5年生の年間目標は①各分野において基礎を固める、②暗算力も含めて骨太な計算力を身につける、の2つです。
各塾のカリキュラムに沿って、毎週の学習内容を正しく理解し、レベルに合った問題演習を積み、定期的に既習内容の復習に取り組むこと。これらの「当たり前のこと」を当たり前にこなせるかが重要です。通っている塾の在籍クラスによっては、明の星の出題傾向を考えると取り扱う問題が易しすぎる、逆に難しすぎるという悩みを抱えるかもしれません。
前者の場合は、5年生のうちはさほど気にする必要はないでしょう。あくまでも基礎固めが最優先ですから、易しい問題を逆手にとってスピード強化の練習として取り組めば効果があります。余裕があれば、授業では取り扱わない難易度が少し高めの問題に家庭学習で取り組んでもよいでしょう。後者の場合は、基本問題より少し上のレベルの出来具合がカギ。ここが今ひとつの出来具合なら難問はすべてカットしても構いません。
軽視されがちな計算ですが、処理速度を上げるための適切な計算方法や暗算力を身につけるのは5年生のうちです。計算問題を正答できていても、必ずしも適切な計算方法や暗算力を身につけているとは限りません。6年生になって不都合が生じてから修正しようと思っても、なかなか修正できずに苦心します。計算でつまづく生徒は、必ず伸び悩みます。意識して計算力強化に取り組む時間が確保できるのは5年生まで。この1年間が勝負です。