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社会の合否を分けた一題

女子学院中入試対策・社会の合否を分けた一題(2019年度)

難易度分類

問1 A
問2 A
問3 A
問4 A
問5 A
問6 B
問7 B
問8 B
問9 B
問10 B
問11 A
問1 (1)A、 (2)A、 (3)B、(4)B
問2 B
問3 A
問4 B
問5 B
問6 B
問7 (1)A、(2)A
問1 (1)B、(2)B
問2 A
問3 A
問4 A
問5 B
問6 (1)A、(2)B、(3)A
問7 A
問8 (1)B、(2)A、(3)A
問9 B
問10 A
問11 A
問1 (X)A、(Y)A
問2 B
問3 A
問4 B
問5 C
問6 A
問7 A
問8 A
問9 B

A:易しい(女子学院中合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)

出題総評

解答時間の割には出題数の多い学校として有名な学校です。今回も約50問程度の出題でした。大量の問題を処理していかなければならないが、一問一答ばかりではないのが女子学院であるという傾向は依然として変わりません。用語を答える問題は、比較的解きやすいので即答していきましょう。選択問題も知識を使って素早く解答することが求められるでしょう。ただし、一部初見のものが見られるので、そのものにどこまで時間をかけて解答を進めるのかを吟味する必要がありました。記述問題に関しても、知識から何を書けばいいのかを紡いでいけばさほど苦戦を強いられることはなかったでしょう。並び替え問題やすべて選びなさいなどの受験生が苦手とするものであってもまんべんなく出題されます。来年度の受験を考えている場合には、均等配点ですから、社会科が武器になることもあります。しっかりと対策を立てて臨みましょう。

問題別寸評

Ⅰ古代から江戸時代までの人々のくらしに関する歴史の問題
問1

古代の人のごみばことして利用されていました。

問2

平城京や藤原京は奈良時代の都であることからわかります。

問3

木簡が昔の紙の代わりでしたので、筆記用具には筆と小刀が使用されていました。小刀は今でいうところの消しゴムとして使用されていました。

問4

7世紀が[601年―700年]ですので、奈良時代前に伝わったものを考えましょう。歴史用語は学習するタイミングで、時代区分をしっかりとしておきましょう。

問5

歴史の並び替え問題は以下のように解いていきましょう。
①流れのあるものは、年号〈 起きた順番を因果関係で頭に入れておく。
②単語から時代区分ができる場合、時代を記入してから並び替える。
➂用語ごとにつながりがない場合、因果関係〈 年号で解答を進める。
今回は➂のケースであるため、年号をきちんと頭に入れておくのが良いでしょう。

問6

この並び替えも➂パターンです。

問7

浮世絵が多くの人に流通した背景をかんがえると、大量に印刷できたからだということが考えられるでしょう。そのうえで、なぜ大量に印刷できたのかを考えれば、「活版印刷」という用語が浮かぶはずです。それを踏まえて書いていけば、合格答案となります。

問8

歌舞伎は当初出雲阿国がはじめました。その後、風紀が乱れるとして、女性の歌舞伎は禁止されました。その後若い男性の歌舞伎もありましたが、禁止されました。年齢層の高い人の歌舞伎は認められていたようです。

問9

⇒合否を分けた1題で扱います。

問10

当時は壊れたものでも、一つ一つを大切に考えていたようです。壊れにくいからということが理由ではないようで、修理専門の業者もいたほどです。

問11

身分を厳しく統制していたため、勝手に移り住むことは禁止されていました。

Ⅱ鉱物資源を題材とした、歴史の問題
問1

(1) 一番上の条文から、刀狩令だということがわかります。

(2)織豊政権(しょくほうせいけん)という織田信長と豊臣秀吉の時代の並び替えです。ここは好き嫌いのでやすい分野ですので、きちんと順番通りに並び替えておきましょう。内容まできちんと確認すると、流れが見えてきやすいです。

(3)すべて、という言葉があることで怖気づいてしまう受験生が多いのではないかと思われます。しかしながら、今回は資料と突き合わせることで解答を導き出すことができます。聞き方に驚かないようにしましょう。冷静に解答を進めます。

(4)昔の人々の様子を調べるためにはどのようにすればよいのか、もちろん、模範解答はあります。ただし、今回の場合は複数の方法があるということが設問中にあります。本番では、自分の考えられる方法を落ち着いて考えるようにすれば、解答に近づけられるでしょう。

問2

②のパターンで、どの選択肢も時代の特定がしやすいので解答は容易だったかと思われます。

問3

選択問題の即答ポイントは、「自信を持って知識を使う」ということです。「あっているかも?」という選択肢に騙されないように解いていけば確実に解答に至ります。

問4

20世紀初めということから、[1901年ごろ]の出来事だと考えます。ただし、それよりもその際に石油で動く乗り物ということから考えれば解答に結び付くでしょう。

問5

これは②のパターンで解答ができます。

問6

白黒テレビ以外の三種の神器は「電気洗濯機」と「電気冷蔵庫」です。これらがどのように余暇を生んだのかを考えれば比較的容易に解答ができそうです。いままではたらいと洗濯板で衣類を洗っていた時間や、氷屋さんが氷を作る時間・氷を買ってきてものを冷やす手間の時間などが短縮されるために、時間が空くということになるのではないか、と考えることができます。

問7

(1) 所得税は国民の所得にかける税金で、これを減税したとしても経済の混乱を防ぐことにはなりません。

(2) 1973年という年号がヒントとなるため、並べ替えパターン➂で解答ができます。

問1

町役場と工場の集まる地域がどのようなところに立地しているのかを考えてみましょう。町役場は多くの公的機関であるため、交通の便が良く、人々の集まりやすいところに立地することが考えられます。また、工場は周辺住民に配慮し、人がそこまで多く集まらないような郊外に立地することが多いようです。これらのことから解答を導きます。

問2・3

地図記号は解くために必要な場合がほとんどですが、地理の地形図を解くために使います。しっかりと学習を進めておきましょう。

問4

等高線や地図の読み方をきちんと学習しておきましょう。苦手という先入観させなければ、きちんと解答ができます。女子学院という性質上、そこまで時間はかけられませんが、そのぶん難易度は高くありませんので、ぜひ取り組んでいきましょう。

問5

燃えないゴミから鉄資源を回収してリサイクルを行います。また、使えそうなものは「リサイクル展示会」などを利用して、新たな持ち主に渡し、ごみそのものを減らすようにもしています。

問6

(1)昼夜間人口比率の問題は、頻出です。今回のような図表の読み取りは「どこをみるのか」ということにさえ気を付ければ、きちんと解答にたどり着けます。どこを見るのかという正しく図表を見る訓練をしておきましょう。近年の模擬試験などでもよく出題がみられます。見慣れておいて、経験値を重ねておくことで、確実な得点源となります。

(2)設問にある方法で、千代田区の昼夜間人口比率を出してみましょう。おおまかな数字やケタだけでも出しておくことで、解答にたどり着くことができます。条件をきちんと整理するだけで、解答が出るので差はつかない一問であったといえますが、はじめから考えずに取り組んでしまうと、痛い目を見る一問であるともいえます。

(3)千代田区という性質を考えましょう。女子学院のある土地ですから、やや地の利はあることでしょうか。官公庁や大企業の本社が集まる場所です。また、学校も多いため、通勤通学の人も多いのだと考えられます。このことから「ベッドタウン」などで考えた知識を用いて解答を進めましょう。

問7

石灰石の採石ということからセメント工業が浮かぶはずです。

問8

(1)日本は約2/3が森林でおおわれています。フィンランドは世界一の森林大国で、日本は先進国の中でもスウェーデンに次いで第三位の森林大国です。

(2)聞きなじみのない問題でしたが、秋田県だけは「秋田すぎ」などで木のイメージがあったのではないでしょうか。迷っても深く悩まず、知っている用語で攻めるのも、作戦のうちです。

(3)日本の林業は高齢化や跡継ぎ不足などで荒廃が続いており、木は余っているにもかかわらず海外からの木材輸入に頼っているという事情があります。

問9

冬という時期の特徴を考えます。日本の夏が高温多雨ということを考え、冬は乾燥する気候であるということを考えると、火災の発生しやすいのが冬であるとわかります。火災が発生すれば火事で焼けてしまった家屋などの修繕のために木材が使われることがあり、木材の価格が上昇することが考えられます。

問10

この並び替えはパターン①で解けるはずです。

問11

石灰石の採石ということからセメント工業に用いられることが考えられます。

問1

水俣条約に関する問題です。基本的な知識である上に、時事問題として扱っていた受験生が多かったのではないでしょうか。

問2

やや解答に苦しむ問題であったと思われますが、水俣病により住民の生活が脅かされてしまったということを考えれば、生存権が関係しているということがわかります。それを解答らんに合わせて書くとなると「生存権」ではなくその内容を具体的に書いていく必要があります。

問3

日本の三権分立(国会・内閣・裁判所)の役割をそれぞれ考えればキチンと解答できます。

問4

国と地方の役割を分ける「地方分権」という用語が出てくればある程度選択肢の絞り込みができます。そのうえで、税金を納めるのはどこなのだろうかということを考えれば解答ができます。とにかく、「知っている知識でせめていき、残りを思考する」という解法で素早く解いていきましょう。

問5

プラスチックごみは低温で焼却処分するとダイオキシンを発生させます。そのため、処理に関しては各国ごとにさまざまな取り組みがあります。たとえば、インドでは100%オーガニックのごみ袋を開発し、常温の水につけておくと溶けてなくなるというものもあります。

問6

新型モデルのテレビに買い替えるということは、古いものを処分しなければならくなり、循環型の社会構造とはいえないため、誤りであると考えます。

問7

製造物責任法(PL法)というものがあります。これは、製造した企業に損害賠償責任があるとするものです。女子学院受験者であれば、この知識はあるはずですから、比較的容易に選択できたのではないでしょうか。

問8

循環型社会を目指すということは、環境に関することを管轄している機関であると考えます。

問9

フェアトレード(公正・公平な貿易)ということが浮かべられれば、容易に解答ができそうです。発展途上国の人々が生産したものを公正な価格で取引をすることで、途上国の生活を保障しようとする動きです。

合否を分けた一題

問9

江戸時代のリサイクル方法については、ほとんどの受験生にはなじみのないものであったと考えられますので、この問題の出来具合が合否を分けたのではないかと思われます。
解答の手順としては、
①仕事の名前ではなく、その仕事内容をチェックする
②どのような品物を扱っているのかを確認する
➂使用される目的を確認する
⓸それぞれを分類し、➂を一言で書く
この手順で解けます。普段学習していく中ではなかなか使うことのない思考力であったかもしれませんが、少しだけ冷静になれば必ず解答に到達する手がかりをつかめるはずです。全問でなくとも構いませんので、とにかく挑戦してみてください。

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