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算数の合否を分けた一題

雙葉中入試対策・算数の合否を分けた一題(2013年度)(2ページ目)

[6]はパズル問題。
中空方陣をイメージしながら取り組むと解きやすくなりますが、どの部分から決まるのかを考えながらあてはめていく必要があります。パズル問題を苦手とする受験生にとってはキツイ最終問題だったでしょう。残り時間を意識しながらの試行錯誤ですから、[6]に費やせる時間によっても差がついたはずです。

雙葉対策を積んできた受験生にとって、[5]までの問題で間違える可能性が高いのが[3](2)。それ以外は解けるはずの問題が並んでいるため、[5]までは正答率よりも所要時間がカギです。[6]に費やす時間がどれくらい残っていたかによって、[6]の正答率に差がつき、結果として合否が決まったのではないでしょうか。

では、2013年度の合否を分けた一題として、この[6](2)の<2>と(3)を取り上げます。

[6] [図1]のような形の花壇を作ります。外側も内側も正方形です。かげの部分に植木鉢をすき間なく並べます。植木鉢は1辺が10cmの正方形[図2]で、1つの鉢には同じ色の花が植えられています。赤い花は5本、黄色は4本、白は7本、ピンクは6本です。花の色ごとに[図3]のA~Dの形を作って並べます。例えば、BとDで[図4]の長方形を4組作ると、[図5]の花壇ができます。このような方法で、同じ形の長方形を4つ組み合わせて花壇を作ります。右下のマス目を使って考えましょう。(※実際には問題用紙の右下にマス目が与えられていますが、ここでは割愛します)

2013_gouhi_kokugo-1

(2) A、B、Dの3種類を全部使うことにしました。
<2> 外側の正方形の1辺を1.2mにします。A、B、Dの合計個数が異なる2通りの方法を考え、[図4]にあたる長方形を書きましょう。

2013_gouhi_kokugo-2

(3) (ア)(イ)で作った花壇で、花の本数はどちらが何本多いですか。(式と答え)

(2) [図4]にあたる長方形について
たて+横=120cm=12マス
Aを使うので、たては30cm以上=3マス以上

この2つの条件を読み取れたかどうか。

2つの条件から(たて、横)の組み合わせは
(3マス、9マス)(4マス、8マス)(5マス、7マス)の3通り

この3通りにつき調べてみると

(3マス、9マス)・・・×

(4マス、8マス)・・・たて4マスの作り方は「A+D」か「B×2」
「B×2」は×

「A+D」は
(ア)

2013_gouhi_kokugo-3

(5マス、7マス)・・・たて5マスの作り方は「A+B」か「D」

(イ)
2013_gouhi_kokugo-4

(3) (2)<2>ができれば、あとはそれぞれの花の本数を計算し、差を求めるだけです。

(ア)  [図4]にあたる1つの長方形に植えてある花の数は
5×9×2+4×4+6×5×2=166本

よって全部で 166×4 (本)

(イ)  同様に求めると (5×9×2+4×4×3+6×5)×4=168×4 (本)

よって、(イ)の方が (168-166)×4=8本多い

『算数の合否を分けた一題(2013年度)』 >> 1 2
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