一 | 問 A |
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二 | 問一 A 問二 A 問三 B 問四 A 問五 A 問六 A 問七 A 問八 B 問九 A |
三 | 問一 A 問二 A 問三 A 問四 A 問五 A 問六 B 問七 B |
A…確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題
今年度の筑波大学附属は大問三つの構成となっており、昨年と同じ出題でした。大問1が、放送問題に変わり、グラフ読み取り問題になったことが昨年に続き確認できました。今後もグラフの読み取りが出題されると考えられます。しっかり対策をしてから受験に臨みましょう。大問2の物語文、大問3の説明文は従来の傾向通り、基本レベルの問題でした。
問 グラフの読み取り
今までの放送問題が、昨年からグラフの読み取り問題に変更されました。今後もこの形式で行くことが予想されます。「科学技術についてのニュースや話題に関心がありますか」という調査を性別・年齢別にグラフ化したものから読み取れるものを選ぶ問題です。時間は少しかかってしまうかもしれませんが、絶対に落とせない問題です。筑附を目指す方は、早く正確にポイントをとらえられるよう、社会の資料集などで日ごろからトレーニングを積んでおきましょう。
漢数字をともなった四字熟語です。直前に「個々」という表現があり、易しいです。
直前の「瞳」に注目すれば、10行前の答えが見つかります。
合否を分けた一題で扱います。
線部の前の蕗子の会話文に注目します。用務員であり、学校からお手当ももらっていないのに勉強を教えている主人公が「好きだから教えている」と答えたのに対し、ではなぜ先生にならなかったのかと再び聞いています。ここで線部「痛いところをつかれた」がきます。自分の答えが矛盾しているところをつかれたのです。選択肢が易しいので、落とせない問題です。
直前の主人公の会話文に注目し、「ゆらぐ」「波立った」の語彙があれば選べます。
問五に関連します。線部までの主人公と蕗子の会話をおさえ、さらに「神妙に」意味が分かれば正解が選べる問いです。
蕗子の「吾郎面」ということは、蕗子が吾郎に似ていたということです。時間をかけずに見つけたい問いです。
「朝つゆ」は新しいものであり、けがれのない純真な美しさをここでは表現しています。それを見たあとの主人公の心情、「吾郎は無しょうに蕗子がいとおしくなった」も考慮に入れれば答えが選べます。
問いが「この文章の進み方や表現のしかたの特ちょう」という書き方をしていることもヒントとします。そのうえで今まで問いを解いていった流れから、また最後に蕗子の母の名が出てくることから、答えを考えます。思い込みで選ばないことが大切です。
吸引 「吸」の五画目が左に突き出るようにかけたでしょうか?減点される可能性があることを前提に漢字の勉強をしましょう。「ハネやハライなどの点画もきちんと書くこと」と問いに注意書きがあることを忘れないようにしましょう。とくに筑附は問題及び総点数が少ないので、漢字間違いのダメージの大きさは計り知れません。
線部の前後から、すでに何に長い時間がかかっているのかがわかります。易しい記述です。
直後からトラの具体例を挙げ説明しています。その最後にある内容から正解が選べます。
どちらも受験生必須レベルです。
この文章のテーマです。ネコの二つの特徴、警戒心と探索心のうち、今回は探索心が問われました。
問四と関わっていますし、線部の3行後ろという近さからも正解すべき問題です。
本文を丁寧に読めば全く難しくないのですが、問題の終わりの方にこの問題がくるのは、受験生には時間的に厳しいでしょう。一回の読みでどれだけ頭に話の流れを入れられたかが勝負です。
「知能」に類する表現を本文でおさえる問いです。線部の7行前がおさえられれば正解です。
今回は大問二の問三を取り上げます。40~50字という長い抜き出し問題の解き方を見てみましょう。
―線部①「違和感」とありますが、それがどのようなものかがわかる四十字以上五十字以内の部分を文章中から探し、はじめの五字をぬき出しなさい。(句読点などの記号一字として数えます。
解き方の手順
40字以上50字以内と長いので、確かめるのに時間がかかる問いです。そのような場合、どれだけヒントを頭に入れて探せるかが大切になります。
ヒント
① 「部分」という表現と、40~50字という抜き出し条件から、さらに「句読点などの記号も一字として数えます」という問いの表現から、答えは2文である可能性を考慮に入れます。
「部分」には、1文の途中から途中までという抜き出しで答えるものと、2文以上の抜き出しで答えるものの2パターンがあります。
② 「違和感」という言葉がどのような意味なのか
二つのものごとの結びつきが少しうまくいかないことに対し、しっくりこないと感じること、これが「違和感」です。
③ ①と②から、二つの要素が「逆接」でつなげられていることを想定します。
④ 「違和感がどのようなものかがわかる」という問いの表現から、「違和感の内容」を答えるものだと想定します。
以上のヒントに答えを探すと、線部の3行うしろに、逆接でつながれた2文があります。
「教える前からこの子はわかっていたのではないか。いや、しかし、だったらなぜここにいるのか。」
この2文は主人公が「疑問」に思っている表現になっているので、「違和感」にもぴったり当てはまります。
解答 教える前か~いるのか。