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国語の合否を分けた一題

早実中等部入試対策・国語の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

問一 A 問二 C 問三 A  問四 B 問五 どちらもA 問六 A 問七 C 問八 A 問九 C 問十 B
問一 A 問二 B 問三 B 問四 B 問五 B
問一 ① B ② A ③ A ④ A ⑤ B ⑥ A ⑦ B 問二 ① B ② A ③ B

A…確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

問題総評

今年度の早稲田実業は大問三つの構成となっており、例年通りの出題でした。大問一は物語文で、帰国子女の中学生女子が、変わり者の先輩といて楽しいという気持ちと、その先輩と仲が良いと周囲に思われることを避けたいという気持ちの葛藤を描いたもの。大問二は論説文で、エチオピアと日本の名前を例に挙げた比較文化論。大問三は、漢字の読み書きと、多義の動詞でした。注目すべきは、記述問題が4題あったこと。いよいよ早実も本格的な記述対策が必要になるのかもしれません。

問題別寸評

問一 修飾することば

必ず1度は学習したことのあるはずの内容です。落とせません。

問二 主人公の状況の説明

問いに「『わたし』の状況」とあることに注目しないと落としてしまう問題。難問です。

問三 慣用句

必修の慣用句です。落とせません。

問四 登場人物の心情

線部の「くちびるだけで微笑んでいた」という表現から、直前の会話文が本心ではないことが読み取れます。あとは、これまでの話の展開を考慮すれば、正解が選べます。選択肢がかなり練られており、苦戦する問いだと思います。

問五 空欄補充

線部の後から、日本とマレーシアの社会の説明が始まります。よくあるテーマですので全問正解が望まれます。

問六 空欄補充

問五のマレーシアのいろんな人たちを容認する社会、を言い換えたものを答える問題です。落としたくない問いです。

問七 主人公の理想 ※抜き出し

答えの内容が、マレーシアのように、いろんな人たちを容認すること、だということは分かると思います。しかし、答えのあるところが主人公ではない人物の会話文にある、という点で探しにくい難問です。見つからずに空欄になる、もしくは、強引に埋めただけの答えでバツになるという人が多く出そうな問いでした。

問八 三十一の理由 ※記述

三十一が短歌の音数というのに気づかない人はいないと思います。記述ですが、絶対に落とせません。

問九 主人公の状況

 線部の直前の七海さんとの会話から、佐藤先輩の思いを理解した主人公の状況です。それまでの自分がどうだったのか、そして、線部の「謝らなきゃ」が何に対しての謝罪なのかも考えて答えを選びます。選択肢の区別が大変な、厳しい問題です。

問十 本文のテーマ

佐藤先輩との関わりがこの物語文の中心内容です。選択肢の区別から、やや難しい問題だと思います。

問一 空欄補充 

接続語の問題です。前後の文とのつながりが明確なので、すべて落とせない問いです。

問二 空欄補充

 知識の問題です。小学生は会話であまり使わない副詞ですが、受験勉強では必ず目にした表現です。普段から言葉を意識しているかどうかが大きな差となったことでしょう。

問三 言い換え問題 ※記述

 「解答欄にあたえられた書き出しに続く形で書く」、「『個人』という言葉を必ず用いる」という条件付き記述問題です。当たり前ですが、この点を見逃がさないことがまず大切です。ただし、「個人」という条件は、ヒントにもなります。本文中にある「個人」という言葉のあるところが答えに使える部分です。線部の直後を使うことは容易にわかります。そのため、答えのもう一つの要素を入れられるか否かが、本当の勝負です。問いの「『名前』とはどのようなものか」をしっかり頭に入れて探します。決して○が取れない記述ではありません。

問四 理由問題 ※記述

「仕組み」を必ず用いるという条件付き記述問題です。「仕組み」という言葉は本文の最初のほうにあり、見つけにくいものですが、「制度」という類義語があります。また、問いにある「国家」に注目すると、答えの要素が線部の直後にあることが分かります。正解とはいかないまでも部分点は容易に取れるでしょう。

問五 筆者の意見 ※抜き出し

合否を分けた一題で説明します。

問一 漢字の読み書き

「目論見」と「金輪際」の読みと「試金石」の書きが、あまりなじみのない言葉と思われます。それ以外は落とせません。

問二 多義の動詞

3つの例文から、共通する動詞をひらがなで書く問いでした。言いかえる力が鍛えられていたかどうかの勝負でしょう。②の「裁つ」は漢字で学習しているはずですので、必ず正解してほしい問いです。

合否を分けた一題

今回は大問二の問五を、合否を分けた一題として取り上げたいと思います。
今年の入試傾向のポイントは記述問題の増加であり、今後の早実の国語の転換点となることを予感させます。今まで記述対策を重視していなかった早実受験生は驚いたことと思います。決して手の出ないレベルの問題ではありませんでしたが、一つ見逃すと不正解となり部分点ももらえない可能性がある恐ろしい問題でした。この点を説明したいと思います。

問五 筆者の意見 ※抜き出し

―線3「日本とエチオピア、はたしてどちらの国家の方が『強力』なのだろうか」とあるが、この問いに対する筆者の考えを八十字以内で説明しなさい。解答は以下の指定した二つの言葉を用い、エチオピアと日本を対比させること。ただし、句読点等も一字として数える。また、指定した言葉を使用する順番は問わない。

表面的 あたりまえ

解き方の手順
早実の記述問題の特徴である、使う言葉を指定された問いです。
まず、問いの条件を確認します

・「表面的」 「あたりまえ」 を用いる
・エチオピアと日本を対比させる

また、線部が問いかけ文であることから、答えの要素は線部の後にあると予測することもできます。

そのうえで線部の後ろを読んでみると、「あたりまえ」という言葉が二つありますし、「表向き」という「表面的」の類義表現もあるのに気づきます。
また、ここではエチオピアと日本について書いています。やはりこの部分をまとめればよいということが分かります。「支配」や「権力」という言葉はエチオピアのキーワードですので、エチオピアの説明に使います。そしてそのあとに「けれど」という逆接があることから、エチオピアの否定、つまり、日本の説明として書ける部分が始まります。

最後に、線部で問われている「どちらの国家のほうが強力か」の答えを明言しなければ、正解になりません。「日本の国家のほうが強力である。」という終わらせ方にします。

ただし、本文の最後の段落で、「日本人がエチオピア人よりも自由であるとは言えない」という、日本に関するマイナスの内容が書かれだします。この部分に引っかかって、逆のこと、つまり「エチオピアの国家のほうが強力である」と書いてしまうことが心配されます。

何を書いていいのかわからなくなったら、「問いをもう一度確認する」ことをしましょう。

問いはあくまで「国家が強力」であって、「国家から自由」ではありません。最後の段落の内容は答えに不要だとわかります。

解答例
エチオピアには国家による支配や権力という表面的な強さがあるが、日本は国民が国家という制度をあたりまえに内面化しており国家関与の密度が増すので、日本の方が強力だ。

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