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理科の合否を分けた一題

桐朋中入試対策・理科の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

  

(問1)A  (問2)A  (問3)B  (問4)C
(問1)A  (問2)A  (問3)B  (問4)A  (問5)B  (問6)C
(問1)A  (問2)A  (問3)B  (問4)A  (問5)A  (問6)A  (問7)A  (問8)A (問9)C
(問1)A  (問2)A  (問3)A  (問4)A  (問5)A  (問6)A

A…桐朋合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

出題総評

昨年と同じく物理・化学・生物・地学から1題ずつ、大問4つの出題でした。受験者平均点は33.9点、合格者平均点は38.5点で、例年と大きな違いはありませんでした。内容も計算問題と、問題文から読み取る思考力型の問題が多く、単純な知識問題が見られないのも例年通りです。

出題構成は、各4分野から1題ずつの出題となっています。
物理分野は、音の速さに関する問題。
化学分野は、水溶液と化学反応に関する問題。
生物分野は、人体の構造に関する問題。
地学分野は、月の満ち欠けに関する問題。

毎年のことですが、問題文のどこにヒントがあるのかわかりづらいつくりをしています。大問のリード文、小問ごとの問題文、図・表の中など、手がかりのありそうな場所を見逃さずに注意深く読むように意識しましょう。また、なぜそうなるかという理由も含めて記述させる問題も出題されるので、普段の学習から単語を覚えるだけでなく、理屈を問われても対応できるように準備しておきましょう。

問題構成は、大問4題、小問27問。
解答形式は、記号選択が9問、数字が8問、言語が5問、作図が1問、記述が4問。

問題別寸評

(物理)音の速さに関する文章題
計算問題がほとんどですが、条件が複雑なので、状況を図化して何を計算すべきなのか明確にしましょう。

問1

光の速さは音よりもはるかに速いので、0秒で到着すると考えます。
音が1.5秒で到着すると考えられるので、340m/秒 × 1.5秒 = 510m

問2

反対側から見ているので左右反転。湖面に映っているので上下も反転のエです。

問3(1)

前の花火を打ち上げてから音がとどくまでに、3+1.5=4.5秒。次の花火は破裂の3秒前には打ち上げられているので、4.5-3=1.5秒。

問3(2)

最初の花火を打ち上げてから破裂するまでに3秒、そこから5発目が破裂するまでに0.5×(5-1)=2秒、5発目の音が届くまでに1.5秒あるので、3+2+1.5=6.5秒。

問4(1)

太郎君から山までが往復8秒なので、片道の距離は340×8÷2=1360m、花火から山までが3000mあるので、3000-1360=1640m。

問4(2)

→合否を分けた一題参照

(化学)水溶液と化学反応に関する問題。
化学反応に関して深い知識が必要となる問題です。ただし、リード文を読んだだけではわからなくても、各小問の問題文に大きなヒントが書かれているので、注意深く全文を読んでから考えましょう。

問1

①は塩酸に鉄を加えて発生する気体なので、水素。水素と②が混ざって爆発が起こるので、②は燃焼に必要な酸素。③は水溶液にするとアルカリ性なので、あてはまるのはアンモニアだけになります。

問2

塩酸に溶けるのは鉄・亜鉛・マグネシウム・アルミニウム、水酸化ナトリウム水溶液に溶けるのはアルミニウム(・亜鉛)あたりをおぼえていると思いますので、それ以外の金属を答えましょう。水溶液に反応しにくい金属として金・銀(・銅)あたりが良いと思います。

問3

アルカリ性の水溶液を選ぶので、水酸化ナトリウムと重そう(炭酸水素ナトリウム)です。炭酸水素ナトリウムと、それを加熱分解した炭酸ナトリウムはアルカリ性であることを知っておきましょう。

問4

鉄の量が7g→1.4gと0.2倍になっているので、発生する気体は2.8×0.2=0.56Lとなります。1Lあたりが0.09gなので、0.09g×0.56L=0.0504g、四捨五入して0.05gとなります。

問5

実際に新宿駅で起こった事故からの時事問題です。
洗剤内の水酸化ナトリウムと、缶のアルミニウムが反応して水素が発生し、缶内部の圧力が高まって爆発したと考えられます。

問6

燃焼に必要なのは燃料・酸素・発火点以上の温度ですから、酸素もしくは熱をうばうことができれば火を消すことができます。ふつうは水をかけることによってこの2つをうばうことができるのですが、マグネシウムは水分と反応してさらに激しく燃焼してしまいます。水分を含まない消火剤としては砂が手軽です。砂をかけることによって周りの酸素と触れないようにし、熱もうばえます。学校の理科室にも乾燥砂が常備されているはずなので、探してみてください。

(生物)人体の構造に関する問題
ヒトのからだの断面図からの出題は近年増加傾向にあります。ここでは3方向からの断面を見ているので、内臓などの立体的な位置関係を知っておく必要があります。
(例:胃・肝臓・腸などはおなか側、すい臓・じん臓はせなか側にある。)

問1

①は胴体の外周にある部分なので、ろっ骨。②は背骨です。

問2

体の中心線上に無いのは、左右対称に配置されている肺かじん臓です。

問3

aの断面の下部の左右にある細いものはあごの骨だと思われるので、イが適当であると考えられます。

問4

cはアの部分の断面なので、③は脳、④は眼球(目玉)です。

問5

心臓を左右に分ける仕切りが見えているので、図3の方向で切った断面です。

問6

エの部分は筋肉がいちばん厚くなっているので左心室です。血液を肺へ送り出すのは右心室なので答えはイです。

問7

運動に必要なエネルギーを取り出すのに多くの酸素が必要となるからです。

問8

血液分配率をもとにして割合で求めることもできますが、数値が四捨五入されている可能性を考えると、毎分分配量の合計からもとめるほうが確実です。
5800 -(1200+750+1400+1100+250+600)= 500mL・・・X
300 ÷ 25000 = 0.012 1.2%・・・Y

問9

アの部分は肝臓・腸やじん臓の次に多くの血液が流れる内臓なので、肺です。ここまでで体の部位が出尽くしてしまったようで少し難しいのですが、イは心臓(心筋)です。心室・心房の中を流れている血液ではなく、心臓の筋肉に流れている血液も忘れないようにしましょう。

(地学)月の満ち欠けに関する問題
月の満ち欠けに関する基本的な問題と計算問題が出題されています。月の動きの基本的な部分がしっかり理解できていれば得点は難しくないので、ここで点数を落とさないようにしましょう。

問1

新月から次の新月までは約30日(29.5日)あるので、15夜はちょうど真ん中の満月です。

問2

満月は太陽と正反対の位置なので、月が出るころに日は沈みます。

問3

月の出の時刻が毎日約50分(48分)ずつ遅くなっていくのは知っていますよね。
前日に月が出た時刻になっても月が出てこないことから、出るのをためらっていると考えたようです。

問4

満月は真夜中に南中するので、南です。

問5

360000 ÷ 500 = 720時間
日数に直すと、720 ÷ 24 = 30日

問6

満月の30日前なので、このときも満月です。

合否を分けた1題

今年の計算問題の中では大問1が特にミスが出やすかった問題だと思われます。花火が打ちあがるまでの時間、音が届くまでの時間、山で反射して届くまでの時間と、複数の時間がある上に、花火の数も複数あるので、状況を線分図にするなどの算数的処理能力が求められました。

問4(2)

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