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算数の塾別学習法の提案

浦和明の星中入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)(3ページ目)

6年生夏休みの学習方法 

『サマーサポート』は難易度が急上昇します。明の星の出題傾向にそぐわない問題が多くなるため、生徒の状況に応じて問題の取捨選択が必要になってきます。在籍クラスによっては、デイリーチェックの得点をある程度割り切って考えることも必要でしょう。

『サマーサポート』の問題を削る分、網羅的な一行問題演習に時間を割きます。これまでの『基礎トレ』を解き直す(数値替えのページはとばす)、または四谷大塚『四科のまとめ』の右ページだけ50単元分を夏休み中に2回転させる、どちらかを選択し実行してもらいます。
 
『有名中学入試問題集』ですが、在籍クラスによって取り扱いが異なります。SAPIXから出された指示が負担になるようなものであれば、柔軟に対応していきましょう。

夏休み後半の夏期集中志望校錬成特訓から、本格的な明の星対策授業が始まります。とはいえ、明の星単独の対策授業ではないため、複数の学校の最大公約数的な問題演習になります。演習授業が連日長時間に渡って行われるので、家庭での復習時間の確保が難しいでしょう。授業中に間違えた問題の解き直しだけは必ずその日のうちに済ませて下さい。

6年生後半の学習方法

 

9月以降の学習は、あれもこれもとやるべきことの多さに振り回されないようにしましょう。
6年生後半の『デイリーサポート』が明の星志望者にとってオーバーワークとなり、使い勝手があまり良くありません。出題傾向に沿って頻出分野の学習に比重を置く時期ですので、優先順位を誤らないように注意しましょう。

9月からの算数は、①明の星の出題傾向に沿った問題演習、②過去問演習、③網羅的な一行問題演習、④SS特訓の単科講座「解法力」、⑤平常授業の復習、という優先順位になります。

①明の星の出題傾向に沿った問題演習を、学習の主軸とします。
前半の典型問題の大問は、受験生であれば誰もがどこかで見たことがあるものがほとんど。生徒が「入試で出たら嫌だな」と思っている問題を一つ一つ潰していきます。「何回も解いたけど結局身につけられないまま入試を迎えてしまった」という問題がないようにしましょう。

例年、合否を分ける一題となりやすい速さと比については、6年生前半から継続して意識的に演習量を確保していきます。
後半の応用レベルの大問については、明確な頻出分野があるため、対策の取り方如何によっては得点力を向上させることが十分可能です。詳細は「【2】算数合格戦略の提案 〔3〕頻出問題の攻略法」を参照して下さい。

②過去問演習は第1回入試・第2回入試ともに最低でも5年分は実施。開校して10年に満たないので、すべての年度の過去問に取り組んでもさほど負担にはならないはずです。50分間をどう使うか、時間配分の基準は各自に合わせて提案します。1回分終えるごとに、時間配分は適切だったか、解法に抜けがなかったか等をチェックして反省点を洗い出し、次回の過去問演習につなげていきましょう。

過去問の2回転目の取り組み方は生徒によって異なります。全セットに取り組むのか、1回転目で時間配分を誤ったものだけ取り組むのか、間違えた問題だけ拾い上げて取り組むのか、生徒個々に応じて指示を出していきます。
11月からは併願校の過去問にも順次目を向けていきましょう。

③明の星の大問[1]の小問集合は広範囲から出題されます。極力穴を作らないように、9月以降も満遍なく一行問題演習に取り組む必要があります。
適切な問題演習のレベルは、6年『基礎トレ』!マークがついた問題、6年9月以降の『デイリーサポート』Aプリント。夏休み中に四谷大塚『四科のまとめ』を2回転させた生徒は、スピードを意識して3回転目に取り組んでもらいます。

さらに、時折出題される難易度高めの一行問題を得点するために必要なレベルは、後述④SS特訓単科講座「解法力」の問題(ただしEの最終問題は除外するものが多い)。このレベルまで解ききれるように仕上げましょう。

④SS特訓の単科講座は「解法力」を受講して下さい。志望校別講座よりも単科講座の「解法力」の方が重要です。明の星で時折出題される難易度高めの一行問題への対策になります。

⑤平常授業については、間違えた問題の解き直し・理解だけで十分です。教材・プリントがたくさんあってやり残しが気になるかもしれませんが、一切気にしないことです。
ただし、『基礎トレ』は日付通りに進めましょう。スピード練習の素材として最適なレベルの問題です。

9月以降の重要な模試は、①合格力判定模試+比較合判、②四谷大塚の第1回~第4回合不合判定テストになります。どちらも同日開催となるので、SAPIX生が②を4回とも受けるのは難しいでしょう。比較合判をカットして②を受ける、午前午後ダブルで①②両方受けるなど、生徒に合わせた模試の受け方を指示します。

冬休みが明ければ第1回入試は目前です。どの校舎でも都内校を第一志望とする生徒が多いため、授業だけに限らず全てにおいて2月1日に照準を合わせた展開となりがちです。明の星志望者はその雰囲気に引きずられることなく、前倒しで1月中に調子のピークを合わせる必要があることに気をつけましょう。

『塾ごとの算数の学習法の提案(サピックス生)』 >> 1 2 3
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