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算数の塾別学習法の提案

麻布中入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)(2ページ目)

2.時期別学習内容

■5年生前半までの学習
-学習姿勢のベース作り-

①基礎力を習得する(計算を含む)
②問題をきちんと理解する
③解法(途中式や図)を丁寧に書く
④授業をしっかりきく
⑤復習計画を立て、実行する

まず、上記のポイントをこの時期にしっかり習慣にしてください。詳しくは“時期別学習法”(リンク)を参照してください。

復習は「基礎トレーニング」がメインです。単元によっては、なんども復習をしますので、直接テキストには書き込まず、ノートに解いてゆく習慣をつけてください。

また、マンスリーテストと組分け・復習テストに照準を合わせた復習計画を立てることが必要です。「基礎トレーニング」だけすと、テストと日程が前後することがありますので、別途計画を立て、「ディリーサポート」などを使用して実践して行くのがいいでしょう。

苦手な単元はどこか、できる単元はどのレベルまでできるか(SAPIX特有の★の数で把握)を逃げないできちんと把握することも、5年生後半、6年生になってから、学習効率をあげるために重要になってきます。

■5年生後半の学習
-中学受験のベース作り-

上記でも書いたとおり、SAPIXのカリキュラムでは5年生で全範囲が終了します。この時期の課題は

①5年生前半の分野の維持・定着
②5年生後半の分野の理解、復習

です。特に夏期講習の単元は重要で、この時期は通常授業と夏期講習の復習をメインに行ってください。勿論、「基礎トレーニング」も必須です。

まずは、苦手単元の洗い出し、苦手単元を把握しているならば、重点的に復習しましょう。5年生前半で理解できなかったことも後半なればわかることも多いのです。

復習は計画を立てないとやらずに時間はどんどん過ぎてしまいます。、毎日、各単元から1問選んで、まず全単元おさらいしてみる、でもいいです。また、通常授業と講習の間、数日間あくと思いますので、“○○をやる”とテーマを決めて、有効活用しましょう。

すべてやらないとやった気がしない、という生徒さんも多いのですが、一部でもやれば効果が出てきます。

単元別の学習としては、できれば、「数の性質」と「平面図形」の継続的な反復練習、「規則性」や「場合の数」は復習プラス四谷大塚などの副教材などで演習問題を補充して、行ってください。

SAPIXの生徒さんでよく見かけるのは、スピード重視です。とにかく、早く解く! と一番に考え、他のことは何もかも犠牲にする、という極端なケースが見受けられます。

勿論、少しでも早く解ければ、それに越したことはありませんが、「問題をよく読まない」「ひたすら筆算に走る」「解法を理解せず、とにかく覚える」・・・これでは、麻布中学(以外も)の問題は解けません。

スピードは6年生、極端な場合、後半でも十分身につきます。まずは、5年生の千版で列挙した学習習慣を身につけ、問題や解き方の理解に努めて下さい。

特に、規則性や場合の数は時間がかかってもいいので丁寧に書き出すことです。そこから、ルールや公式の七位が使えるか判断し、解いてゆくことが基本です。

SAPIXは早めに中学高校で習うような公式を教えることが、多いのですが、それを使いこなすことは公式を覚えるだけではできません。

まずはじっくり、自分できちんと書き出し、問題の理解を深めることが大切です。

■6年生夏休みまでの学習

-中学受験 全範囲の総まとめ-

5年生で全範囲を終えるため、それまでに苦手単元を含めて基礎は5年生できちんと学習しておくことが前提です。

6年生になると、通常授業に加えて志望校別講座、いわゆる“土特”が導入されます。家庭学習の時間は限定されますが、9月からはじまる“難関校SS特訓”を有効なものにするためにも、全範囲のレベルアップと学力の維持が必要です。

そこでおすすめしているのが、

①プラスワン問題集(東京出版)
②ステップアップ演習(東京出版)

この2冊の問題集です。難関校向けの基礎固めには最適で、特殊算に分類されにくい問題も含まれてあり、解説も、解きやすさを重視したものではなく、本質的な理解を助ける内容になっています。

■6年生秋以降の学習

6年生の9月から“難関校SS特訓”が導入され、本格的に麻布中学の入試に臨むための学習を行います。

大切なことは

①“難関校SS特訓”の授業の理解と復習
②過去の入試問題の実施
③難関校への100題、麻布中学への100題
④「塾で教える算数」 シグマベスト (文英堂)

です。
①②は必須です。しかし、ただ受けるだけではなく、麻布中学の問題傾向を意識した学習が必要になります。

麻布中学の問題は大きく次の2つに分かれます。

A その場で条件を与えられて、思考力を要求される問題
B 中学受験の典型的な解法によって解ける問題、あるいはその応用問題

Bタイプは6年夏休みまでの学習で十分ベースが出来ていると思いますので、6年生秋以降はその維持とレベルアップを行いましょう。

Aタイプには、この時期獲得しなければならない学力です。詳しくは“時期別学習法”(リンク)に書きましたので必ず参照してください。

この二つ、特にAタイプを意識して“SS”を受けてください。

③④も是非やって頂きたいのですが、「麻布中学への100題」は入試よりレベルが高い問題で構成されていますので、時間に余裕があれば説いてみてください。

「塾で教える算数」は[数・数量関係]、[量と測定・図形]、[文章題]と3分野に別れ、それぞれ。難関中学入試と実践問題集があります。解説が非常に詳しく、問題のページよりも多いです。

問題の内容も麻布向けが多く、Aタイプの思考力を養うにはいい問題集だと思います。

最後に模試ですが、SAPIXは充実してますので、塾内で十分でしょう。特に学校別判定サピックスオープンは重視してください。まずは一つの照準として考えたほうがいいでしょう。四谷大塚にも学校別判定テストが10月~12月ありますので、あわせて活用するのもいいでしょう。

『塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)』 >> 1 2
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