知識が織り交ぜられた出題でした。
地理分野の問題では、例年通り、統計資料や表・グラフの読み取りが出題されました。標準的なレベルの知識を用いて解くことができる問題でしたが、試験時間40分に対して44問で、かつ記述も出題されているため、ここで多く時間を掛けすぎると時間切れになってしまいます。日常の学習から資料やグラフの読み取りに慣れておく必要があるでしょう。
また、素早い「処理力」が求められています。

歴史分野も例年通り、正誤問題・時代の並び替え・人物など総合的な出題が見られました。リード文中の出来事や史実などの事柄を、時代順に並び替える問題はここ数年で必ず出題されています。日常の学習から出来事と時代をしっかりと一致させながら学習を進めておくことが大切です。

公民分野では、総合問題形式での出題でした。主に、憲法と三権・税・国際社会に関しての出題が見られました。特に三権は平成27年度を除いて例年出題されていますので、用語の区別や違いをしっかりと理解しておくことが合否の差となりました。

問題構成は、3分野から大問4題、小問44問。

解答形式は、語句形式が22問、記号選択が20問、記述が1問で、並び替えが1問。記述は、100字程度ですが、例年同様やや難度が高いです。記号選択の問題では20問中4問が資料やグラフ・表の読み取りの問題となっています。標準的なレベルの知識を用いて解答できますが、いかに素早く処理できるがポイントです。また、その他の記号選択の問題では「誤っているもの」を選ぶ問題も多く見られるため、制限時間ないで確実に得点するためには、確かな知識力とすばやい判断が必要です。

全般的分析

2016年度一回の芝中学の社会は大問4題で、【1】は地理、【2】は歴史、【3】は公民、【4】は時事を含めた記述問題となっており、例年通りでした。
合格者平均点46.6点、受験者平均点41.2点となっており、例年よりも若干難易度が高めでした。推定配点ですが、【4】問4は75点中10点を占めており、国語力さえあれば得点出来る問題なのでなんとか8~10点取りたいところです。

問題別寸評

[1]

(地理分野)「大宮駅」を発着する「新幹線」をテーマとした出題です。
 地理分野では例年、日本の産業に関する問題が多く出題されます。特に、グラフ・資料・表などに基づいた問題は、毎年出題されます。したがって、表やグラフについて普段から学習をしておくことが重要です。また、標準的なレベルの知識に基づいた問題が設問の大半を占めますが、平均点が70%程度と高くなる年度もあるため、幅広く学習しておきましょう。

問1

図中の大宮駅から発着する新幹線は「東北新幹線」「北陸新幹線」「上越新幹線」です。また、東北新幹線は仙台駅で「山形新幹線」盛岡駅で「秋田新幹線」と接続します。
したがって、図中のイの地点を通る新幹線は「上越新幹線」であることが分かるので、(A)平野は上越新幹線の終点となる新潟にある越後平野となります。
次に、(B)盆地ですが、地点Dの新幹線を通る新幹線は「秋田新幹線」であることから、分岐点となる盛岡駅は、北上盆地に位置します。

問2

 C地点を通過する新幹線は「北陸新幹線」です。したがって、北陸新幹線の終着駅である金沢駅の一つ前の富山駅であることから、富山市が当てはまります。

問3

 2017年2月現在で開通している新幹線のうち、最も北に位置する新幹線は「北海道新幹線」です。
北海道新幹線は新青森駅~函館北斗駅間を通ります。函館北斗駅があるのは北斗市です。

問4

 トラックによる輸送を地球環境への負担が少ない鉄道や海運に切り替えることを「モーダルシフト」といいます。

問5

 問1で確認しましたが、Dは秋田新幹線です。よってDの都道府県は秋田県です。
続いて、資料のポイントをおさえます。
「乗用車の100世帯当たりの保有台数」はアが最も多く、エが最も少なくなっています。
この項目が100を超えている地域では「過疎化」による公共交通機関の減少が問題となっているため、車を所有している世帯が多くなると考えられます。
したがって、100を下回るウ、エは神奈川県・兵庫県であると考えられます。
「農業生産額」はイが最も多く、エが最も少なくなっています。
「海面漁業生産額」はイが最も多く、アが最も少なくなっています。
農業や漁業が盛んなイの県は「鹿児島県」であることが分かります。
したがって、アが秋田県であることが分かります。

問6

 文章中の「将棋駒の~」という部分から、この伝統工芸品は「天童将棋駒」であることが分かります。
天童将棋駒を生産している天童市は、山形県に属します。よって「山形新幹線」の通るウの地点であると分かります。

問7

 表2のポイントを確認します。
Xは千葉県が1位となっていて、上位3までの県と5位は首都圏となっています。
Zは、長野県が1位となっています。兵庫県や長崎県が4位、5位と続きます。
Yは、北海道が1位となっています。上位5位までの都道府県は比較的全国に分布しています。
以上の点を踏まえると、「レタス」は高原野菜としても生産されているためZであると分かります。
「にんじん」は北海道で生産が1位です。よってYとなります。そしてXは「ほうれんそう」です。
したがって、エが適切です。

問8

 表・グラフの読み取りの問題です。
 まずはグラフの見方を確認します。左縦軸は国内生産量(t)です。帯グラフと対応しています。
右縦軸は1人1日あたりの供給量(g)です。折れ線グラフと対応しています。
横軸は年を表しています。
イの「…米の作付面積は10分の1まで減少」とありますが、このグラフからは作付面積の変化は分かりません。
ウは「一人当たりの供給量」は半分以下となっていますが、「国内生産量」は半分以下とはなっていません。
エの「…米の自給率は50%以下に」とありますが、このグラフからは食糧自給率は分かりません。

問9

 ウは表の中で輸送割合が最も高くなっているので、東京(羽田)空港だと分かります。
次に多いアは、羽田と多くの定期便を持つ那覇空港であると分かります。次に羽田と多くの定期便を持つエは、西日本の経済・文化の中心地である大阪(伊丹)です。そして名古屋―東京間は新幹線利用の方が多くなるため、イが当てはまります。また、オは広島です。

問10

 本州四国連絡橋は「明石海峡大橋」「大鳴門橋」「瀬戸大橋」「しまなみ海道」の4つです。
図中には明石海峡大橋と大鳴門橋が通る「明石~鳴門ルート」淡路島が見られないため「瀬戸大橋」「しまなみ海道」のいずれかになります。瀬戸大橋は倉敷~坂出ルート、しまなみ海道は尾道~今治ルートとなるため、正しく表記されているのはイです。イは「しまなみ海道」を表しています。

[2]

(歴史分野)「戦争」「反乱」をテーマとした出題です。
 戦乱史・戦争史をテーマとした出題です。歴史分野は例年、政治史や文化史や外交史などテーマ史ごとの出題が見られます。各時代の標準レベルの知識はしっかりと定着させておきたいところです。特に平安時代や鎌倉時代に関する問題では応用レベルの問題に関しての出題が見られます。また、年号や時代の並び替えは例年出題されています。

問1

Aの文は「島原天草一揆」を表しています。この一揆の後、幕府はキリスト教が布教しないようにするため、必ずどこかの寺に所属する「寺請制度」が実施されました。その他、絵踏が実施されました。

問2

Bは前九年の役です。前九年の役で豪族・安倍氏反乱をおさえたのは源頼義とのその子である源義家です。

問3

Cは第1次世界大戦を表します。第1次世界大戦の後に設立された国際平和組織は「国際連盟」です。
国際連盟の初代総長となったのは新渡戸稲造です。

問4

Dの戦争は日露戦争を表します。日露戦争後日本は重工業が大きく発展しました。
アの「富岡製糸場や造船所などの官営工場」は明治時代の初期の頃の出来事です。
イの「八幡製鉄所」が建設されたのは日清戦争後の1901年の出来事です。
ウの「造船業などがさかん」になったのは第1次世界大戦後の大戦景気のことです。

問5

Eの戦いは「応仁の乱」を表します。京都で行われていたのは「祇園祭」です。

問6

Fは「元寇」を表します。元寇が襲来したのは鎌倉時代。当時実権を握っていたのは執権の北条氏でした。元寇が襲来したときの執権は8代将軍北条時宗です。

問7

Gは「朝鮮戦争」を表します。朝鮮戦争は1950年~1953年まで続きました。
Xの文中にある「保安隊」は1952年に創設されました。1950年の開戦当初に創設されたのは警察予備隊です。1954年に自衛隊に改変されました。
Zの文中「日ソ基本条約」とありますが、日ソ基本条約は1925年にソ連と結んだ条約です。日本がソ連と国交を回復し国連に加盟するきっかけとなった出来事は「日ソ共同宣言」です。

問8

①は1185年の出来事です。②は1192年の出来事です。③は1180年の出来事です。

問9

イギリス人が神奈川県で殺害された事件を「生麦事件」といいます。

問10

Jは「白村江の戦い」を表します。白村江の戦いで日本と連合を組んだ国は「百済」です。百済は図中のウが当てはまります。アは高句麗です。イは新羅です。

問11

イの「青銅器」は主に祭器として使われていました。武器や農具に使用されていたのは鉄器です。
ウの「渡来人」が伝えたものは須恵器です。
エの552年に伝わったのは儒教ではなく、仏教です。

問12

 藤原冬嗣が反乱を起こしたのは奈良時代の出来事です。したがって、イの薬師寺は飛鳥時代に建立されたため誤りです。

問13

Aは江戸時代前半、Bは平安時代後半、Cは大正時代、Dは明治時代、Eは室町時代、Fは鎌倉時代
G昭和時代、H平安時代、I江戸時代末期、J飛鳥時代、K奈良時代となります。
設問のLは南北朝時代を表します。南北朝時代は室町時代の前半です。Mは日中戦争です。日中戦争は1937年~1945年まで続きました。したがってA~Mまでを時代順に並べ替えると
J→K→B→H→F→L→E→A→I→D→C→M→Gとなります。

[3]

(公民分野)芝中がある港区をテーマとする出題
港区を題材にした公民分野からの出題です。公民分野からは、憲法と三権・国際分野・税を中心とした出題でした。公民分野は憲法と三権が頻出の単元となっているため、用語を丸暗記するのではなく「仕組み」や「用語の違い」までしっかりと理解しておく必要があります。

問1

 [1]三井、三菱とあるので、財閥があてはまります。
[2]公共の福祉があてはまります。

問2

(1)
(A)は、災害救護や国際活動、募金活動とあることから、国際赤十字社です。
(B)は、都市部がその周囲より気温が高くなる現象とあるため、ヒートアイランド現象が当てはまります。
(C)『大日本沿海興地全図』を作成したのは、伊能忠敬です。
(2)
文化庁が置かれているは、文部科学省です。
(3)
時事問題です。半世紀ぶりにアメリカと国交を回復したのはキューバです。

問3

大日本帝国憲法下では、国務大臣の任命権は天皇にありました。したがってイが誤りです。

問4

当時は財閥などにみられるように経営者と労働者の間には大きな所得格差が生じていました。

問5

 累進課税制度を採用している税は、所得税・法人税です。

問6

 この制度は「ふるさと納税」です。

問7

裁判所が持つ、法律や行政処分が憲法に違反していないかどうかを審査する権利を違憲審査といいます。

問8

政府によって地主の土地が安く買い上げられ、小作人に安く売り渡したことを農地改革といいます。

問9

訪日外国人数は、中国・韓国、東南アジア諸国の国々からが最も多くなっています。
したがってアが誤りです。

[4]

(総合問題)子供から大人へと成長を遂げていくことを題材とした問題です。
身近な事柄に社会科の知識を用いて解答していく問題です。
本校の特徴でもある、思考型の記述問題も出題されています。

問1

設問中に「…電磁石」とあるためリニアモーターカーであることが分かります。

問2

アは、1964年の出来事です。
イは、1974年の出来事です。
ウは、1990年代の出来事です。
エは、「三種の神器」が普及した頃ですので、1950年代後半~1960年代前半であることが分かります。したがって、イが最も近い時期であることが分かります。

問3

 アは「健康で文化的な最低限度の生活を保障」とあるので、生存権であるため誤りです。
 イの請求権は、個人の人権が侵害されたときにその補償を求める権利です。
 エの一票の価値は年齢が変わっても等しいです。

問4

合否を分けたこの一題で解説します。

合否を分けた一題

芝中では例年、最後の設問に記述問題が出題されています。記述の内容は、語句や知識の説明ではなく、
社会でおこる出来事に対して日常から関心を持っているかが試される問題となっています。
やや難度が高いです。

[4]

現在の法律では20歳以上が成人となっています。リード文中の「社会の中では、学校での勉強を終えて社会人になったときを大人の始まりとする感覚も、多くの人に共有されたものではないかと思います。」とあります。つまり、「社会人になったら大人」という感覚です。戦後義務教育が9年に延長されたことに伴い、中学校を卒業するとともに就職をして社会人になる人が多かった。このような状況であるならば、成人年齢を引き下げて選挙権を認めるという流れが自然です。しかし、近年では「高学歴志向」が強く、「学生」でいる期間、つまり「こども」でいる期間も長くなっているため、成人年齢を引き下げる必要がないのではないかというのである。
こうした中で2014年に国民投票法が改正され、2015年に公職選挙法が改正され選挙権の年齢が18歳未満に引き下げられました。選挙年齢を引き下げるこうした法改正は社会の流れと逆行し「矛盾」しているのではないかと筆者は述べています。

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