2・3月
5年生が始まったばかりで、4年生までの内容に不安があるならば、まずは「算数パワーアップトレーニング」の4年生編の全50回を基礎トレに加えて毎日一回ずつ、2・3月のうちに仕上げてしまいましょう。基礎トレと同じ方法で、片方を朝、もう片方を夜に取り組めると効果的です。
目標は、小学校の学年でいうところの4年生のうちに、パワーアップトレーニングを完成させることになるでしょう。
夏休み
SAPIXの算数のカリキュラムの一番の山場が夏休みです。割合・比を苦手にしてしまうと、秋以降のSAPIXの算数の速さ、図形には全くついていけなくなってしまいます。夏期講習直前の休みでBASIC(1割合)に、お盆休みにBASIC(2比)に取り組み、必ず補強しましょう。もし時間があまり取れないようならば、例題だけを定着させることも効果的な学習法となるでしょう。基本的な考え方の完全定着を図るため、私もいつも以上に丁寧な授業を心掛けていく時期でもあります。
9・10月
今までに習ったことのある「速さ」「図形」を、比・割合を用いて、さらに内容を深めて学習していきます。この時期からSAPIXの教材の難易度が急激に上がり、また発想も高度になってくるので、多くの生徒がついていけなくなる時期でもあります。SAPIXの速さの授業に並行して、BASIC(3速さ)で、補強できると良いでしょう。
私は、とにかく条件の整理の仕方を伝えていきます。この分野に関しては、まずは個性よりも普遍的な考え方を徹底させることで、今後の応用力の下地といたします。
年末年始
年末年始はBASIC(5平面図形)で相似の徹底理解を図りたいところです。この時点で平面図形の着眼の仕方を確立しておかなければ、2月からの受験生活のスタートに支障をきたすのは必至です。ただ、図形の着眼点は最も個性の出やすい分野です。解答に掲載されている方法だけではなく、個人個人の方法も、私は重視し、アドバイスを与えてまいります。
なお、5年生の間は、駒場東邦中学合格に向けた特別な対策は一切不要です。答案記述力も、難問対策も6年生になってからで充分間に合います。まずは徹底した基礎力の確立と、計算力の完成を、共に目指しましょう。