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算数の塾別学習法の提案

慶應中等部入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(日能研生)(3ページ目)

6年生夏休みの学習方法

★学習スケジュール
夏期講習は大手進学塾の中では最も長丁場です。お盆休みを除き毎日のように授業があるため、授業・その復習・宿題で1日が終わるようになります。

中等部志望者にとって最適な講習テキストは『応用』でしょう。収録されている問題の大部分が、直前期であれば1分半~2分弱程度で処理できるようにしておきたい問題です。そのレベルの問題を、少なくとも夏休み中にすべて自力で解けるようにしておくこと。このテキストを仕上げることでかなり力はつきます。

もし講習テキストが『難問』になる場合には、注意が必要です。思考力問題を中心に、中等部の出題傾向とはかけ離れた重量級の問題が多いため、併願校に渋谷教育学園附属幕張中を考えていない限り、このテキストに長丁場お付き合いするのは正直辛いところです。

心配なのは、算数が苦手でも国語・社会が抜群にできるので最上位クラスにいる生徒の場合です。講習が始まる前に、取り組むべき問題の取捨選択をあらかじめしておく必要があるでしょう。頑張っている生徒自身のプライドが許さないかもしれませんが、合格のためには敢えてひとつ下のクラスで『応用』を使って夏期講習を受けるのも選択肢の1つです。
 
『難問』テキストに取り組んでいると大問にじっくり向き合う時間が長くなります。どうしても処理速度が鈍りがちになるので、それを防ぐために、軽めの問題をテンポ良く解き進める作業をどこかに組み込んでもらいます。スキルアップの算数を受講する、『ベストチェック』を1問1分以内で処理する、四谷大塚『四科のまとめ』を右側1ページ10分以内で処理する等、生徒に合わせて選択します。

『難問』テキストで問題の取捨選択を行った生徒、『応用』テキストで余力がある生徒には、東京出版『ステップアップ演習』を夏休み中に1回転してもらいます。「典型的な標準問題+少しひねった典型問題」への対応力を強固にするための問題演習ですから、正しく理解することが肝心です。さらに、正解した問題も必ず解説を熟読し、複数の解法を習得しておくと、過去問演習の際に威力を発揮します。

なお、夏休み中に配布される『中学入学試験問題集』、通称『銀本』ですが、在籍校舎・クラスによって取り扱いが異なります。日能研の授業担当講師から出された指示が負担になるようなものであれば、柔軟に対応していきましょう。

★テスト
講習テストは普段のカリテと比べて難易度が押さえ気味ですが、『難問』テキストに取り組んでいると基本問題で足元をすくわれることがあるので注意しましょう。各回のテストで該当範囲の定着具合を確認し、不十分なところがあれば講習テキスト、場合によっては6年前期『本科教室』に戻ってすぐに復習です。

『塾ごとの算数の学習法の提案(日能研生)』 >> 1 2 3 4
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