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国語の合否を分けた一題

早大学院入試対策・国語の合否を分けた一題(2018年度)

難易度分類

問1 B 問2 A 問3 B 問4 A 問5 A 問6 A問7 A 問8 A 問9 A 問10 A 問11 A 問12 B
問1 B 問2 A 問3 B 問4 A 問5 A問6 A 問7 A 問8 A 問9 A 問10 A問11 A 問12 B 問13
すべてA

A…早稲田実業中等部合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

問題別寸評

西加奈子『i』より

問1

アイがどういうことに「強固」であったのかを答える記号選択問題です。
アイは、傍線部の前で、震災後のミナと両親の「そこを離れなさい」という訴えを退けています。「かたくなさ」と「強固さ」は同じような意味です。そこ(震災後の日本)を離れろと言われたことに対してかたくなに拒むということは、そこ(日本)を離れない、ということです。

問2

アイが自分自身をどのような人間だととらえているかを答える記号選択問題です。
そのあとのミナとのやりとりを見ていくと、ミナの「死んだ人の中に自分が入っていないことが、免れてきたと思ってたということ?」という問いかけに対して「うん、そうだね」と返しています。
また、さらに読んでいくと、アイが実はシリアの出身で、現在の両親の養子となった身であること、そんな自分の境遇に申し訳なさをいだいていることが読み取れます。
選択肢ウ・エは「他人の不幸を忘れて」「罪から逃れ続け」という表現が、アイの抱える罪悪感と一致しません。

問3

「この沈黙の先にあるもの」という表現の内容を選ぶ、記号選択問題です。
傍線部の前でミナに「どうして?」と聞かれたことで、アイは、死者の数を書き留めるという自分の行為がどういう意味をもつのか、改めて考えています。つまりここでアイが探しているのは「その行為に求めているもの=意味・意図」であることがわかります。
そのあとの発言が「知っておきたいんだと思う」と、自分なりに考えた結果であることも判断材料となるでしょう。

問4

本文中の二箇所の空欄にふさわしい語句を書き抜く問題です。
ミナの前後の発言に着目して考えましょう。空欄を含む会話文のひとつ前のミナの発言に「あんたは馬鹿じゃないから…馬鹿じゃないどころか、賢すぎるんだ」とありますので、 Ⅰ にはこの「賢すぎる」を入れましょう。そこから「言い方を変え」た表現が Ⅱ にあてはまることになりますが、こちらは後の会話文から見つけることができます。

問5

アイが、自分の考えを「傲慢でおぞましかった」と感じた点を答える記号選択問題です。
まずは傍線部を含む一文を見ましょう。「でも、人の声で聞くそれは、自分が思っていたよりも傲慢でおぞましかった」です。「それ」という指示語の内容を確認しましょう。ミナの「それで、地震が起こった国に残りたかったの?…ずっと免れてきたから。命が助かってきたから。」という発言が、「それ」であると読み取ることができます。
傍線部直後の「東京の大きく頑丈な家に…助かるわけでもないのだ!」という内心での叫び声も、選択肢を選ぶヒントとして役に立つと思います。
紛らわしい選択肢はエですが「被災者になったつもり」とまでは書かれておらず、「観察している」という表現も適切ではありませんので、アを選びましょう。

問6

「罪悪感」の内容を具体的に言い表す、書き抜き問題です。
空欄補充の形になっているときは、空欄の直後から、入りそうな語の形を予想すると探しやすくなります。今回は「~になること。」となっているので、真上は名詞である可能性が高いと考えることができます。

問7

慣用句の問題です。特に悩む必要はないでしょう。

問8

文中の空所にふさわしい熟語を当てはめる問題です。こちらも易しいといえます。

問9

「相対的に見たら、あんたのしてることは間違ってる」というミナの言葉の意味を説明する、記号選択問題です。
相対的というのは、他の要素と比較したときにということです。傍線部後でミナが言っているように「傲慢だと思うし、…心配をかけてる」ので、アイのここまでの行動は、客観的に見て正しいとはいえないということになります。アイがしたことは、災害のあった日本にあえて残り、被災者の苦しみを思って悩んできたことです。アはその時点で内容が大きく違い、また、イ「被災者の気持ちを逆なで」やエ「他者を見下し」、オ「優しさにつけこんだ裏切り」のような悪意のある言動は読み取れないため選べません。

問10

「その言葉は…心を洗った」とはどういうことかを答える記号選択問題です。
指示語がありますのでまず確認すると「大好き。」という言葉であるとわかります。
心を洗うという表現は、悩みなどの悪いものを取り去ってくれるという意味です。ここまでの内容をふまえて選びましょう。

問11

登場人物についてまとめた考察文の空所を補うという、これまでにあまり見られなかったタイプの記号選択問題です。考察文が長く、語群も15語と多いため、困惑するかもしれませんが、難易度としては標準的なものです。

問12

本文の内容と合致するものを答える記号選択問題です。きちんと選択肢の細部まで読み取り、選んでいきましょう。

中谷宇吉郎「簪をさした蛇」より

問1

慣用表現の空所にあてはまる語を選ぶ問題です。

問2

空所に当てはまる適切な語を選ぶ記号選択問題です。
教師用の教材に「児童を秋の山へ連れていき情操を涵養せよ」とあっても、注文通りの(理想的な)秋の山などそうそう B はずはない。となっています。特に悩むポイントもない設問であると思います。

問3

本文中の3か所の空所にふさわしい語句を当てはめる記号選択問題です。
① 「あの当時に、現在の立派な科学普及書がふんだんに与えられ、…教わっていても、 ① 偉い物理学者にはなれなかっただろう」とあります。事前に予想したことと同じ内容に帰着するときに「やはり」が使われます。「結局」と同じような用法です。
② 「確固たる理由はないが、 ② 何となくそういう気がするだけである。」の空欄を補います。「~だけ」という限定をあらわす助詞がありますので、「ただ」を選びましょう。
③ ②の「何となくそういう気がするだけ」という漠然とした表現のあとに、理由をあえてつけるならば、と付け加えられている一文です。「あえて」と同様に使うことができる「強いて」を選びます。

問4

文中の語について、ふさわしい意味を選ぶ問題です。「天邪鬼」は、「あまのじゃく」と読みます。

問5

四字熟語の空欄を書いて答える問題です。本文からわざわざ探すというよりは、正しい漢字を確認するだけで済むのが理想的であるといえます。

問6

本文中の「方は」がどの語句にかかるかを答える記号選択問題です。
ひとつ前の文で「不思議を解決するばかりが科学ではなく、…不思議を感ずることも科学の重要な要素」とあり、「不思議を解決する方は」と続いています。
この文は「~方は…考えられる」「~いろいろな案は…多いようである」という風に、主語と述語のペアが二組で構成されている重文です。主語は述語にかかりますので「考えられるし」が正解です。

問7

文中の表現の意図を答える記号選択問題です。
筆者の子ども時代は明治の終わりと書かれていますので、すでにこの時代に「殿様(藩主)」は存在していません。それでも昔と同じように伺候するということは、住民たちは江戸時代からの習慣を変えることなく、そのまま続けているのだということになります。同段落の表現からも、明治になってもいまだに江戸時代の雰囲気が残っていることが分かりますので、この問いにはぜひ正解したいところです。

問8

「簪をさした蛇」がなぜそうなのか、説明する記述問題です。
内容としては「落城するときに、奥方や姫たちが、池に入るか崖から飛び降りるかして死んだ」ということを書けばいいので難しくはないのですが、「非業」という語を使うように指示があるため、こちらを適切に使いこなす語彙力も要求され、難易度が上がっています。
「非業」とは、「災難などによること」という意味で、人の死に使う場合には「非業の死を遂げる」あるいは「非業の最後を遂げる」という使い方をする語です。

問9

「そのような形のもの」とは何かを答える、記号選択問題です。
「珍しい先生」が話してくれた進化論と星雲論について述べられています。この二つが並立の形で登場しているところに着目しましょう。「進化論」についての段落で「当時の私には驚愕に近いものがあった」という表現が使われています。そして、傍線部を含む文は「これも幼い頃の…」と書かれており、星雲説が進化論と同じような印象を筆者に与えていると読み取ることができます。

問10

「そういう夢と老人の読経の声とが…」という表現についての正しい説明を選ぶ、記号選択問題です。
それぞれの選択肢の後半に着目すると、大きく内容が異なっていることが分かります。最も紛らわしい選択肢はオだとは思うのですが、これも「複雑な気持ちになっていた」と終わるため、意味としては不適当です。

問11

「文部省ご自慢の啓発的とかいう今日の物象の教科書」という表現に込められた筆者の思いを答える記号選択問題です。
啓発とは、物事を教え、わからせるという意味の言葉です。「ご自慢」や、「啓発的とかいう」といった微妙な表現から、マイナスの気持ちを読み取りましょう。同段落が「大人が余りやきもきすると、子供は興味を失ってしまうことが多いからである」と締めくくられていることもヒントになっています。

問12

「少年の日の非科学的教育の影響」がどういったものだったのかを答える記号選択問題です。最終段落で「思い切った非科学的な教育が、自然に対する驚異の念を深めるのに、案外役に立つのではないか」と述べられています。
ここまでに出てきた具体例(進化論、星雲説、一元論など、今となっては「荒唐無稽な空想」に過ぎないような説)こそが、筆者の科学への関心を深めてきたと述べられていることから、判断しましょう。

問13

合否を分けた一題で解説します。

慣用句と漢字の書き取りです。全問正解するつもりで日ごろから勉強しましょう。

合否を分けた1題

問13

「海坊主や河童を退治してしまう~科学教育を阻害する」とはどういうことかを説明する記述問題です。
実は設問に付け加えられている三つの条件がヒントとなっていますので、それを使って答えていきましょう。

「科学的成果」「興味」「出発点」「絶対視」の四語を用いる。
 それぞれの言葉の意味を確認しましょう。絶対視とは「それを絶対的なものとみなす」という意味です。
「〇〇ということ」につながるようにという指定。
今回の設問では、「阻害する=〇〇ということ」という言い換えが求められていますので、何らかの終止形で終わる可能性が高いと考えられます。
字数の指定は30~35字とかなり短いです。
指定語句だけでも13文字に相当するわけですから、これらの語句を正しくつなぎ合わせていくイメージでよいでしょう。

科学への興味、出発点に関して筆者は本文中にて「本当の科学というものは、自然に対する純真な驚異の念から出発すべきものである」と考えを述べています。
そして、「思い切った非科学的な教育が、自然に対する驚異の念を深めるのに、案外役に立つのではないか」とも主張しています。
ここで傍線部に戻って、「海坊主や河童」が何を表すのかといえば、もちろん「非科学的なもの」ですね。

非科学的な教育→自然への驚異→本当の科学 という流れができます。
「海坊主や河童を退治してしまう」=「非科学的なものを否定する」→非科学的なものを否定すると、自然への驚異の念を覚えず、科学に興味を持てない。

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