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理科の合否を分けた一題

筑波附属中入試対策・理科の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

① A  ② A  ③ A
(1) B  (2) A
(1) A  (2) A
(1) A  (2) A  (3) B
(1) A  (2) A

A…筑波大附属合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

出題総評

2019年度の筑波大附属は、例年通り基本的知識に基づいて適切に判断する問題と、実験から論理的に考察する力を試す問題が中心です。
筑波大附属特有の基本知識と、実験や観察の経験を問う問題がバランスよく出されています。
特に本年は、図や設問の文章から判断しなければならない問題が目立ち、作問者の意図をくみとれるかどうかが重要となっています。

物理分野は光の進み方に関する問題。
生物分野は種子植物の花や実、種子に関する問題。
地学分野は月の見え方に関する問題。
化学分野はものの燃焼に関する問題。
どの問題も、実験や観察を題材としています。

2021年度入試より、試験科目と時間や配点が変更になることが発表されています。
これまで国語とあわせて50分でしたが、社会とあわせて40分(各20分)となります。
これにともなって、問題数が増えるなどの変化があると予想できますが、傾向や難易度は、そこまで大きく変わることはないと考えられます。
対策としては、普段から実験や観察に積極的に参加し、結果を整理したうえで論理的に考察できるようにしておきましょう。実験用のノートを作り、実験の目的や結果の意味、考察の背景を明確にしておくとよいでしょう。

問題構成は、4分野から大問5題、小問14問。
解答形式は、記号選択が10問、言語が3問、作図が1問。昨年あった記述はありませんでした。
選択肢は、「すべて」選ぶものが多く、適切な判断が必要です。
作図は、正しい位置に月をかく問題で、あいまいな知識では対応できません。

問題別寸評

(物理)光の進み方に関する問題です。
太陽の光を虫めがねで集めたときの光の進み方についての問題です。

問い
集めた光の明るさは、虫めがねを通った光の量を基準にして考えます。
① 明るさは、レンズと紙の距離が近ければ明るいというわけではありません。→×
② 太陽の光を集めた部分が小さい方が、虫めがねを通った光が集中するので明るくなります。
③ 虫めがねを通った光が集中すると、明るさだけでなく熱も集中して熱くなります。

(生物)種子植物の花や実、種子に関する問題です。
アブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオの種子について観察した記録と、アサガオをいろいろな条件で育てたときのちがいについて考える問題です。

(1)

→合否を分けた一題参照。

(2)

条件を整理します。

日光 肥料
×
×

水の条件は、どれも同じです。したがって、成長のちがいは日光や肥料によるものです。

(地学)月の見え方に関する問題。
根本原理がわかっていれば、迷わず解答できる問題です。

(1)

月は地球のまわりを公転しています。したがって、ウの△が地球で、イの●が月です。■は太陽ですから、ここにかい中電灯を置きます。

(2)

和歌の(現代語訳)を手掛かりにします。
時刻は日の出前。東の方角を見て、後ろを振り返ったところに見えたのですから、月は西の空にしずもうとしています。新月から2~3日目の月が細く傾いて見えます。

(化学)ものの燃焼に関する問題。
空気に含まれている気体を、記号を使って模式的に表しています。ろうそくは固体のろうをとかして気体にして燃焼しなければならないため、それを維持できるだけの酸素が必要です。実験を行ったことがある生徒は、このとき必要な酸素の割合を覚えていたのではないでしょうか。

(1)

空気中には、窒素が約8割、酸素が約2割含まれています。それ以外は微量で、アルゴン(約0.9%)や二酸化炭素(約0.04%)などがあります。図の□は5個で、全体(5×5=25)の20%(2019×100)ですから、酸素とわかります。

(2)

集気びんの中でろうそくを燃焼させると、酸素が減少し、二酸化炭素が増加します。ろうそくは、酸素が16%前後になると燃焼を続けることができなくなります。したがって、□が4個残っているアを選びます。ここで、■は二酸化炭素です。

(3)

ろうそくが燃えるかどうかは、含まれている酸素の割合で決まります。□が4個より少ないとき、ろうそくは燃えることができないので、ウ・オ・カを選びます。

5

(物理)てこのつり合いに関する問題。
てこが水平につり合っているとき、左と右の回そうとするはたらきが等しくなります。
(回そうとするはたらき)=(おもりの重さ)×(支点からおもりまでの水平方向の距離)
となります。

(1)

図1~図3はどれも、針金の重心はちょうど真ん中の位置になります。
図3では、同じ重さのおもりを支点から同じ距離にぶら下げていることになるので、水平につり合ったままになります。

(2)

図4から、糸で支えているところが針金の重心とわかります。
これに同じ重さのおもりをぶら下げるとすると、支点からの距離を同じにしなければなりません。図5では、明らかに左のおもりまでの距離の方が長いので、左に傾きます。

合否を分けた1題

まず、問題の文章を読みます。知識は一通りあったとしても、きちんと読みます。なぜなら、この問題は、植物全体のことについてきいているのではなく、観察した記録にあるアブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオについての問題だからです。この視点をしっかり持っておかないと、解答に迷って時間を無駄にしたり、あやふやな知識であやまった判断してしまったりする可能性があります。

(1)

観察した記録にあるアブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオに共通した特ちょうを述べているものを選びます。種子植物全体について考える必要はありません。
ア:アブラナで、「実ができていないところもあった」とあります。花が咲いても、必ずしも実ができるとは限りません。
イ:アブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオはどれも被子植物ですから、子房(めしべの根元のふくらんだ部分)が実になり、その中の胚珠が種子になります。
ウ:アブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオは、どれも種子が芽生えて成長し、花が咲いて種子ができます。
エ:アブラナ・ヒマワリ・カボチャ・アサガオは、どれも1つの種子からたくさんの種子を得ることができます。
オ:カボチャには、「花びらの下がふくらんでいる花」(め花)と、「ふくらみのない花」(お花)があります。め花にはおしべがなく、お花にはめしべがありません。
以上から、イ・ウ・オが正しいとわかります。

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