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社会の合否を分けた一題

早実中等部入試対策・社会の合否を分けた一題(2017年度)

難易度分類

A…早稲田実業中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

問1 A 2A 3A 問2 ①B ② 問3①A  ②A 問4 ①A ②A
問1 ①A ②A ③A ④A 問2 ①A ②A 問3①B ②A ③A 
問4 ①B ②A 問5①B ②B ③A
問1A 問2A 問3A 問4A 問5A 問6B 問7B 問8C 問9B 
問10A 問11A 問12A 問13A

出題総評

2017年度の早稲田実業中は、例年通り、3分野の基本的知識を問う問題が中心となっていました。
また、例年通り、歴史の中には日本史レベルの難易度が高い知識を必要とする問題が出題されていました。出題の比重3分野に同程度の得点の比重が置かれています。

注意すべき点は、2017年度入試では受験者平均点が昨年に比べて上昇していることです。
近年の付属校人気を反映したかたちとなりましたが、その分基本問題での失点やミスが結果を大きく左右したと予想できます。

地理分野は例年の傾向に沿った形でした。地図の読み取りや統計資料の読み取りなどが出題されています。合否を分けた一題でも取り上げますが、試験時間を考えるとこの問題をスムーズ処理できたかどうかが重要なポイントでもあります。資料自体は難解なものは出題されていないため読み取り方やポイントをおさえつつ、日頃から資料などに目を通しておくことが重要です。

歴史分野は例年通り、難易度が高い問題がいくつか出題されていました。中学受験のレベルを超えた問題も見られたため、問題の取捨選択をしっかりと行えているかが重要です。

公民分野は例年通り、時事を中心とした出題となっており、時事問題への対策は必須といえるでしょう。
また、ただ単に時事テキストに載っているものを暗記という学習だけではなく、日頃から新聞やニュースなどをしっかりとみておくことが差をつけるポイントになります。

問題構成は、3分野から大問3題、小問が41問。
解答形式は、語句形式は11問、記号選択が26問、記述が4問。
記述は、30字~40字程度ですが、難易度は高くありません
選択肢形式の問題は紛らわしいものが含まれるため、それぞれの「違い」を明確にするとともに、選択肢の「言い換え」や「背景知識」を意識しながら解くことが必要です。

問題別寸評

(公民分野)イギリスのEU離脱をテーマとした現代の世界と日本に関する問題です。
この大問では、時事問題が中心に構成されています。時事問題への対策は基本問題のみではなく、日頃から新聞やニュースなどに触れておくと良いでしょう。今回の大問Ⅰでは、イギリスのEU離脱がテーマとなっていて、国際社会の情勢と消費税に関する出題が見られます。公民や時事問題に対する配点は決して低くないので、しっかりと学習を重ねておく必要があります。

下線部1~3に関する正誤問題です。
1:イギリスの通貨は「ポンド」です。したがって「ユーロ」というのは誤りです。
2:直前に「…は大幅に価値を下げ…」とあることから日本円の価値は「上がる」と分かるので「円高」というのは正しいです。
3:2008年に起きたのは「リーマンショック」です。「オイルショック」は1973年の出来事です。

①EU加盟国間での貿易には関税がかからないことから多くの外国企業が進出しています。EUから離脱することで、それらの外国企業が撤退する可能性が考えられます。したがって、イの「EU加盟国以外の外国企業…」というのは誤りです。
②EUの本部があるのはベルギーの首都ブリュッセルです。

①昨年日本で開催されたサミットは、三重県志摩市、賢島のホテルで行われたため、「伊勢志摩サミット」と呼ばれています。
②サミットとは先進主要国首脳会議といい、通称G7といいます。この7か国に含まれるのは、日本・アメリカ・フランス・イギリス・イタリア・ドイツ・ロシアです。
ロシアは2014年のクリミア半島をめぐる問題から、この会議から外されています。

①消費税の収入は間接税の中で最も多くなっています。したがって、ウが選べます。その他アは所得税。イは相続税。エは酒税です。
②消費税が10%に引き上げられるのは2019年10月からとなっています。

(地理分野)北海道をテーマとした地図や資料の読み取りに関する問題です。

早稲田実業中では、例年資料の読み取りに関する問題が出題されています。難易度の高い資料ではないため、時間をかけずに正答を答えることが必須となっています。そのため、普段から資料やグラフに触れておくと良いでしょう。
今回は、北海道に関する出題で、北海道新幹線が開通したことに関連した問題でした。地図の読み取りや東北・北海道地方に関連する問題は比較的易しい問題といえるので確実に得点すべきでした。

問1

①東北4大祭りに関する問題です。
アは秋田県の「竿灯まつり」、イは青森県の「ねぶた祭り」、ウは山形県の「花笠まつり」、エは宮城県の「七夕祭り」です。したがって、イが正しいです。
 
②本州と北海道を結ぶトンネルは「青函トンネル」」です。

③地形図の読み取りです。
ア、麓の駅から山頂までの標高差はおよそ300mです。
イ、啄木一族の墓があるのは、市役所からみて「南西」の方角です。
ウ、大鼻岬の北側に広がっているのは、棚田ではなく「荒れ地」です。

④縮尺と距離に関する問題です。
地図の右下に「25000分の1」とあるため、「地図上の距離×縮尺の分母=実際の距離」という公式に当てはめて計算していきます。
3(cm)×25000=75000(cm)=750(m)となるで、イが正しいです。

問2

①北海道新幹線の終着駅として予定されているのは「札幌駅」です。
②Xが位置する平野とは「石狩平野」を指します。石狩平野で生産が盛んな作物は「米」です。

問3

①秋田県の大潟村にある八郎潟干拓地が北緯40°であることを考えると、択捉島は北緯40°よりは緯度が高くなると考えられるため、エの「北緯45°33‘」が選べます。
②日本の最西端に位置する島は「与那国島」です。
③韓国は日本よりも人口が少ないことをおさえておきましょう。
資料の中で、日本の人口を下回っているのはエとなります。

問4

①ア~エのなかで鉄道が通っているのは、アの「関門トンネル」とウの「瀬戸大橋」です。
②2つの資料を読み取る問題です。
図2のタイトルに着目すると「北海道―北海道外間における輸送機械別の旅客輸送人員の変化」とアあります。したがって、「他の都府県から北海道までどのようにしてきているか」ということを表している図であることが分かります。Aだけ他の輸送手段よりも突出して多いことから「航空機」であると考えられます。
次に図3に着目しましょう。Bは年々増加している傾向にあり、Cは年々減少している傾向にあることから、Bは「自動車」Cは「鉄道」であることが分かります。

問5

合否を分けたこの一題で取り上げます。

(歴史分野)東京にある史跡を題材とした歴史の総合問題。

早稲田実業中の歴史では、例年、数問ではありますが難易度の高い知識を必要とした出題が見られます。
この問題に対応することが理想的ではありますが、現実的には限られた学習時間の中でここまで広げていくことは難しいです。それよりもいかに基本レベルの問題を落とさないかが重要になってきます。
日頃より「ミスや失点をしない練習」を積んでおくことが必要です。
出題傾向は例年通り、全範囲からで、史料や写真などを用いた出題は定番となっています。並び替え問題は差がつく部分でもありますから、年号や用語と時代の一致など「曖昧さ」取り除く学習をしましょう。

問1

1914年に起こった出来事はサラエボ事件です。
その他、アのポーツマス条約調印は「1905年」の出来事、ウのベルサイユ条約調印は「1919年」の出来事、エのシベリア出兵開始は「1918年」の出来事です。

問2

原敬内閣は、第一次護憲運動の結果として日本初の本格的な政党内閣を組織しました。
したがって、第二次護憲運動の結果である「普通選挙法制定(1925年)」は誤りです。

問3

(A)平将門の乱では、平将門が関東地方一帯を制圧し自らを「新皇」と名乗りました。
(B)瀬戸内海の海賊を使い反乱を起こした伊予の国の役人は「藤原純友」です。

問4

エの「将軍の足利義昭を京都から追放し、室町幕府を滅ぼした」のは豊臣秀吉ではなく、織田信長です。

問5

1615年、二代将軍徳川秀忠のときに出された大名に向けたきまりは「武家諸法度」です。

問6

天守閣が国宝に指定されていないのは「名古屋城」です。
名古屋城は1945年の戦時中に焼失し後に再建されたものです。

問7

史料中に「にせの天皇」「急に大名にのし上がった」「恩賞や領地」とあるので室町時代の、特に南北朝時代の後醍醐天皇であると分かります。

問8

高村光雲は、明治時代~大正時代にかけて活躍した彫刻家で、イの「老猿」はその代表作です。

問9

線部9の将軍とは「徳川綱吉」です。したがってイの「生類憐みの令」が当てはまります。

問10

縄文時代は、氷河期がおわり、氷が解けたことで水位が上昇したと考えられます。

問11

大森貝塚を発見したのは「エドワード・モース」です。

問12

国立西洋美術館です。

問13

宗派と開祖が一致しているのはイとエになります。日蓮宗の寺院は「久遠寺」です。「西本願寺」は浄土真宗の寺院です。したがって、エが正しいです。

問14

戊辰戦争に関する問題です。
戊辰戦争は鳥羽伏見の戦い(京都)から始まり、江戸城無血開城(東京)、会津若松城落城(福島)を経て、五稜郭の戦い(北海道)で終結しました。

合否を分けた一題

資料の読み取り、記述問題です。
早稲田実業では、例年資料の読み取り問題が出題されています。日頃から資料やグラフに触れておくとともにグラフの「見方」や、ポイントをおさえ、年代の背景知識などをしっかり調べるようにしましょう。

問5

表1は「2010年から2015年の各都道府県の人口増減」を表すグラフです。
人口増減数の数字に「-」がついているものは2010年に比べて人口が減少したことを表します。
大都市や大都市周辺では人口の増加が見られますが、その他の地域では人口が減少していることが分かります。

①人口減少が2番目に多い都道府県は「福島県」です。
2010年から2015年にかけて福島県の人口が減少した理由として考えられるのは、2011年に起こった「東日本大震災」の影響による「福島第一原発の事故」によるものが原因と考えられます。
したがって、「原発事故により、移住や避難をしなければならない住人が増加したため。」という形でまとめましょう。

②図4のAは大都市、大都市の周辺であることや、表1から「人口が増加している」ことが分かります。
Cは表1を参照すると「人口が5万人以上減少している」ということが分かります。
したがって、イが正しいです。

③過疎化・過密化による問題をそれぞれ答える問題です。

過疎化とは「人口が減少し、過疎の状態になりつつある状態」をさします。
これによっておこる問題は、商店やスーパーの減少や、交通の維持が困難になることが考えられます。
したがって、「(過疎化が進み)商店がなくなり、鉄道やバスなどの交通機関が廃止され、生活を送るうえで、困難が増える(という問題が生じる。)」などとまとめましょう。

過密化とは「ある地域に、著しく人口が増加する状態」を指します。
これによっておこる問題は、交通渋滞や大気汚染・騒音などの公害です。
したがって、「(過密化が進み)交通の混雑や道路の渋滞、騒音や大気汚染などの公害問題がおこり生活環境が悪化する(という問題が生じる)」などとまとめましょう。

早稲田実業の記述問題は難易度がそこまで高くなく、暗記で対応できる説明記述が多く出題されるため、知識だけではなく、意味や仕組みなども合わせておさえておくと良いでしょう。

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