【1】 |
問1 A 問2 A 問3 A 問4 A 問5 A 問6 A 問7 A 問8 B 問9 A 問10 C |
---|---|
【2】 |
問1 ア:A、イ:A、ウ:B 問2 エ:A、オ:B、カ:A 問3 A |
【3】 |
ア A イ B ウ A エ A オ A カ A キ A ク A ケ B |
【4】 |
ア A イ B ウ A エ A オ A |
【5】 |
問1 A 問2 A 問3 A 問4 C 問5 B |
【6】 |
問1 ア:A イ:A ウ:B エ:A 問2 B 問3 A 問4 A 問5 C 問6 B 問7 B |
【7】 |
問1 B 問2 B 問3 B |
A:易しい(慶應義塾中等部の合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落とせないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)
中等部の問題は大きく以下の3点に分かれます。
①選択問題は比較的に解きやすい。ここでミスをするわけにはいかない。
②時事問題。選択肢での出題が多い。ただし、その年のものばかりではなく、数年前のものでも、その年に関連があれば少し古い時事要素であっても出題されることがあります。
➂記述問題はその場で考えて書かなければならないものが出てくる。
①は高得点率となり、②は対策次第ではありますが、解答しにくいものが多く、あまり差がつかなかったのではないかと考えられます。そのため、勝負は➂の部分をどのくらい書くことができたのかが勝負となったことでしょう。合否の分かれ目は確実に➂の要素でした。中等部の合格を目指すのであれば、入念に対策をしておきましょう。
日本はユーラシア大陸の東端に位置し、アジア地域と呼ばれます。本州も含め、約6850もの島に分かれています。領土の総面積は約38㎢で、排他的経済水域と領海はその約12倍もあるほどに水産資源が豊富です。日本そのものについて、地球上での日本の位置について、正しく学習をしておきましょう。中等部で求められているのは、難解な細かい知識ではなく、基礎基本です。好き嫌いせずに取り組んでみましょう。
明治時代となり、下田・函館港が開港しました。その後下田を閉港し、長崎・神奈川(横浜)・新潟・函館・兵庫(神戸)で貿易を始めました。また、海外の文化が流入してきたことで、すすんだ文化が入ってきたと同時に日本と海外の間での争いなどもありました。ただし、結果的には争いなども含めて日本の近代化に寄与することになりました。この分野は並び替え問題での出題が多いですが、流れで覚えられるものも多いです。しっかりと学習を積んでおきましょう。
大化の改新の「大化」や、御成敗式目の「貞永」など、その当時に用いられていた元号を答えます。今年は平成の天皇陛下が生前退位を示唆する「お気持ち」を述べていました。2019年の5月には新元号が使用されます。このこともあって、元号については時事問題のひと要素として学習を進めていた受験生が多くいたのではないかと考えられますから、比較的正答率は高かったでしょう。
青葉城が聞きなれないものであったかもしれませんが、それ以外のものは基礎知識でしたので取り組みやすかったのではないでしょうか。「大浦天主堂」も2018年に世界文化遺産に登録されたため、時事要素としてきちんと注目していた受験生が多かったはずです。ただし、それがどこにあるのかというところまでしっかりと確認できなければならなかったので、少し大変だったかもしれません。日々の史跡や地形などを地図で確認するクセをつけておきましょう!
国際連合への加盟は日ソ共同宣言(1956年)をきっかけとして実現しました。2000円札の発行されたのは、九州・沖縄サミットが沖縄県名護市部瀬名(ぶせな)で実施されたことを記念してのことでした。そのため、2000円札には沖縄県にある世界文化遺産である「首里城」が描かれています。このように、近現代に関しては、一つ一つの用語を関連づけておきましょう。問われる用語は多くないため、いくつかの言葉が紐づいていれば最小限の労力で一気に差をつけることができます。ただし、沖縄サミットなどは時事要素として狙いに行くのは大変ですから、それ以外のものをしっかりと学習をして、取りきりましょう。特に「インバウンド」という言葉は御三家中を筆頭に多くの学校で出題のあるものです。しっかりと覚えておけば今後の入試が有利になるかもしれません。
2018年のスポーツが主でした。時事問題で大問がひとつ分出題されました。時事問題対策は入念にすることで慶應中等部の合格をグッと引き寄せることができます。海外の地名はオリンピックや国際的な事象が絡んだ年にはきちんと確認しておきましょう。また時差については15度で1時間の時差となること、フランスやアメリカの大まかな位置や経度なども押さえておくと良いでしょう。
また、「おもてなし」というのは、2020年のオリンピックを東京に招致するためにつかったフレーズで、今後そのような精神が必要だと考えての出題だったのではないでしょうか。時事問題にしてはやや対応が難しそうな気がするものでしたが、中等部受験生ならば対策次第では対応できた問題ともいえます。ちなみに、「おもてなし」というのは、お客さんを「もてなす」を丁寧に表現にしたものに加えて、「表裏無し」という意味もあります。心から相手をもてなすという気持ちで、外国人観光客の方々に何ができるのかを考えてみましょう。
合否を分けた一題です。
資料1・2のタイトルに注目しましょう。すると、どちらにも「食べ残し」ということばがあります。ロスという言葉は「無駄になってしまうこと」という意味があります。これらのことから、食品ロスというのは、食べ残しであるとわかります。解答欄にはもう少し書けそうですので、どのような原因で食べ残されたものなのか、ということを資料から読み取れたらしっかりと合格答案になるでしょう。
食品ロスを家庭でどのように減らすことができるのかを考えます。回答の中で最も多いもの「量が多かった(資料1)」・「食べる見込みがない(資料2)」に注目すれば、「作りすぎないでおくこと」という食品ロスを減らすための方法が浮かびます。また、資料1には、「食べない人がいた・おいしくなかった・嫌いなものがふくまれていた」という意識的に食べなかったということがわかります。このことから、「好き嫌いをしないで、出てきたものはしっかり食べきる」という減らす方法も浮かぶでしょう。この2点を合わせて書けば合格答案となるでしょう。
家庭以外の食品ロスの原因を考えます。解答欄におさまる程度に「1つ」答えること、という条件があります。家庭以外での原因ということですので、飲食店やスーパーマーケットなどでの食品ロスを考えます。飲食店であれば、食品を用意したとしても注文が入らなければ無駄になってしまいます。また、スーパーなどでは、商品を並べておいても、売れ残ってしまったらそれもロスとなってしまってしまいます。
「食品ロス」は今年度の御三家レベルの入試であっても出題が見られたテーマです。時事要素の強い問題ですので、次年度に入試で見かけるのは少ないとは思いますが、きちんと学習し、慶應中等部の合格のための思考力を養いましょう。