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国語の合否を分けた一題

雙葉中入試対策・国語の合否を分けた一題(2016年度)

難易度分類

問一 A  問二 A  問三 B  問四 A  問五 B  問六 C
問七 B  問八 A  問九 C  問十 B  問十一 A
問十二 (1)A  (2)C
問一 A  問二 A  問三 A  問四 B  問五 A
問六 B  問七 A  問八 A  問九 A  問十 B
問十一 A  問十二 B  問十三 A  問十四 A
全てA

A…雙葉中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題

問題別寸評

問一

「見当もつかない」です。普段は同音異義語として問われますが、このように例文を押さえられているかを聞く問題もあるので普段から例文を意識してください。

問二

随所…いたるところ、迫真…実物そのもののようであること、となります。

問三

解答用紙が筆者の年齢別にわざわざ分けてくれています。本文の中で、それぞれの年齢における筆者の映画に対する思いを抜き出して組み合わせましょう。

問四

「鋳型にはめられる」という慣用表現の意味を説明させる問題です。「決まったやり方をおしつけられ、個性をうばわれてしまう」などの書き方ができます。

問五

傍線部を「モヤモヤ」と、「体で繰り返した」に分割しましょう。前者は、「納得がいかない」、後者は、「表面的にこなしていた」と言い換えられます。

問六

比喩的表現を言い換える問題です。傍線部の後を見ると、「『あっ、夕立が来る』と思った」とあるので、雨が降ることを察知したことを言っているのだと分かります。さらに後を見ると、「『匂い』や『音』といった五感にうったえ始めた」とあるので、これも答案に盛り込みたいところです。

問七

 花がだいたい何月くらいに咲くのかという季節感を問う問題です。

問八

傍線部を含む段落と、その前の二段落を読みます。すると、季節の感じ方が、二つしかなかったところから、だんだんと細かくなってきていることが読み取れます。その感じ方は、傍線部の直前にある二十四分類よりもより細かいということが読み取れます。

問九

比喩の意味するところを読み取り、さらに同様の比喩を探す問題です。比喩の意味するところは、自分の視野をさえぎっていた何かが取り払われるというものです。文中でほかに自分の視野をさえぎっていたものがないかと探すと、「ガラスの覆い」が見つかります。

問十

ここでも傍線を、「一滴一滴」と「コップに水がたまる」に分割します。前者は「少しずつ」と言い換えられます。後者ですが、コップから水があふれることを「目覚め」「突然、視野が広がる」などと表現しているので、「視野が広がる目覚めの瞬間に向けて成長する」などと言い換えられます。

問十一

「均衡をやぶる」です。ここでも、普段から例文を意識していることが重要です。

問十二

(1)何がおもしろいの?が反語で、なんでそんなに長く続けているのがただの疑問であることに気が付けば楽に解けます。
(2)合否を分けた一題のところで詳しく解説します。

問一

(1)季語は文字通り「季節」を表すものです。
(2)知識問題です。「季語・季題」を集めたものを「歳時記」といいます。

問二

傍線の直後を見ると、「あゝ」、「おゝ」「あはれ」と、季語には俳人の感動がこもっていることが分かります。そのことを傍線部では「感嘆詞を内蔵する」と言っているのです。

問三

傍線部の中の「宝石箱」という言葉の語感だけで解く問題です。傍線部の二行後に「五感を澄ませて」とあるので、このあたりもヒントになります。

問四

二つ季語がある俳句で、メインの季節は何かを答える問題です。啄木鳥が秋、落ち葉が冬の季語ですが、落ち葉を「いそぐ」とあるので、まだ本格的に落ち葉の季節になっていないことが分かります。したがって、メインの季節は秋で、答えるべき季語は啄木鳥です。

問五

語句の知識を問う問題です。「さほど重要ではない」「問題にするほどの価値がない」などと書けます。

問六

傍線部の直線にある「初心者にはむずかしい」をより具体化すると解けます。俳句で大事なのは「核になる季語がしっかり詠まれているか」「感動の焦点がはっきり定まっているか」とあるので、「季語が二つ以上ある場合、初心者にとって、核になる季語と感動の焦点を定めるのはむずかしいから」などと書けます。

問七

「切っても切れない」です。

問八

を向ける」です。相手に話させようとするという意味です。

問九

「冗長」という言葉を知っていれば、そこからの類推で比較的楽に解けたかもしれません。長ったらしいという意味です。

問十

「諸刃の剣」とは、プラスマイナス両面があるということです。傍線部の後ろの内容に加え、プラス面では上段の「詠嘆や感動が広がる」、マイナス面では下段中央の「平凡な」などの要素を書きたいところです。

問十一

A…さすがに B…かならずしも、となります。

問十二

「そこ」とは柿の実のことです。柿の実にこめられた俳人の感動を問う問題です。の後の三行をまとめれば答えにたどりつけます。「具合のよくない母が柿の実の赤さを見て、お転婆だった子供のころのような元気さを一瞬取り戻したのをうれしく思っている」などと書くといいでしょう。

問十三

本文に「渋柿だからいいや」とあるので、そこをヒントにします。

問十四

空欄を含む一文の最後に「切る」とあるので、には「切字」が入ります。また、直後に「重ね」とあるので、には「の」が入ります。

合否を分けた一題

本文全体をふまえる問題は、物語文であれ説明文であれ、国語力の根本が問われるので合否を分けることが多いです。では、具体的に合否を分けた一題を見てみましょう。

一 問十二 (2)
「お茶」というものが本文全体でどのように位置づけられているかをしっかりと把握したいところです。

解き方の手順

〔1〕本文の中に、映画の体験とお茶の体験が書かれていることに着目します
〔2〕両者はどちらも「すぐにわからないもの」であることを想起します。
〔3〕筆者がお茶を続けているうちにお茶について分かってきたことを列挙します。すると、「雨がふることを察知できるようになる」、「季節に対する感覚がきめ細かくなる」などが挙がります。
〔4〕それらを抽象化すると、「自然に対する感覚が研ぎ澄まされる」となります。
〔5〕さらに、それを抽象化した表現が「自分の成長」であり、それは「突然」「瞬間的に」生じるものだと書かれています。

以上を踏まえると、
「お茶を続けると、自然に対する感覚が研ぎ澄まされるなど、折々に自分の成長を感じる瞬間があり、そこにお茶の醍醐味があるから。」といった答えが作れます。

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