二 | 問一A 問二A 問三A 問四B 問五B 問六B 問七B 問八B |
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三 | 問一A 問二A 問三A 問四A 問五B 問六B 問七A 問八B 問九A |
A…本郷中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題
漢字の読み書きの問題です。
傍線部の内容を具体的に説明している部分を抜き出す問題です。
傍線部の3行後に「『自己価値』とは、他人から…認められる…承認の欲望」とあります。
言葉の意味を明確にする「定義」の言い方(「~とは…」)には読みながら反応できるようにしておきたいところです。
傍線部の理由を説明する記号選択問題です。
まず傍線部直前の「青年期の過激な『自己意識』の時期…」を確認しましょう。これとほぼ同じ内容は6行前の「青年期は…『自己意識』の絶頂期ですから…」でも確認できます。その後を丁寧に確認すると、「…『自己価値』とは…です。」とあり、「だから、はじめから……と思う若者は…いません」と続きます。この「だから……いません」の部分が「はじめは~とは考えない」という意味で傍線部と共通する内容であるということに気づければ正答できるはずです。
比喩表現を具体的に言い換えた言葉を抜き出す問題です。
傍線部を含む直後に「でも…世界の絶対的な主人公たろうとする…」とあります。逆接による強調であるだけでなく、「主人公」という言葉じたい比喩的な表現ですので、文章を読みながら意識的にチェックできる部分だと言えるでしょう。
「合否を分けた一題」として解説します。
傍線部の内容に対する筆者の解釈を説明する記号選択問題です。
解答の根拠となる要点は、問四の答えを探す過程で検索できるものと重なります。
「言いかえれば…私たちを『対象化』…」、「ところが…『他者』…だけが例外……他者は『視線』をもっているから…」、「人間の不安の源泉は…『他者の視線』…『死』…」、「…他者…だけが…『自己価値』を脅かす…だから『他者の視線は無を分泌する』…」。この最後の部分が決定的な証拠となります。
問いかけの答えにあたる内容を抜き出す問題です。
問いかけの答えがすぐに説明されるとは限りません。傍線部の7行後に「…『真・善・美』のルールについて…説明してみましょう」とあるように、しばらくは答えを待つことになります。文章の終盤で「さて、これが…『自己』の内実…」という説明が確認できます。この直後で「『自己』とは……内的な自己ルール…」とあります。
空欄に入る語句を説明する記号選択問題です。
4箇所の空欄(A・B・C・D)のうち2箇所(A・D)は、「真・善・美」の中からすぐに判別できます。順序が入れかわってはいるものの、ここで間違うことはないでしょう。一方、BとCはどうでしょうか。これは「美」について細かく説明している部分です。空欄B・Cが合わせて示されている段落のはじめの文(「…身体的…見えますが、じつは文化や環境の中で形成される…」)に気づければ難なく正答できますが、悩んだ受験生は少なからずいたのではないでしょうか。
最終段落のまとめにあたる傍線部から筆者の主張を説明する記述問題です。
設問には「問題文全体をふまえて」とありますが、これは「全体を読み直して様々な箇所から要素を拾ってくる」という意味ではありません。では、どこに注目すべきか?
傍線部の4~6行前でプラス・マイナスの対比が強調されていることを確認しましょう。「大事なのは…社会的…成功…なくても…自分の生き方を…肯定して生きていける」、
「逆に、自己ルールがしっかり形成…ない人は、他者…の視線が…気になる…不安…」。
あとは、マイナスの内容もプラスの意味に置き換えることで、正解が作れます。
語句の意味を説明する記号選択問題です。
心情を表す適語を空欄に補充する記号選択問題です。
空欄の直前直後を確認しましょう。「虚しさが胸の内に…」、「これまでやってきたことはなんだったんだ」とあります。これで確実に正答できるでしょう。易問です。
心情の理由を説明する記号選択問題です。
傍線部にいたるまでの心情の移り変わりを確認しましょう。5行前に「最初は腹が立った…」とありますが、そのあとで「…こっちのサッカーのほうが楽しい、ということ…」、「彼らはサッカーをやらされているのではなく、やっている…」という見方に変わっています。
複数の傍線部から読み取れる心情を説明する記号選択問題です。
ふたつの傍線部(「…目尻を下げた」と「…うれしそうな…」)はかなり離れていますが、意味する心情(「健吾に対する明るい気持ち」)は共通しています。
主人公が新たに気づいたことが分かる部分を抜き出す問題です。
問三で確認したことを思い出しましょう。主人公は腹を立てた後で、「…こっちのサッカーのほうが楽しい、ということ…」、「彼らはサッカーをやらされているのではなく、やっている…」と考えるようになっています。設問には「『楽しそうにサッカーをし』ていた理由」とありますから、「…こっちの…ほうが楽しい…」では、同義反復になってしまいますね。
主人公の心情が何に向けられているかを説明する記述問題です。
傍線部の心情(「怒り」)が向けられる対象は「…少なくとも妻にではない」。あくまでも「自分自身」に向けられているのです。空欄Zの部分まで戻りましょう。虚しさや無力さを感じた後で、主人公は今までの自分のあり方を振り返り、自問自答します。「…衝突を避け、自分をなるべく抑え…てきた」「なんだよ、…会社での自分と同じじゃないか」「もっと…できることが…あったんじゃないか」。これらを用いて、最後を「~~自分(自身)。」とすれば、答えは完成します。
様子や行動にこめられた心情を説明する記号選択問題です。
問六ではじめに確認した内容を思い出しましょう。「自分でもなぜ…苛立っているのかわからなかった…少なくとも妻にではない…」。これで正解できるでしょう。
行動の理由となる心情を説明する記号選択問題です。
傍線部直前に「子供の見本になる…しっかりした蹴り方…」とあります。これがそのまま傍線部の「…近くで見たくなった」につながります。そして、傍線部の後、「男の顔に明かりが差し」て、はじめて「誰なのか」が分かります。ということは、傍線部の時点では、「(目の前の男が誰なのか)まだ分かっていない」ということになります。このあたりを正確に読み取らないと、選択肢の“ワナ”に引っかかってしまいます。注意が必要です。
様子や行動にこめられた心情を説明する記号選択問題です。
問八でも確認した部分をもういちどみてみましょう。「――またあいつ…」「…安堵しながら…度重なる偶然に胸をざわつかせた」とあります。これによって選択肢消去の根拠が得られます。
傍線部の理由を明確に説明している部分を抜き出す問題です。
解き方の手順
①まず注目できるのは傍線部の4行後の部分でしょう。
⇒「つまり親しい他者は…人間にとって不可欠な存在…」
ここが答えだと思った受験生もいるのではないでしょうか。しかし、そもそも設問が指定する字数に合いません。
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②さて、ここからしばらくはプラスの内容が見えません。
⇒「言いかえれば…私たちを『対象化』…」、「ところが…『他者』…だけが例外……他者は『視線』をもっているから…」、「人間の不安の源泉は…『他者の視線』…『死』…」、「…他者…だけが…『自己価値』を脅かす…だから『他者の視線は無を…』」
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③しかし、辛抱強く要点をたどっていくと、やがてプラスの内容が見えてきます。
⇒「しかし…逆のことも…すなわち、他者だけが…『自己価値』の認定者…」