今年の駒東、形式、内容傾向、難度ともほぼ例年通りでした。
ところどころに思考力を必要とする問題がちりばめられており、やや詳しい知識も要求されています。
設問ごとに見ていきます。
[1]小問集合
駒東で意外とやっかいなのがこの小問です。かなりの量がありますので、素早く解いていかなければなりません。
(4) のエレーベーターでの重さは中学入試ではあまり出題されないものです。(6)も少し迷う問題かも知れません。悩んでしまったら、いったんとばすことも重要です。
他は基本問題ですので、絶対に取ってください。
[2]地層
基本~標準レベルの問題です。見慣れた問題だと思いますので、ここでは確実に得点したいところです。
[3]ふりこ
(4)の計算問題は与えられたデータから必要な値を見つけられるかが勝負です。ここが今年度でいちばん難しいので、いったんとばしてもよい問題です。他は基本です。
[4]花
植物の読解問題です。内容は例年に比べてやや易しめですが、上手く題意を読み取れないとかなり失点してしまうかもしれません。
[5]熱
空気と水の熱による膨張を考える問題です。実験の内容は難しくありませんが、記述解答が3問あるため、ここで差がついたと考えられます。
[1]から[3]までは簡単な問題と難しい問題がはっきりしていたため、あまり差がつかなかったことと思います。合否を分けたのは[4]、[5]だと思います。読解と記述の両方を扱うためここでは[4]を取り上げます。