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国語の塾別学習法の提案

桜蔭中入試対策・塾ごとの国語の学習法の提案(サピックス生)(2ページ目)

9月以降の土曜日の志望校別特訓の授業について(6年)

SSが始まると、通塾する日が週4日になるうえに、振替休日はテストがはいるので、過去問を解く時間がほとんどない。9月に保護者会があり、SSの復習→志望校の過去問→平常授業の復習→土曜日の志望校別の復習というふうに、家庭学習の優先順位が伝えられるが、量的な変化はほとんどないばかりか、SSの分が追加という状態になる。なぜなら、6年生はコース昇降が毎週のように行われるので、平常授業の復習をしないとコースが落ちるし、上位コースの場合は、土曜日の志望校別でもコース昇降が行われるため、必然的に土曜日の授業の復習もせざるをえない。さらに、SSの志望校別でもコース昇降が行われるので、息が抜けない。しかし平日は2日通塾、日曜日はSSで一日つぶれ、土曜日も半日つぶれる。したがって、授業後か、塾のない平日に家庭学習を全て処理し、土曜日の午前中に志望校の過去問を解くというふうにしないと回らない。

このように処理できない生徒は、苦肉の策として家庭学習の時間や志望校の過去問を解く時間を確保するために、優先順位の低い土曜日の志望校別を休んでいるのが実情である。

本来、このような事をするのは授業中の演習量が減り、初見の問題への対応力(実戦力)に影響をあたえるし、土曜日の授業料が無駄になってしまう(サピックスは土曜日の授業も平常授業の1つとして考えているので、土曜日を休んでも、月に払う授業料は変わらない。)ので、あまり有益ではないが、背に腹は代えられない。特にテキストの解説の質があまりよくないサピックスでは、授業の復習の時間はとても貴重である。

授業の受け方も含め、個々のレベルや学習状況を踏まえてしっかり戦略を立ててほしい。そうでないと学習量が膨大になり、学力不振につながりかねない。

もしうまくいかないのなら、この点を踏まえてサピックスの先生とよく相談してほしい。

漢字力の強化

桜蔭中は漢字が5問程度出題されるので、Aテキスト、5,6年の夏期講習で実施する漢字テスト、6年の後半から始まる、でる順テストなどをうまく活用し、漢字力を身につけていこう。

語彙力の強化

これもサピックスでは弱い生徒が多い。理由は、そもそもサピックスのテキスト自体が語彙力はある程度身に付いていることを前提で作られているからである。その証拠に、知識を扱う授業ですら、読解問題中心になりつつあるし、漢字の学習は毎回学習すべき漢字を巻末に例示されているのみで、それを基本的に自宅で行うことが前提で指導されている。

また、上記の傾向が強まりつつあるので、知識の問題を取り扱う機会も少なくなるし、読解問題も語注が多いテキスト(つまり言葉が難しい)が5年時から使用されるのに、そのフォローは、講師が口頭でいくつかピックアップして音読の際、意味を説明するのみ。

だから、自力でなんとかするしかない。

わからない語句の辞書で意味調べ、短文作りが有効な手段として紹介されるだろうが、サピックスのテキストでそれを行えば、たちまちものすごい量になり、非効率である。

市販の問題集でカバーするほうが無難であろう。(お薦めは時期別学習法を参考に。)あとは読書をしていくことしかない。(できれば、説明的文章)

他塾の学校別テストの活用

学校別サピックス・オープンが9,11月に実施されるので、必ず受験しよう。サピックスは桜蔭中に一番合格者を出している塾なので、合格の可能性などのデータの精度も高いだろう。ただし、出来れば他塾の学校別テストも受験しておくと安心である。ただでさえ、サピックスは日程の都合などで他塾のテストを受けづらいので、ともすると「井の中の蛙」状態になりやすい。だから、このような情報の偏りを改善するために、データの精度に定評がある四谷大塚の学校別テストを受験しておく。そうすれば、他塾の桜蔭中の情報やデータが手に入るし、他塾の桜蔭中の志望者のレベルもチェックできるので、対策も立てやすいだろう。

『塾ごとの国語の学習法の提案(サピックス生)』 >> 1 2
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