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社会の合否を分けた一題

雙葉中入試対策・社会の合否を分けた一題(2020年度)

難易度分類

問1A 問2B 問3A 問4A 問5B 問6A 問7A 問8A
問1A 問2A  問3(1)A(2)A 問4A 問5A 問6A 問7(1)A(2)A 問8 B
問1B 問2A 問3(1)A(2)B 問4A 問5A 問6A 問7B 問8A 問9B 問10(1)A(2)A(3)A 問11A 問12A 問13A 問14A 問15A

A…雙葉中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題

出題総評

2020年度の雙葉中は、例年通り、基本的知識を問う問題が中心です。
地理分野の問題では、雙葉中学定番の複数の都道府県を基にする問題が出題されていました。昨年に比べてマニアックな知識を必要とする問題もありましたが、全体の難易度としては例年通りと言えます。
与えられた統計データなどの情報をもとに、正しく都道府県を見抜くことができるかどうかがポイントでした。
歴史分野については、産業史や文化史が出題の中心となっています。産業史では、時代一致を問う問題が多く見られるため、時代との一致も重要になります。また、差がついた問題として、並べ替え問題が挙げられます。年号や因果関係の把握が重要になります。
一つ一つの出来事に対して、内容だけではなく、原因や結果を答えられる状態を目指して学習を進めましょう。
公民分野では、経済や国際社会などからの出題となっており、テーマとしては難しい問題と言えます。
しかし、時事問題に関連した単元からの出題であったため、時事問題への対策の方法で差がついたと言えます。
選択肢には、複数を選ぶ問題もあるため、正確な知識の定着が必要になります。

問題構成は、3分野から大問3題、小問36問。
解答形式は、語句補充が12問、選択問題が21問、記述が3問。記述は、いずれも1~2行程度で、取り組みやすくなっています。選択問題には、「すべて」や「2つ」を選ばせる問題が多く見られたため、限られた時間で得点するためには、確かな知識力とすばやい判断力が必要です。

問題別寸評

(地理分野)都道府県についての地理の総合問題です。
雙葉中では、例年都道府県をもとにした地理の総合問題が出題されています。
都道府県一つ一つに対する知識を増やし、数値から都道府県を見るといった学習が必須となっています。今年度は、産業別人口構成など表からの判別でした。
この問題形式のように、冒頭で都道府県を判別し、その情報をもとにして、以降の問題を解き進めていくため、はじめに都道府県を整理する段階でミスなく進めることが必須となってきます。
都道府県に関する知識は一つでも多く持つように心がけましょう。

問1

まず、①~⑥の県を整理します。

① は第一次産業が極端に少なく、昼間人口が夜間人口に比べて多いことから東京都です。
② は第一次産業が少なく、夜間人口が多いことから埼玉県です。
③ は①②に次いで人口が多く、昼間人口が夜間人口を上回っているため愛知県です。
④ は水田率が高く、林野面積が大きいことから山形県です。
⑤ は人口が少なく、水田率が低いことから和歌山県です。
⑥ は耕地面積が大きく、水田率が低いことから鹿児島です。

日本の最南端に位置する島は、沖ノ鳥島です。
沖ノ鳥島は東京都に属しています。

問2

問1で整理した①~⑥をもとに、判別していきます。
表の①~⑥で最も面積が大きいのは④の長野県で、①の東京都が最も面積が小さいです。
  また、①~⑥の全ての都道府県にラムサール条約の登録地があります。
※重複解答

問3

東京都に隣接する関東地方の3県は、神奈川県、埼玉県、千葉県です。
それぞれの人口は、東京都がおよそ1350万人、神奈川県912万人、埼玉県726万人、千葉県622万人となっています。(2019日本のすがた)
これらを合計するとおよそ3610万人となります。日本の総人口はおよそ1億2670万人ですので、これらの都県が総人口に占める割合は28%となります。

問4

表の②では、内陸部で高速道路などが発達しているため、高速道路沿いに工場が多く建設されました。③では現在は自動車工業のイメージが強いですが、古くから陶磁器の生産もさかんで、その生産額は日本一です。

問5

山形県の自然環境や産業に関する問題です。山形県は、日本海側に位置するため冬は豪雪地帯となり、雪害を防ぐための工夫が見られます。

問6

和歌山県は紀伊山地を中心として林業がさかんです。和歌山県ではスギのほかに、ヒノキの生産もさかんです。

問7

森と海のつながりに関する記述問題。
植林によって、川を通じて海に栄養が流れ込むことで海の栄養が豊富になるというつながりをおさえましょう。「森は海の恋人」という言葉も有名です。
【解答例】
植林などの森林保護活動によって、栄養が川から海に流れ込み、魚の餌となるプランクトンが豊富になるから。

問8

鹿児島は、火山を多く抱えた県であり、古くから火山活動が活発です。火山灰が降り積もってできたシラス台地は有名です。火山灰が降り積もった土地は水持ちが悪く稲作には適していません。
したがって、鹿児島県では畑作がさかんとなっています。

(公民)私たちの社会と今後の課題をテーマとした公民分野の総合問題です。
今回の大問では、時事問題に関連した経済・国際分野からの出題でした。公民分野のなかでも、手薄になりやすい単元でした。時事問題に関連した問題が多く見られました。
時事用語への対策だけではなく、その用語に関連した単元まで掘り下げて学習ができていたかどうかで大きく差がつくと言えるでしょう。

問1

日本国憲法に定められている国民主権に基づき、18歳になると選挙権を与えられます。その際に、最高裁判所に関わる重要な制度とは、最高裁判所の裁判官をやめさせるかどうかを決める国民審査のことです。日本国憲法改正の国民投票と混同しやすいので、はっきりと区別しておきましょう。

問2

税金は社会を支えるために国民から集めたものですが、国会で予算案を審議し、予算として成立するため、内閣で決められるわけではありません。また、復興支援や警察消防の仕事は税金でまかなわれていますが、新聞に関しては税金でまかなわれているわけではありません。

問3

(1)国民の健康や労働などの社会保障制度を担当している行政機関は厚生労働省と言います。
(2)社会保障制度と最も関わりの深い憲法上の人権は、社会権の中に含まれる生存権です。
   生存権は、憲法の第25条に明記されています。

問4

電子書籍や映像作品の複製に関しては、著作権という権利を侵害していることになります。

問5

憲法上の権利として正しくないものを選ぶ問題。
すべての国民に働く権利が認められていますが、年齢を問わず働く権利が認められているわけではありません。児童の就業は認められていません。その他、働く人同士団結する団結権や経済の自由については憲法上で保障されています。

問6

環境問題に関する今後の取り組みとして、国際連合で2030年を目標として、「持続可能な開発目標」が定められています。持続可能な開発目標とはSDGsと呼ばれ、17のグローバル目標が定められています。昨年・一昨年の入試でも時事問題として多くの学校が取り上げていました。

問7

(1)一人ひとりの個人情報を保護するための制度として、個人情報保護法が制定されています。
パブリックコメントとは、国の行政機関が政令などに対して意見をあらかじめ公表し、広く国民の意見や情報を募集する手続きのことをさします。
(2)三審制に関する問題です。裁判所の判決が出た後、さらに上級の裁判所に訴えることができる制度のことを三審制と言います。第一審が地方裁判所から始まった場合は、控訴審(第二審)は高等裁判所、上告審(第三審)が最高裁判所という順番で移り変わっていきます。

問8

核兵器に関する問題です。
核兵器廃絶に向けて、日本が今後どのようなことを目指していくのかを答える問題です。
□に囲まれた文は、日本国憲法の前文から抜粋されたもので、平和主義に関するものです。
したがって、今後求められる日本の動きは、唯一の被爆国として核保有国に核廃絶を訴えるといった国際的な活動が考えられます。

(歴史)人々の活動が自然環境に与えた影響を切り口とした歴史の総合問題。
雙葉中の歴史は、通史での出題が定番となっています。今年度は、産業史や文化史の出題が多く見られました。歴史のなかで、雙葉中定番と言えるのが並べ替えと時代一致です。テーマ別にみると、近年の出題では、産業史や外交史が定番です。対策次第では大きく差がついたと言えます。

問1

各時代の日本の耕地や農業などの産業に関する問題です。
鎌倉時代になると国ごとに置かれたのは守護です。守護は主に警察の役割でした。
地頭は年貢を取り立てる役割をしていましたが、地頭は荘園ごとに配置されていました。
鎌倉時代は、この地頭と荘園領主の二重支配に農民たちは苦しみました。
また、明治時代には、地租改正が行われ、地租と呼ばれる税を地主が現金で納めることが定められていました。したがって、耕作面積に応じて税金を納めるわけではなく、地価(土地の値段)の3%を納めることになっていました。

問2

江戸時代の人や物の行き来に関する問題です。
江戸の日本橋を起点として五街道が発達していました。箱根は東海道の関所として設けられていましたので、「中山道の関所」という部分が誤りです。

問3

(1) 大和朝廷が豪族を従えて支配を広げた頃の説明に関する問題です。
豪族たちの権力を示す建造物を古墳といいます。
(2)合否を分けた一題で取り上げます。

問4

傍線部4の弥生時代に関する問題です。弥生時代に大陸から初めて伝えられたものは、青銅器・石包丁です。

問5

八幡製鉄所は、近くの筑豊炭田から産出する石炭を用いて製鉄を行っていました。

問6

明治時代に日本初の公害を引き起こした鉱山を足尾銅山と言います。
足尾銅山鉱毒事件や田中正造などのつながりをおさえましょう。

問7

鎌倉幕府が鎌倉に置かれた地形的な理由を答える問題です。
この記述問題は定番の記述問題と言えるためしっかりと得点したい問題でした。鎌倉は、資料の写真からわかるとおり三方向を山に囲まれ、一方が海であることから、敵の襲来に備えやすかったため置かれました。

問8

東大寺の大仏が造立したのは752年の出来事です。傍線部⑧の直前の部分を見ると「源頼朝が兵士を倒す戦いが始まると」と書かれている部分から1185年頃にかけてこの大仏が焼けてしまったことがわかります。したがって、およそ400年後であると考えられます。

問9

傍線部⑨の応仁の乱が始まったのは1467年の出来事です。応仁の乱が始まった時に立てられていなかったものとしてふさわしいものは、豊臣秀吉によってたてられた大阪城、日光の陽明門、1490年に建設された銀閣です。

問10

(1) 傍線部の⑩は1543年に伝わってきた鉄砲の説明です。日本人が新しい武器である鉄砲をすぐに生産することができたのは、鍛冶の技術があったことによるものです。鍛冶は金属を加工して何かしらの製品を作ることで、主に刀の製造などが有名です。

(2)安土桃山時代にかけて城作りに見られた変化に関する問題です。
城の中心となる大きな建物のことを天守閣と言います。

(3)織田信長に関する問題。
織田信長が、城下町で商工業を発展させるために行った政策を、楽市楽座と言います。

問11

明治時代以降の戦争史に関する並び替え問題です。
この明治時代以降の戦争史に関しては、女子御三家~中堅校まで幅広く出題がみられる部分です。したがって、入試までにしっかりと押さえたい部分となります。
満州事変が起きたのは1931年、韓国併合は1910年です。
それぞれを見てみると、【ロ】の部分には韓国併合が当てはまります。
日露戦争は1904年、第一次世界大戦は1914年のため、1910年の韓国併合がその間に含まれます。また、日中戦争が開始したのは1937年であるため、第一次世界大戦が始まった1914年との間に1931年に起こった満州事変が入ります。したがって、【ハ】にあてはまります。

問12

16世紀の終わりに日本が出兵して被害を与えたとある部分から、朝鮮出兵の説明をしていることがわかります。朝鮮出兵の命令を出した人物は豊臣秀吉です。雙葉中の問題では、例年、豊臣秀吉に関する問題が出題されていますので、知識を整理しておくと良いでしょう。

問13

傍線部⑬の昭和戦中に関する問題です。昭和時代の戦中になると都市部の子供たちは、空襲を避けて地方に行き、集団で生活を行いました。このことを学童疎開と言います。

問14

戦後の日本の説明としてふさわしくないものを選ぶ問題です。
戦後の外国との国交回復に関する条約や当時の首相に関しては入試の定番となっていますので、手薄になってしまう昭和時代後期ですが、しっかりとおさらいしておきましょう。
1965年、日本が韓国との間日韓基本条約を結びました。しかし、戦争中に被害を受けた人、一人一人に対する保障は行ってはいません。

問15

傍線部⑮高度経済成長期に関する問題です。
高度経済成長期は1950年後半から1973年まで続きました。この中で、エネルギーの中心が石炭から石油に変わったことをエネルギー革命といいます。

合否を分けた一題

歴史における並べ替えは、定番問題といえます。直接的な並べ替え問題でなくとも、年号や背景となる時代の知識を活用して解答する問題が数多く出題されています。
したがって、雙葉中の社会攻略のためには、年号の定着は必須と言えます。
特に明治以降の戦争史や外交史といった部分は確実に仕上げておくようにするとよいですね。
ただし、年号と出来事を覚えるだけでは、本当に使える知識になっているとは言えません。
年号を定着させつつ、その出来事の因果関係や出来事の背景となっていることを合わせておさえるように心がけましょう。

問3(2)

5世紀以降の朝廷や政治に関する説明を並び替える問題です。
先ずは、イ~トの年号や時代を整理していきます。
イ:古事記や日本書紀が作られたのは奈良時代の出来事。古事記は712年、日本書紀は720年のことです。
ロ:藤原道長が政治の中心に立ったのは平安時代の1016年。
ハ:ワカタケル大王の活躍した時代は古墳時代です。
ニ:朝廷が京都の北朝と吉野の南朝に分裂した時代のことを南北朝時代といいます。南北朝時代に分裂したのは1336年のことです。
ホ:中大兄皇子が蘇我氏を倒し天皇中心の政治を作り始めたのは645年、飛鳥時代の出来事です。
へ:武士が初めて太政大臣に任命されて政治の中心に立ったのは平安時代のことです。武士として初の太政大臣になったのは平清盛です。平清盛が太政大臣になったのは1167年の出来事です。
ト:家柄ではなく能力によって役人を取り立てるための冠位十二階が定められたのは、603年の出来事です。聖徳太子の活躍した時代は飛鳥時代の前半となります。

これらを時代順に並べかえると、ハ→ト→ホ→イ→ロ→ヘ→ニとなるので、3番目にくるのはホ、5番目に来るのはロです。

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