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国語の合否を分けた一題

浦和明の星中入試対策・国語の合否を分けた一題(2016年度)

難易度分類

問一A  問二A  問三B  問四A  問五B
問六B  問七A  問八A  問九C  問十B
問一A  問二A  問三A  問四B  問五B
問六B  問七C  問八A  問九A  問十B
問十一B  問十二B

A…浦和明の星女子中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

問題別寸評

問一

漢字の書き取り問題ですが、小学校では習わない漢字も出題されているため、普段から漢字を意識して学習している受験生でなければ全問正解は難しいです。

問二

書き言葉と話し言葉の対比を読み取れているかを問う問題です。候補は様々にありますが、一文で最もまとまっているところを抜き出す必要があります。

問三

四字熟語の知識を聞く問題です。当意即妙という言葉ですが、一度は目にしたことがあるはずです。

問四

言い換えを問う抜き出し問題です。候補はいくつかありますが、設問に本文の範囲が指定されているため、一つに絞られます。

問五

傍線部の中の「書かれた言葉」というワードを注意深く探すと同時に、傍線部の前にある「どこかの誰かに読まれる」をヒントに探してみましょう。

問六

比喩を言い換える問題です。傍線を含む一文に「たとえば」があるので、その一文の直前または直後をまずは探してみましょう。抽象表現が見つかるはずです。

問七

「推敲」という故事成語の意味を知っていれば容易に解ける問題です。文脈からも、過去に自分が書いたものを事後的にチェックするという意味が読み取れるはずです。

問八

語句問題です。段落の冒頭にあるので、接続語として用いられていると気づけた受験生はなんとか勘で解くことができたはずです。

問九

「二つ」とあるので、本文の並列の目印に注目できるかどうかがカギです。コストが費用を意味する外来語だと知っていても、傍線部からかなり離れているうえ、並列の目印が「も」と目立ちにくいため、なかなか「時間」・「エネルギー」にはたどりつけません。難問です。

問十

X…名づけることを意味する二字熟語を知っているかどうかです。
Y…本文全体を通して、話すということと書くということの違いが理解できているかを聞いている問題です。〈中略1〉の一行前に、空欄Yの直後の表現に対応する言葉が出てくるので、まずはここを抜き出して使いましょう。また、空欄Yの直後の「掘り下げる」という表現から、「自分の中から引き出す」という本文中の表現を連想したいところです。
ア…「憧れ」や「恐れ」を抽象化した表現を抜き出しましょう。
イ…直後に「正体」とあるので、実体がはっきりしていない様を表す擬態語を抜き出しましょう。
ウ…言葉がその時々の言葉を的確に言い当てているわけではないという意味になるように抜き出しましょう。
エ…直後に「違って」とあるので、書き言葉と何が対比されているかを考えましょう。

問一

漢字の訓読みの問題です。確実に得点したいところですが、彩るは小学生には意外に難しく感じられるはずです。

問二

葉月がみさとのアドバイザーであり、アナウンス技術のアドバイスをしている場面であることをまずは読み取りましょう。そのうえで、傍線部の直前の「じれたように」という表現から、なかなか教えを理解してくれないみさとを、葉月がもどかしく思っていることが読み取れます。

問三

発奮の奮の訓読みさえ分かれば解ける問題です。訓読みは、その漢字の意味を表すので、常日頃から必ず意識するようにしてください。上位校でもこのように、思わぬ形で出題されます。

問四

傍線の直後で、「この先ずっと、アナウンスはやらないの?」と、核心にせまる質問をしています。一行後に「手厳しい答えが返ってくるかと身がまえたが、」とあるように、普段ならば相手の反応を恐れて聞けないような質問だったが、傘をさしていて相手の反応を見ずに済むために質問できたと読めます。

問五

「いらねー」という侮辱の言葉を男子生徒に投げつけられたみさとですが、「ほとんど無意識に歩き出した」とある通り、突然の出来事に状況をつかめていない様が読み取れます。

問六

設問の「おどけた仕草」という指示をしっかりと読めていれば、文脈が読めていなくても解ける問題です。「肩をすくめる」「首をすくめる」がどんな動作か、一度自分でやってみて下さい。

問七

設問に「描写」とありますが、決して情景描写のみを表すのではないことに注意が必要です。描写とは、表現上の工夫すべてを指します。このような心情変化に関する問題では、まずきっかけを探します。すると、「やっぱり好きだもん、葉月のこと」という、みさとのセリフが見つかります。なぜこれが変化のきっかけなのかは、「合否を分けた一題」の部分で説明します。

問八

傍線部の数行前の「はずかしさで死にそう」という表現から、不登校の子のことを分かっていなかった自分を責めていることが読み取れます。だからこそ、そのような自分本位の作品の出品を取り消したいのですが、その気持ちをみなが分かってくれないので、もどかしく思っているのです。 

問九

傍線部の「気がつけば」という表現から、意識が何かに集中していたことが読み取れます。 傍線部の前の段落はすべて、葉月の過去に関するものであったことをふまえれば、CDの内容ではなく、葉月の過去に気をとられていたのだと読み取れます。

問十

傍線部の二行前の「これ以上わたしを、あんたの手柄のための材料にしないで」に着目しましょう。これはつまり、他人を不幸にすることで自分が満足するのをやめてくれということです。他人を不幸にしないことを、「虫を食べないで死のう」と表現しているわけです。葉月に置き換えてみると、不登校の子に対して保護者のようにふるまうことで相手を不幸にしていた葉月の過去に気がつきます。そうやって他人と関わって傷つけてしまうくらいなら、もう誰ともかかわらないでおこうと葉月は考えたわけです。

問十一

A…直前の「アナウンス」と、直後の「持てない」をヒントにしましょう。
B…直前の内容は、アドバイザーとして失敗してしまったというものなので、「なさけなさ」や「ふがいなさ」が入ります。
C…直前の「強気の裏に」をヒントにしましょう。
D…「ブス」を抽象化した言葉を探しましょう。

問十二

傍線部直前の「すべての作品を聴きおえ」に着目しましょう。その二行前に「胸が痛くなった」とあることからも分かる通り、作品の裏に隠された、葉月が転校するに至るまでの心の傷をみさとは深く知ったわけです。だからこそ、葉月が表面的には「ブス」と暴言をはいたものの、本音では自分が作ることができなかった良い作品をみさとに代わりに作ってほしいという思いが分かったのです。
                                        

合否を分けた一題

浦和明の星女子中はとにかく時間の制約が厳しい学校です。本文が長いうえに、小問数も多いです。初めて本文に目を通す際の読みの精度が合否を分けます。抜き出し問題が多いのも特徴です。答えるべきだいたいの内容が分かっているのに、ピンポイントで抜き出せないような問題は、早めに見切りをつけて飛ばしてしまうというのも一つの受験戦略です。過去問演習の際も、常に残り時間を気にしながら、解き終わった際に、しっかりと考えられない問題が一問もなかったと言えるような取り組みを心がけて下さい。

では、合否を分けた一題を具体的に見てみましょう。

二 問七

上述のように、「描写」を情景描写とのみ捉えてしまった受験生はここでかなりの時間をロスしたのではないのでしょうか。実は、この問題は、いったん飛ばし、後の設問からさかのぼれば結果的に早く解けた問題です。

解き方の手順

[1] 問十一、十二から、幼馴染みを傷つけた後悔からアナウンスに自信がなくなり、自分の代わりにみさとに良い作品を作ってもらおうとしていた葉月の心情が読み取れます。しかし、「これ以上やっても。やっぱり無理だったんだよ、」というみさとの言葉から、自分の強い思いがみさとに伝わっていなかったのだと葉月は思い、その苛立ちからみさとに「ブス」と暴言をはいたのです。つまり、葉月は、かつて傷つけた幼馴染みと同様、みさとにも嫌われてしまったと思っていたのです。だからこそ、〈べつに、話すことないから〉という態度をとっていました。

[2] しかし、実際は、「やっぱり好きだもん、葉月のこと」というセリフから読み取れる通り、葉月はみさとに嫌われていなかったわけです。自分が思っていたのとは正反対の事実。これこそまさに、葉月の心情のきっかけです。

[3] したがって、直後の「葉月の瞳が大きく揺れた」が答えとなります。

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