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理科

女子学院中入試対策・理科の合格戦略の提案

JG理科の問題をきっちり解いて確実に得点するための対策を、いくつか述べます。

論理的、総合的な思考を要求する問題

グラフやABC問題などの論理的思考を求める問題に対しての対策の第一歩は、正確な理解です。やり方を覚えて解くだけではまったく対応できませんので、まずは授業で正確に理解できているか確認します。本人に説明してもらい、あいまいな理解や勘違いをなくしてクリアにしていくことから始めます。

問題を解くときもなぜそうなったのか明確にしておくこと、あいまいな場合はすぐに確認することが大切です。私の授業では頻繁に質問をします。「なんで?」「どこからわかった?」「この違いから何が分かる?」「何をすれば確かめられる?」理由、着眼点、実験法…科学的思考の訓練です。

① グラフの意味を理解するためには、実際に描いてみることが有効です。さまざまなグラフが出てくる度に、どうしてその形になるのか考えながら自分の手で描いてみると理解が深まります。描いた後は必ずチェックします。着眼点の確認です。

② 具体的数値がない場合は自分で決めればいいだけで、算数で池の周りの距離を1や最小公倍数にするのと同じですが、ひとつ違うのはもう一度言葉や図に戻さなければならないことです。この具体⇔抽象の行き来にはかなり個人差がありますので、苦手な場合は訓練が必要です。ある程度抽象的なまま考えることも必要ですので、数値を使わずに言葉で説明する練習をしてもらいます。

迷わせ問題

選択や語句埋めには正確な知識より他にありません。やや詳しい知識が出題されますが、いずれもコアプラスや四科のまとめに出ているレベルです。四科のまとめは空欄が多く、何を答えてよいか分かりにくいので、他校を志望する生徒さんにはあまり勧めませんが、穴埋めが多く、文脈をとらえる練習になるのでJG志望にはオススメです。一般の書店で購入出来るものでは、教養のための理科(受験編)が無難です。

また、選択問題は普段から当てはまるもの「すべて」で考えておくとよいと思います。「ひとつ」だから出来てしまった場合は他の選択肢がなぜ違うのか、確認するようにしておきましょう。あいまいそうなところはもちろんつっこみますが、JG志望ならいつでも自主的に行ってほしいところです。

ABC問題

JG独特の問題ですので、過去問演習がいちばんです。過去問集にある9年分、手に入ればプラス5年分くらい練習したいところです。自宅で解いて答えあわせをする際は、正答誤答にかかわらず解説で理由を確認することが大切です。実験結果やグラフの読み取りを徹底的に叩き込むことです。

記述・作図問題

記述に関しては、大手塾で普通に勉強していれば答えられるものや、私の授業では口頭で確認するようなものばかりですので特別な対策は必要ありませんが、書いて表現する練習用としては最高水準ノート(文英堂)がまとまっています。
実験装置を作図する問題も最高水準ノート、またはJG他、学習院女子などの過去問が有効です。

できれば実際に実験をしたことがあるのがいちばんです。学校で実験がある場合は積極的に行うこと、4~5年生で時間に余裕があれば実験教室に参加するのもよいでしょう。

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