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算数の時期別学習法の提案

慶應中等部入試対策・時期による算数の学習法の提案(6年生)秋以降

6年生後半の学習方法

 9月からの算数は、(1)各塾の慶応中等部対策講座、(2)過去問演習、(3)東京出版『ステップアップ演習』、(4)前述(1)~(3)の出来具合を踏まえての問題演習補充、(5)各塾の通常授業、という優先順位になります。

(1)については、塾ごとに多少のカラーの違いがありますが、英知を集めて研究し作成したテキストやテストですので、正しく取り組めば非常に学習効果が高いと言えます。ただし、慶應中等部だけでなく他校の対策も兼ねた講座の場合は不要な問題演習も含まれます。生徒にとって必要な問題だけを講師が取捨選択する必要があるでしょう。
 
(2)については、最低でも10年分は実施。45分間をどう使うか、時間配分の基準は各自に合わせて提案します。9割勝負と言われる中等部の算数は、ミスをした時点でおしまい。時間内でミスなく解ききる練習を積み重ねていきましょう。また、独特の解答形式に慣れてもらう必要もあります。

なお、過去問の2回転目の取り組み方は生徒によって異なります。各塾の慶應中等部特訓を受講している生徒の場合は、2回転目で全セットに取り組む必要性はあまり感じられません。生徒個々に応じて指示を出していきます。

(3)東京出版『ステップアップ演習』を夏休み中に1回転した生徒は、9月から2回転目に入ります。解くスピードを意識しながら10月末までに2回転目を終了させ、冬休みに入るまでに3回転目を終了させましょう。3回転目は2回転目で×だった問題のみで構いません。
夏休み中に取り組めなかった場合には、9月からスタートさせ、冬休みに入るまでに2回転目まで終了させましょう。

(4)については、(1)~(3)の出来具合を踏まえて、中等部の頻出単元のうち穴になっている部分があれば、適切なレベルでの問題演習量を増やしていきます。6年生前半から月刊誌『中学への算数』の「レベルアップ演習」に載っている数・図形・文章題に毎月取り組んでいる生徒は、それを継続しましょう。

(5)については、どの塾も全分野にわたる網羅的な問題演習を行うカリキュラムになるので、間違えた問題の解き直し・理解だけは疎かにしないことです。
なお、塾の在籍クラスによっては、中等部入試にそぐわない授業内容ばかりになるケースもあります。その場合は塾の通常授業の教材にはほとんど手をつけず、東京出版『ステップアップ演習』の制限時間内でのつぶし込みや、本校・他校の過去問を素材として中等部頻出タイプの問題演習を行います。

9月以降に受けるべき学校別模試は、〈1〉SAPIXの学校別サピックスオープンと〈2〉四谷大塚の学校別判定テストです。〈1〉の慶應中等部オープンは本番より問題の難易度が高く、〈2〉の慶應中等部判定テストは成績の数値が少々甘く出てしまうきらいがあります。ただ、どちらも慶應中等部志望者が集結するため、本番の疑似体験ができる場として活用しましょう。

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