一 | 問一A 問二B 問三A 問四A 問五B 問六B 問七A 問八B 問九A 問十B |
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二 | 問一A 問二B 問三B 問四A 問五B 問六A 問七A 問八B 問九B 問十B 問十一B |
三 | 全てA |
A…雙葉中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題
出典は田丸雅智著『試練』でした。文章が続くように見えますが、短編のため全文載っています。よくある全体から一部抜粋する形式とは違い、補足説明やそこまでのあらすじのまとめなどがないことが特徴でした。
傍線部を言い換える表現を文中から探す選択問題です。
指定された範囲から『四字の動詞』を探す、というヒントと『急いでいる』ことに注目です。文中で急いでいることが分かる箇所を探し、四字で収まる表現を探しましょう。
空欄を補充して慣用表現を完成させる問題です。
慣用句をしっかり学んでいればいれば難しくありません。エレベーターの異常な様子について考えている状態から、エレベーターが到着した途端に現実の『自分に戻った』ことを踏まえてふさわしい解答を書きましょう。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
『この』『異様な光景』とヒントが出ているので、そこから考えましょう。まず『この』と書かれているので傍線部の直前に着目します。そして通常のエレベーターと比較して『異様な光景』がどこなのか考えます。そうすると『乗り合わせるはずのない人達』がいて『乗降があるはずにも関わらず満員』であることに注目です。
傍線部について言い換える記述問題です。
『これしきのこと』と書かれているので、直前の文章に注目です。『身を引く』という表現と類似した言葉を用いて、目的を果たそうとしていることを念頭に記述しましょう。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
この現象について答えが出ている場所を見つけられるかがポイントです。傍線部よりも後にエレベーターがなぜこのような動きをしているか推測している文章があるので、整理して書くことが出来れば完璧です。
傍線部について具体的に説明している文を選ぶ選択問題です。
まず傍線部の『とうとう』がどの事柄についてなのかを考えます。傍線部の前で各階を言ったりしてきた後で『とうとう』なので、エレベータの動きに関してのことだとわかります。そして次に設問文の『どのようなことを示しているのか』について考えると、選択肢中で『戻ってきてしまった』と類似する言葉が見つかります。
文中の空欄を、用意された言葉を変形させて補充する選択記述問題です。
慣用表現もありますが、基本をしっかり学習できていれば得点できるレベルです。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
傍線部後の指示語『これは~』からの文章に注目です。戒める言い方で記述するので「○○のせいで□□してはいけない」「△△せよ」といった表現になります。
傍線部について説明する記述問題です。
その光景の説明を読みイメージすればすぐ答えは出たかと思いますが、文中に答えが書かれていないので意外と悩んだ受験生が多かったと思います
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
(1)は合否を分けた一題で解説します。
(2)は主人公の主人公の性格をつかむことからはじめます。『避けては通れない試練は妥協しない。最後までがんばるぞ』や『ぼくの決意はものすごいものだった』から、あきらめずにサイコロを手に取り試練に挑む可能性が伺えます。
出典は山脇直司著『社会とどうかかわるか』の第三章の一節からでした。文章では堅い言葉が使われていましたが、読みにくさはなかったと思います。テーマは『コミュニケーション』でしたが、上司と部下の関係等例として出ているので、そこが実生活に似通ったイメージをすることができたかで難易度が変わったと思います。
文中の空欄に当てはまる接続詞を選ぶ選択問題です。順接逆説など素直に使われているので、当てはめやすいところから埋めていけばキッチリ得点できたと思います。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
段落の中から『身内以外の他者』の言い換え表現を探すことから始めましょう。そうすると、それらの人と関わるうえでの意見がそのまま書かれています。
傍線部について分かりやすい表現に言い換える問題です。
言い換える問題なので、傍線が引かれている箇所と入れ替えても問題ない分を考えなければいけません。まずそれぞれがどういう意味なのかを考え、空欄補充のつもりで言葉を入れ替えても違和感がないような文をつくりましょう。
傍線部について説明の文を選ぶ選択問題です。
慣用表現なので、そもそも知識があるにこしたことはありませんが、問三と同じように言い換えとして当てはめても問題ないものを選びましょう。
三か所の空欄に当てはまる同じ四字熟語を補充する問題です。
本文中、一番最初の空欄の後に『それは~』から始まるその状態についての説明がされています。『疑』う『心』があると『暗』闇でいるはずのない『鬼』がみえてしまう、と書かれているので、漢字が分からなくて書けなかった、という事はなかったと思います。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
注目すべきは設問分の『どのような役割か』というところです。コミュニケーションの役割について書かれている箇所を、傍線部よりも前から探して記述します。傍線部の直前を見たいところですが、本文には『役割を超えて~』と書かれているのでそれよりも更に前に役割について書かれていることが分かります。
空欄にふさわしい文章を補充する記述問題です。
そもそも滅私奉公の意味を知らないと、推理する段階が必要になります。四字熟語の構成の中でも前半二字と後半二字を組み合わせて比較したものになるので【公を滅し私を奉る】の前半部分を、用意された後半部分にもある『利益』という言葉を使って記述しましょう。
傍線部に当てはまるものを選ぶ選択問題です。
『上意下達でルールが決められる』というところに注目です。選択肢の中でまず『上の立場であるもの』を残すと思いますが、さらにその中からルールを決める、この場合は政治を行う者を選択します。
傍線部に関してそれぞれ具体的に説明する記述問題です。
(1)は『かつて日本ではどのような動きがあったのか』とヒントが書かれているので、起こった出来事について探します。
(2)は今回テーマにもなっている筆者が最も主張したい部分になるので、設問にもあるように『筆者が言っている』主張が書かれている箇所を探します。
傍線部について具体的に説明している文章を探す書き抜き問題です。
ポイントは接続詞です。『そのような』と指示語が書かれているので傍線部よりも前を見ますが、直前には『ですから』と理由を述べた後の接続詞がきているので、理由が書かれている文章のさらに前を見ていきます。そうして読み進めていくと筆者が主張したい内容をまとめた『つまり』の接続詞にたどり着くので、そこから考えかたについての文章を抜き出します。
傍線部について具体的に説明する記述問題です。
• については、傍線部の直前に「同」を「和」について、注目できるように『それに対して』と接続されているのでそれについてまとめましょう。
(2)については、【和して同せず】を理解する必要がありますので、筆者の引用した論語についての説明から見ていきましょう。君子がすべき臣下に対する応対の仕方と、筆者の主張したい合意形成についての言葉を使うことが出来れば満点です。
国語力が問われる設問と言えば、『本文全体の要旨をとらえ答える問題』であります。種類として物語文であっても説明文であっても、全体を正確に把握し心情やテーマを理解していないと合否を分けることが多いのです。記述量も多く推理に頼らなければならない部分が多かった『合否を分けた一題』です。
解き方の手順
• ここまでにあった出来事と主人公が感じてきたことをまとめる
⇒「エレベーターの試練を乗り越えた」
⇒「試練を全うすることが出来た」
⇒「達成感に満ちあふれている」
↓
• その時点での光景についてまとめる
⇒「すごろくのような道路」
⇒「サイコロが目に入る」
↓
• 文章をまとめる
⇒『やっとの思いで試練を乗り越え達成感に満ち溢れていたが、すごろくになっているどうろを目の当たりにして、試練を全うするのは簡単ではないと感じたから」