好きなことを調べてゆくと、疑問がでてきます。学習において“疑問を持つ”ということは非常に大事なことです。親御さんとしては忙しくて、中々聞いて挙げられないかもしれませんが、できるだけ子供から出てきた質問や疑問は聞いてあげてください。
答を説明してあげることも大事ですが、自分で考えさせるとことも重要です。
「なんで恐竜は絶滅したんだろう?」
「どう思う? どう考える?」
と聞くと面白い発想がでてきたりします。その後、
「一緒に図書館に行って調べてみよう」
と一緒に調べてみます。はじめは一緒に行っても何回か繰り返していると、図書館に行って自分で調べる習慣ができてきます。
調べてみても解らないこと、様々な仮説があって正解がないこと、も多いと思いますが、それはそれでいいのです。逆にはっきりしていないほうが子供の想像力を高めます。
ある程度、恐竜の知識がついてきたら、“進化”や“類似”をキーワードに現在の動物に導きます。
「恐竜は何に進化したんだろう?」
「ステゴザウルスの骨の板は何でついてるの?」
ステゴザウルスの板は、いろいろな用途があったようですが、その一つに体温調節の機能があります。同じ機能はウサギの耳、ゾウの耳にもありますから、ここにつなげたり、
「恐竜で性転換する種類はいないの?」
現存の動物達には性転換したり、雌雄同体の生物がいます。
カクレクマノミは、イソギンチャクに集団で生活していますが、一番大きいのがメス、二番目に大きいのがオス。そのほかは中性です。万が一、、メスが死ぬとオスがメスに性転換、中性の中で一番大きい固体がオスになります。
ギンブナ(マブナ)はほとんどメスです。普通は精子と卵子が受精して受精卵の発生がはじまるのですが、ギンブナの場合、精子は遺伝的に貢献はせず、卵子は精子がかかると、その刺激によって発生を開始します。ギンブナはメスのクローンなわけです。
クロダイ、ナメクジなども調べてみると面白いです。
さらに
「人間は、どうなってるんだろう?」
と、人体に誘導してゆきます。
このように導き、興味を持つようだったら、各種の図鑑を見たり、TVも「ダーウィンが来た!」「しぜんとあそぼ」などを流しておくと、興味をもって見るようになります。